野草デビュー24(31種類目)のオオバコ
薬草オオバコを前の記事で書きました。
以前に載せた野草デビューオオバコ編ではオオバコの生態に触れていませんので牧野富太郎図鑑から調べました。
オオバコ (オオバコ科)
原野、路傍など随処に生ずる多年草で、葉は根出業生し、長い葉柄のある楕円形又は卵形で数本の縦脈がある。
夏の頃、根生葉の間から高さ15~30cm位の花茎を描き、細長い単穂状花序をなして多数の白い小さな雌蕊先熟花を密着する。
咢片は4個、卵円形で緑色を呈し、下に1片の鱗状苞がある。
花冠は膜質の漏斗形で先端は4裂し、4雄蕊、1雌蕊があって、雄蕊は高く花冠に外に超出する。
果実は紡錘形の蒴果で宿存咢を有し、蓋によって開き、中に小数の種子があり、これを漢薬では車前子といい、乾燥させた植物と共に煎じて種々の薬用とする。
ウイキより(ウイキは牧野先生の説明を簡単にしてくれて分かりやすくて助かります)
和名の由来は、葉が広く大きいことから「大葉子」と名付けられたと一般にいわれるが、当て字だとする説もある。
地方により、別名カエルッパ、ガエルッパ、ゲーロッパ、オンバコともよばれ、弱ったカエルをこの葉陰におくと元気になるという俗説からカエルバともいわれる。😍⤴️⤴️
オオバコ相撲(#利用)に使われる草であることから相撲取り草の意味で、スモウトリグサ、スモトリグサの別名でもよばれている。 中国では車前草と書き、「車前(しゃぜん)」は漢名で、人や車(牛車・馬車)が多く通る轍(わだち)によく生え、踏みつけに強いことからこの名がつく。
日本では北海道から沖縄までの全土のほか、国外では千島、朝鮮半島、中国、台湾、サハリン、シベリア東部、マレーシアなど東アジアを中心に広く分布する。
高地から平地までの、日当たりのよい野原や荒れ地、道端、田の畔、畑、庭先などにごく普通に自生する雑草である。
踏みつけに強く、人などがよく踏む道端などの硬くなった地面のほか、校庭や公園などでもよく見られ、草丈が高くなる草が生えないような場所を選んで生育する。
踏みつけが弱い場所では、高くのびる性質を持たないので、他の草に負けてしまう。
人に踏まれなくなるとその場所では自然に絶えてしまう。😍⤴️⤴️
花茎のほかは茎は立たず、地面に埋まっている。 葉は葉と同じかそれより長い葉柄があり、形は楕円形・卵形・広卵形・さじ形で先が鈍く尖り、基部は狭くなって葉柄となり、多くは根生葉で根元からロゼット状に四方に広がり多数出る。
葉には毛はほとんど生えておらず、葉質は厚く5 - 7条の葉脈が縦に平行に走り、基部に浅い切れ込みがあり、生育状態が良いと葉の縁は波打つ。
花期は春から秋(4 - 9月)にかけて。風媒花で、葉の間から棒のように細長い10 - 30 (cm) の長さの花茎を出す。花茎の頂に長い穂状に緑色の小さな花がびっしりと密につき、白色もしくは淡い紫色の小花が下から上に向かって順次咲く。
萼は4枚あり、花冠はロート状で4裂する。花には雌性期と雄性期があって、雌性先熟で、雌蕊が先に萎れてから、長くて目立つ白い雄蕊が出る。 果実は蒴果で長楕円形をしており、熟すると円錐状の上半分が帽子のように横にとれて、中から5 - 8個の種子が現れる。
種子は黒褐色で、平たい長楕円形。種子は果実からこぼれ落ちるほか、雨などに濡れるとゼリー状の粘液を出してべたつき、動物など他のものに付いて遠くに運ばれて分布を広げていく。
オオバコが生えるような背の高い草が生えない場所では、日光が得られる代わりに、しばしば踏みつけられることになるが、踏みつけにも耐えられるように茎葉は丈夫に出来ており、茎は短く地面に埋まっていて節間隔は短く、葉柄には丈夫で硬い筋が通っていて、地面に平行して横向きに葉が生えているので折れにくくなっている。😍⤴️⤴️