ファミレスを享受せよ をプレイした
前々から名前は聞いたことがあったし、好きな実況者がプレイしていたので「また今度見よう」と思っていたゲームである。結局、自分の先延ばし癖が発動しておりあれから1年以上が経過していたようである。そんなゲームだったのだが先日「きっと好きだと思う」「2時間くらいで出来る」と聞いてやってみることにした。丁度1日の予定が空いてしまって時間があったのと、信頼のあるレビューを聞いてまだあまり時間が経過していなかったからだろう。
結論から言うととてもいいゲームだった。実況で見る前に自分でプレイできて良かった。この時ばかりは自分の悪癖に感謝した。
難しい操作は一切なく、登場人物たちとひたすら話していくことで真相がわかっていくというようなゲームだ。そのおかげでアクション、謎解き、レベリングの面倒さ諸々でゲームを積みがちな私でも殆ど躓くことなくクリアできた。
まず、最初に思ったのが音楽の良さである。切なげなチップチューンが青と黄の世界と相まって雰囲気出てるな、、、と思った。おそらくこの時聞いたのは「過去を照らす月」だろう。まだ2週目はしていないので序盤の記憶は曖昧である。他の曲もとても良かった。エンディング回収後に解放されたサントラで今もずっと聴いている。
世界観の描き方も自分の好みに合っていた。舞台となる「ムーンライトパレス」や、それにまつわる存在など物語に直接関係はしているものが全てゲーム内で説明されるわけでは無い。
ただ、小ネタ?やり込み要素?とでも言うべき要素やエンディング後の報酬としてある程度の情報が開示されている。このように「設定自体はしっかりとある」「それらすべてが説明されるわけでは無い」のバランスが世界観への没頭と解釈の余地があり非常に好みだった。世界観のハマり方としては九井諒子先生の『ダンジョン飯』に近いものがある。
主人公含め登場人物みんな良かった。知れば知るほど好きだなと思った。まだ深く噛みしめられていないのでここでは第一印象を書き残しておく。
最初に話し掛けたキャラクターは近世?の貴族的恰好で、そういう系のファンタジーか、、、と強烈なインパクトと「ここでは王でさえも自分で飲み物を取りに行かなければならない」と妙に心に残る言葉を残した。
次に話し掛けたキャラクターは姿を見せなかった。極端に内気で怖がり、ひとまずはそういう子なのかなと思った。臆病そうなのにも関わらずこちらの雑談に付き合ってくれるのが意外だった。
三番目に話し掛けたキャラクターは、はじめに「このゲームのメインキャラかな?」と思った。ここで言うメインキャラとは、チュートリアル的役割を担っていたり、時に主人公の相棒だったり、物語の重要なキーだったりとそのゲームの”顔”のようなものだ。ゲームのタイトルも彼女の台詞から取られているだろうし間違いではないかもしれないが、プレイ後はこのゲームにおけるメインキャラはキャラクター全員ではないかと感じる。
最後に話し掛けたキャラクターは一言で言うととても好みだった。幅広い知識とそれによって形成される着眼点とか。こういう人の話ずっと聞いていたい。面白そうなので。
まだエンディング回収をしただけなので序盤の伏線などを見逃しているかもしれない。やり直してみたりすることでもっと彼らのことが分かってくると良いなと思う。
余談だけど去年の春に別の好きな実況者もプレイしていたことを知った。つまりこれから二回分また新しく楽しめるってことだ。やったー。