kバレエ「マーメイド」配信感想(微ネタバレあり)

kバレエオリジナル新作「マーメイド」
正直「1回観れたらいいや」と思って大阪1回しかチケット取らんかった。

結果、後悔。
やっぱり2回観に行けば良かった(泣)(泣)

と思っていたので、LIVE配信(しかもアーカイブあり)はかーなーり嬉しかった。
しかも大阪観た時とはまた違うキャストだったので尚更楽しみ倍増。
予定変更してアーカイブ見倒しましたわ。

あらすじはみんな知ってるアンデルセン童話の人魚姫のストーリー。なので特に難しくもなかったかな。

お衣装は以前テレビで放送されてた密着番組で熊川さんが頭抱えてたからどうなることやらと思ってたけど、kバレエらしい豪華で洗練されたオシャな衣装になっててひと安心(笑)

個人的にマーメイドの衣装がどストライクに好き。色合いといい、髪飾りといい、すべてにおいて可愛い。着てみたい(?)足があるのに海の世界のお姫様なんやなってわかる。

あとスカートの部分が取れて「人間の足」を手に入れた場面だったり、地上に上がった素っ裸マーメイドに対して娼婦の持ってたショールが即席の服になったり、上手いこと考えんなぁ~って思った。

そして本編。

雅也プリンスは根っからの陽キャ王子様。いつもカースト上位にいて(王子やねんからそらそうやねんけど)実際誰とでも分け隔てなく接する事ができる、本当に育ちの良い人間は変に擦れてないあの感じ(?)
だからこそマーメイドにも下心なく優しくて、でもそこに恋愛感情もなくて…罪な男やでほんま。

せな様プリンセス。結果的にマーメイドの手柄を横取りした(本人自覚なし)けど、そんな別に悪女ってほどでもなくね?みんなそれくらいあるやろ(?)気の強そうなちゃっかりしてるべっぴんさんて感じ。
婚約式でのソロ大大大好きです。はい。ライモンダのソロを思い出すような。いやもうさすがプリンシパル。これがクラシックバレエやで!どや!と言わんばかりにポーズ決まりまくってた。

そしてそしてのぞ様マーメイド。
なんかねもう…可愛い。ひたすらに可愛い(語彙力なくなった)
個人的に1番萌え(死語)シーンは2幕一発目のマーメイドが地上に上がってくる岩からひょっこり頭出すところの表情。
くりくりおめめでうわぁ~ここが地上かぁ~うきうきワクワクて感じが本当に可愛い。
だけどしっかり回転技も決めたり、海の中のシーンでは泳いでるような身体の使い方やったり可愛いだけじゃありません。のぞ様のバレエは映画などでも何度か拝見してるけど、今回のマーメイドが一番好きかも。それくらい役にピッタリハマってたと思う。


あとは、マーメイドのひたむきさというか純粋さと言うか。後先考えず、ただただ「この人が好き!」「彼の近くに行きたい!」その思いだけで突き進めるある意味での強さ。それが眩しくて羨ましかった。そんな風になれたらいいのに。
だからこそその後の落差が映える。どんなに好きな気持ちがあってもそれだけではどうする事もできないんだと知って絶望する。

最後の寝室のシーン。プリンスはマーメイドがどうして泣いてるのかさえわからない。マーメイドはあなたの事が大好きなのと伝えたいけど伝えられない。そして最後に振り返って彼に思いっきり抱きつくところ。泡になって消えてしまう前に最後に彼の存在というかぬくもりを感じておきたかったのかなと思うと不覚にも泣いてしまった。

またここで流れる音楽もいいのよ。グラズノフの。
ようそんなピッタリのメロディー見つけてきたなって。元からこのマーメイドの為につくられたんかってくらい合ってたなあのメインテーマの音楽。

子供向けの作品と思ってたけど、色んな経験した今の自分が観る方が逆に感情移入してしまった。これ多分子供のときに観ても、マーメイドかわいそうープリンスひどいーで終わってたと思う。

そしてやっぱり映像で表情とか細かい部分を見れるのイイね。おそらく映画もやるやろうからまたそれも楽しみ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?