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今、奈良クラブを信じる。

今、奈良クラブは厳しい時間を過ごしている。

実は今の順位は、昨年Jデビュー年の開幕前に最も悪い想定としてわたしが頭の中にあげていた順位に近い。
バルサを頂点とするスペインに根付いたポゼッション志向の“ティキ・タカ”とも呼ばれる美しく支配的で観るものを魅了してやまないサッカースタイルは、スキルフルな精鋭を揃えられるクラブの基盤や、選手の深い戦術理解度(体が自然に動くレベル)が必要で、そうではないクラブが理想を掲げて追及し挫折していく姿を多く見てきたからだ。
今の状況は遅かれ早かれ来るかもしれないと感じていたところがあるので、2年目にやはり来たか。という印象。

ーかなり時間は必要になるだろうな。
それでも奈良クラブには濵田社長の掲げるビジョンとその実効性に可能性を感じ、長期的な視線でのクラブの成功を信じてやまないので、今わたしは奈良クラブをずっと追いかけていきたいとロートフィールドに足を運ぶ。
昨季の快進撃から「いや、奈良クラブはいけるんじゃね?」って思ってしまったところはあるので正直多少の動揺と、選手を知ってしまっての愛着からくる苦しい気持ちとのせめぎ合いはある。

ただ、濵田社長も常々おっしゃっているとおり、このクラブは育成年代からトップチームを通じての一貫したコンセプトに基づいたシステムが最大の特徴・魅力であり、これが本格的にピッチレベルで表現できるようになるには、トップチームの選手の多くがエコノメソッドの下地をつけた奈良クラブの育成から上がってきた選手で埋め尽くされた時だと思う。
まだ早くても5年くらいのスパンは、その理想と現実との折り合いをつけながらクラブとしての成長が必要な期間。

その中では今のように谷のような曲線を描く時も必ずある。補強や監督交代って言ったって、累損が残る状態で、観客数もまだ平均2,000人を超えていないクラブ規模。潤沢な予算がある規模のクラブと同じ事ができる訳がない。
それでも濵田社長は様々なリソースを使いながらできる限りの事をしている事はわかるし、何よりも今所属している選手達の「明日の自分サッカーや生活」をかけたもがいている戦いは、心をえぐるように苦しいくらいに伝わってくる。

だからわたしは今こそ彼らを信じて、そっと寄り添いたい。
なんとか今を谷底として、これから這い上がっていき、選手達の底抜けの笑顔を見たいなと思う。


とにかく今、選手達には己を信じ、一緒に戦っている選手やコーチ達と腹の中を曝け出してぶつけ合い、再度チームとしての結束力を取り戻す事を願う。

You can do it!

君たちならできるよ!
側で観てただけだけど、だからこそ君たちが今まで示してきた事、できる事は知ってるつもり。
信じて欲しい。

我々の為じゃなくていい。
自分の為に。自分の大切な人の為に。
今こそ立ち上がって吼えろ!
今こそ己を証明するチャンスだ!

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