中田一三監督体制への期待
ボゼッショナル志向の繋ぐサッカー。
守備戦術はリトリート。
サイドからの攻撃に特徴。
と言う奈良クラブのサッカーとの共通点。
京都サンガ時代。フォーメーションに関しては4バック(4-3-3)、3バック(3-4-2-1)など選手特徴などに合わせて使い分ける柔軟性。
昨年から清水エスパルスで担ってきたプレイヤーデベロップメントコーチという役割や、それに対する取り組み方を見ると、選手個々へのパーソナルトレーナー的に選手の自信レベルを高めていく事ができる方。選手一人一人と向き合いコミュニケーションを取る事で、選手の能力を最大限に引き出す事に取り組んでらっしゃる。
この点は、今の奈良クラブの選手に過不足ない自信を持ってもらう為には適切な方だと感じる。
特に前体制化においてレギュラー未満であった選手にとっては自信を取り戻し、レギュラーを奪うような活躍をする為に、うってつけの指導者なのではないだろうか。
だれかイチゾーチルドレンのような形で奈良クラブのヒーローとなるような選手が現れてくれる事も期待したい。
そして、FC.ISE-SHIMAのクラブ経営者と監督を務めるなど、経営者目線を持ち合わせた指導者という事も興味深い。
下の参照記事の方の推察のように、この辺りがクラブ経営陣との不協和音になる可能性はある。
しかし、そこは奈良クラブの社長は他の多くのクラブと違いオーナー社長であるので、権限や役割も明確であり、むしろ濵田社長との二人三脚に近い奈良クラブのチームづくりにおいて、経営者目線も兼ね備えている点は、長期的なビジョンと目の前のサッカーの成績とのバランスの取り方などで良い共闘ができる可能性を感じている。
最後にパーソナリティ。
SNSでの歯に衣着せない発言などといった文を見つけ、いささかエキセントリックな方なのか?と思い、僭越ながらXでの過去投稿を拝見。いやいや思慮深く、明晰でロジカルな方で、かつ情に熱い方であるなぁと感じた。
エキセントリックな部分はあるんだろうけど、その熱さは人を束ねていくには必要な要素。
何より四中工三羽烏!の一人。
これは我々世代には響く。
チャンスメーカーとして攻撃を演出しつつも、豊富な運動量で守備にも貢献。主将としても個性派集団をまとめあげて選手権では帝京との両校優勝に導く。決勝戦テレビで観てたよ。
ここに書く文章は自身の心を落ち着かせ、奈良クラブを信じる為に書いたおまじないのようなもの。
だから前向きな事しか書かない。
いい年した人間だから表に出すものには敬意と節度を忘れたくないというのもある。
決して盲信している訳でもなく、課題点や不安を感じている部分も多少なりともある。
また、どれだけ前評判が良くてもフタを開けてみたら思わぬところに綻びがあって落とし穴に落ちてしまう事も多々ある。
フリアン体制の時と同じように。
それでも、この苦境の奈良クラブに力を貸してくださった中田一三監督と、濵田社長とフリアンの勇気ある決断に敬意を表して、ただただ信じて応援し、奈良クラブの試合をしっかり楽しみたいと思う次第。
それが“奈良一体”への道と信じて。