経験しないと分からないこともある
流産が一定の確率で起きること、とくに初期は染色体異常がほとんどであり、母体に責任はないことは知っていました。妊娠してからも本や雑誌で読みましたし、なんなら医学的知識として学生のころから知ってました。
でも、実際そうなると、とてもしかたないとは思えませんでした。
私が仕事をしてたから?
つわりで栄養をとらなかったから?
つわりでもういやだと思ってしまったから?
それとも、このお母さんだとだめだと思った?
原因をあれこれ探しました。
つわりでつらいなんて思わず、もっと話しかけてあげればよかった。絵本を読んであげたらよかった。子守歌を歌ってあげればよかった。
そんな後悔ばかりして、ぼんやりと、私も流産した子どものところに行ってあげたい、そんなふうにも思いました。
そんなとき、本屋さんで「ちいさな天使のものがたり」という本を読んで、思わず涙がこぼれました。
来てくれてありがとう。お母さんのことみててね。今度は会いたいな。
そんなふうに思えました。
理屈で納得できないことも、絵本やお話しで、感情が整理されることがあるんだな。
つらかったけど、経験しないと分からなかったことでした。
もし、流産でつらい思いをしている方がいたら、ぜひ読んでみてください。
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