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偏食突破大作戦7 ~実践Ⅵ 褒める~
このシリーズもひとまず最終回となりました。よもやここから読み始める方はいないとは思いますが・・・おさらいも含めてまずはここから。
これまで、「幼児の偏食の理由」として、①味覚が未発達だから、②トラウマがあるから、③食べず嫌いだから、の3つを挙げました。
また、ひと口に「嫌い」と言っても、子供たちによってその度合いは様々です。
A:がんばったら食べられる
B:時間を掛けたり少量ずつだったりしたら食べられる
C:先生と交渉した分だけ食べる
D:先生が口元まで運ぶと食べる(自分からは食べない)
E:口の中で噛み続ける(飲み込まない)
F:食べない(口すら開けない)
G:拒否・隠ぺい(吐く、捨てる、床に転がして「落ちた(から食べない)」と言い張る、友達に食べてもらうなど)
この度合い、嫌いな食べ物があったとき、Aが最も理想的な姿で、Gに進むほど「がんばってほしいな~」という先生たちの思いが強くなります。
そして、できることならばGに至る前のD~Fの段階で、A~Cの段階に進めたらいいなと、手を変え品を変え様々な教育的テクニックを駆使していきます。
実践Ⅵ 褒める
この実践は、上記の「偏食の理由」②や③をもち、「嫌い」の度合がA~Fの幼児に有効です。
これはもう見出しそのまま、実践と言うよりは教師の援助そのものにあたります。
生活習慣についての投稿のときにもつぶやきましたが、↓
子供たちが苦手な物を食べたとき、相談して約束した量を食べきったときにはこれ以上ないというくらい褒めちぎってください!!保護者や家族で共有するのはもちろん、SNSで発信してもらったって構いません(笑)。本人の喜びや達成感はもちろん、周囲の人の喜びや賞賛もまた、幼児の次の挑戦につながっていきます。
ただ保護者の方に気を付けてもらいたいのは、「(苦手な)ピーマン食べられたから○○買ってあげるね」などと目的をすり替えないことです。以前の投稿でもつぶやいたように、↓
褒められた理由がぼかされてしまうと、子供たちの「納得」がなくなります。そうすると、「○○買ってもらえないなら食べない」と、本人たちの主体性や挑戦しようとする意欲が失われてしまいます。
7回に渡ってつぶやいてきましたが、紹介したこれらの実践は、単独で行われるのではなく、いくつかを組み合わせて行われています。と言うのも、このシリーズの最初にお話ししたように、幼児は(大人も?)1度食べられたからと言って、「いつも」、「必ず」嫌いな物を食べられるとは限りません。そうなってくると、前回有効だった実践が今回も有効とは限らず、「じゃあ今度はこれとこれを使ってみる?」などと日々駆け引きを行っている幼稚園・保育所の先生たちです。ときにはお家の方も巻き込んで、一緒に挑戦してもらうのもいいと思います!