野球未経験者なりの走塁の考え方~一塁駆け抜け編~
はじめに
そもそも私は中学時代に1年間野球部にいただけ(本当にいただけ。指導を受けた記憶が無い)なので、これが野球のセオリーかは分かりません。
ですが足の速さは誰にも負けない自信があり、実際右足を真っ二つに折るまで、俺より速えって思ったのは東京と大阪のチームそれぞれ30人くらいの中で1人ずつしかいませんでした。
だからどうにかその足を活かせるプレーを考えてきました。
その中で「今のプレーはおかしいだろ」「なぜここで走った」などともちろん言われることもありましたが、15年くらい走りまくった中でだいぶブラッシュアップされたと思います。
まず走塁ってこれくらいは考える事なんだって認識したうえで、自身の走力と照らし合わせて適切な走塁ライフを過ごしていただければと思います。
一塁ベース、右足で踏むか?左足で踏むか?
よくこの論争あるじゃないですか。
みんな多分その結論も分かってると思います。
どっちでもいい!
27mでどうにか片方の足に歩幅を合わせようとしてたらセーフになるものもならなくなるかもしれないからね。どうしても足が合わなそうだと思ったら頭から滑ればいいんじゃない?
まあこれは「お前に言われんでも分かっとるわ」と言われると思います。
では次に、よく聞かれるこれはどうでしょうか。
駆け抜けた後は内野の様子を見ろ←本当に?
モノの本にはよく「一塁を駆け抜けて、速やかに内野の様子を見れ」などと書かれていることがあります。
冷静に考えてください。
【サードゴロやショートゴロを打って一塁を駆け抜けた。その時一塁にボールが到達していなかった。】
そんなシチュエーションだとして、セーフになった要因がサードのお手玉だとしたらサードがボールを持ってますよね?
それで二塁へ行く気ですか?行くわけないですよね。
内野ゴロが転がって二塁に行けるシチュエーションは、今私が20秒くらい考えた中では三遊間の深いゴロをショートが弾いてベンチ方向に転がっていった時くらいです。
そんなの「打ったら打球に目もくれず一塁へ走れ」って言われてても目に入りますよね?
ついでに言えば、進塁意思を見せたということでファールゾーンでもタッチアウトと取られることも考えられます。特にここ最近はオリンピックでの近藤健介の件などでだいぶ進塁意思の有無ブームが来ています。
もう分かりましたね。
ランナーコーチ無し、ベンチからも声が出てない、間違いなくサードがベンチ方向にとんでもなく大きくはじいたなんて状況でもなければ、一塁を駆け抜けた後に急いでグラウンド内を見ようなどと思わないでください。
ではどうすればいいのか、そこまでに何をすればいいのかが以下の通りです。
試合前にグラウンドの特性を確認してる?
球場に来たらグラウンドやフェンスに関してボールの跳ね具合などは確認してますよね。
同じように一塁の後ろがどれだけ空いているかくらいは確認してください。これはおいおい活きてきます。
例えばプロ野球の球場であれば千葉マリン、坊っちゃんスタジアム、サンマリン宮崎、上尾市営。草野球なら浮間公園、東綾瀬公園B面などが広い球場。
逆にタマ筑後、エスコン、高尺スカイドーム、川口市営、舎人公園などが狭い球場。
皆さんにも広い球場、狭い球場、いろいろ重いかべる球場がありますよね?
そういった状況を叩き込んだうえで打席に立ってください
打ったらとにかく走れ
インパクトからフォロースルーの間でだいたいどこに飛ぶか、どこに飛んだは想像つきますよね。
よっぽど遠くへ飛んだとかでなければまっすぐに、四の五の言わずに走りなさい。
それが外野で、二塁へ行けそうなら行く、行けなそうならまっすぐ走る。これくらいで割り切ってください。
どのくらい膨らむかなんてのはここまでを退屈に読んできた人なら既に体に染みついてるでしょうし、ここまでを新鮮な情報といて読んでる人ならそこまで気にしなくていいです。どうせそれを気にするほど飛びませんから。
ただ一応ざっくりかつ極端に言えば、「レフト線か左中間を割る打球を打った時以外はまっすぐ走れ」でいいと思います。
そうでなければライトへの打球を含めて速やかに一塁へ走って駆け抜けてください。
オーバーランはレフトへ飛んだ時だけです。
どこを走ればいいんだっけ?
基本的に3フィートラインを走ってれば怒られることはありません。でも3フィートラインが問題になるのは基本的にキャッチャーからファーストへの送球時だけです。
前に飛んだ内野ゴロなら打った後は真っすぐ走っていいんです。
ちなみにファーストからキャッチャーの送球の場合は3フィートラインの内側でも守備妨害にならない(らしい)です。露骨で悪質な送球妨害でなければ、送球が当たっても守備妨害は取られない(らしい)です。
走ってる時は何をすればいいの?
一塁手がどんな動きをするかだけを見て走ってください。その中で近づいてくる送球が視界に入ってくると思います。
そして際どいタイミングならベースを踏む直前に一塁手を、踏んだ後は一塁側ベンチ方向を見てください。
なんか一塁手が動いたんだけど
一塁手の様子は送球がどんなものかを教えてくれます。
そこから自分はどう動くべきかを判断しましょう。
・一塁ベースから足を離して本塁側へ動いた
可能であればスライディングしてください。一塁手は塁を踏めないようであればタッチプレーに切り替えます。それを避けるためにもスライディングしてください。
・一塁手が背伸びしそうな動きを見せたり、奥(ライト方向)へ動いた
できるだけベースの外側を触りにいってください。
これをわざわざ真ん中を走るのは三本間で挟まれて相手投手の足を削る以上の悪行です。
・一塁手が低い送球を取ろうとしてこぼしたり、お腹で抑えていた
周りの声に耳を澄ませながら、右を見てください。
ボールがこぼれて遠くへ転がっていったら二塁へ向かってください。
そうでもなければ減速してゆっくり一塁に戻ってください。
上に書いた通り、インフィールドを見たところで何も起きません。逆に見たことで進塁意思ありとみなされてタッチアウトになることさえあります。
・一塁手が後逸していた
上に書いた、大田スタジアムなどのクソデカファールゾーンの球場で、足を売りにしている自負がある人にお願いしたいのが、三塁へ一気に走ることです。
草野球で一塁を守っていて肩が激ツヨの人って風、あずにゃんなどごく一部です。その辺は体格や覇気ですぐわかると思います。
逆にそうでもなければチャンスです。バックアップに来てるはずのライトとボールの距離感を確認したうえで三塁を目指してください。
ただし、それで三塁に行けるかどうかは周りの声や三塁コーチャーのシグナル次第です。二塁に向かいながらコーチャーを見て「ストップ」「ゴー」の判断をしてください。
締め
いかがでしたか?
今回はバッターボックスから一塁に向かって走ることだけをまとめてみました。
これだけで3000文字近くかかるものなんですね。さすがに疲れました。
次回気力があれば、一塁リード編とか誰か書いてくださいよろしくお願いします。
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