中国歴史旅「雲崗石窟と龍門石窟」⑳「明代王朱桂の大同九龍壁」 5 ヤブさん(薮下浩) 2024年2月10日 10:17 中国歴史旅「雲崗石窟と龍門石窟」⑳「明代王朱桂の大同九龍壁」記録者武藤晴彦隊員 十月二六日(土)、晴れ、中国歴史旅の五日目、午前八時ホテルを出発。土曜日のせいか車は少なめ、十分ほどで九龍壁に到着。 大同には多くの九龍壁が残っているらしいが、ここの九龍壁が一番大きくて中国で有名な三大九龍壁のの一つといいます。 他には北京北海公園の九龍壁(一七五六年建造)と故宮の九龍壁(一七七二年)があります。 明の初代皇帝朱元璋は第一三王子朱桂を代王に任じ、大同に王府を築き、北方の異民族に対する守りを固める役目を与えました。 大同の九龍壁は代王朱桂の邸宅前に建てられた障壁(目隠し用の壁)で、明の光武二五年(一三九二)に建造されました。 九龍壁は、幅四五、五㍍、高さ八㍍、厚さ二㍍あり、四二六枚の彩色瑠璃タイルを龍の形に組み合わせて作られています。 真ん中の龍を中心に左右に対照的に配置されていますが、九龍の姿勢とスタイルはそれぞれ異なっています。 壁の前には、石柱で囲まれ橋の架かった長さ約三五㍍、幅四、三㍍、深さ〇、八㍍の堀がありますが水は入っていません。 龍は想像上の動物で、古代の人々はあらゆる動物のなかから力強さと美しさを表す部分を集めて独特な姿形の「龍」を作りました。龍は、数千年来中華民族のシンボルとなっています。 仏教経典の中で龍は、天龍八部衆の一つとされ神通力を持って仏法を守るものとされています。龍は、仏教の守護神となり寺院山門の障壁に龍をデザインしたものが多くなったといいます。 龍は中国を象徴する神獣ですが、宋王朝から清王朝(一〇世紀から二〇世紀)までの歴代王朝では、足の爪は五本でしたが、大同の九龍壁の龍は「二角四爪」でした。なぜ五本爪ではなく四本爪なのか調べてみましたがわかりませんでした。 昨年、敦煌莫高窟と蘭州炳霊寺石窟を訪問、今回は大同雲崗石窟と洛陽龍門石窟を見学。中国五大石窟のうち天水麦積山石窟を除く四大石窟を見学できました。もっとも家内は五大石窟完全制覇しているのでが。 今回の中国旅は天候にも恵まれ体調を崩すことなく最後まで隊員の皆さんと一緒に行動することができましたことに感謝しております。 ありがとうございました。※奥のマスク姿が武藤晴彦さん。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #中国歴史旅 #岐阜市歴史探検隊 #大同市 #九龍壁 5