【脱皮】あの壁を越えるためにしたこと
少し前の話になりますが
5月に人生2回目のテニス大会がありました。
初めての大会はインドアで
まだ極寒の体育館の中でした。
普段はハードコートで練習しており
大会会場はクレーコートです。
シューズも違えばボールの弾み具合
バウンドしてからの伸び方
足元の感覚も違います。
でも、私はまだその辺の細かい違いが
分かるほどでもなく
普段練習を共にして居るメンバーは
中々やりずらいと言います。
3月の大会は3試合ともストレート負けでした。
2つのサークルで男子の部と
女子の部/混合の部でトーナメント戦となります。
私以外の方たちは(特に相手サークル)
テニス歴40年クラスのベテランの方々ばかり。
でも、身の程知らずなのか
世間知らずなのか
負け通しだというのに何故かとても楽しくて
あまり負けた気がしませんでした。
恐れ多くも
(本気で練習すれば勝てるんじゃないかな)
と思っていたのです。
初めて大会に出られる事が嬉しくて
勝ち負けがどうというレベルにもなかったのは
事実です。
そこから練習に行くようになり
5月の大会を迎えました。
1試合目は前回の女子/男女混合の部で
優勝したペアの1人が対戦相手です。
※大会ごとにペアが変わります
私は出来れば3位以内に入賞したい、と
本気で思っていました。
ペアを組んだ妹は私の実力を軽視している把握しているため
「勝とうとは思ってないんだ」と言っていました。
それについては心の中で盛大にツッコミを
入れたのですが。。
妹は中高で軟式テニスをしており
20歳頃から硬式に切り替えて
サークル内でペアを組む際は
男子として見做される程度の実力です。
拾うし早いし鉛玉のような球を打つ人です。
なので、妹と組んだらいい線行くんじゃないか
と思っていたのですが肝心の彼女がそんな気持ちでは…と思いつつも全集中で挑みました。
1試合目は勝ちました。
1セットだけ取られたものの
安定的にゲームが進んでいきました。
周りは皆んな驚いて、相手の方は呆然としていました。でも、私の感覚ではごく自然な結果な気がしていました。
ところが2試合目と3試合目はほぼストレートに近い形で負けたため、決勝トーナメントに進むことは叶いませんでした。
結果的にその2チームが優勝と準優勝を果たしたのでした。
中でも優勝したペアのSさんは70歳位の女性ですが
物凄く速いサーブを低いトスで打つのです。
そのサーブレシーブを私は何度も落としました。
ネットに引っかかるのを繰り返したのです。
それが解せなくて
どうしたものかと熟練者のN先生に
教えを請いました。
サーブレシーブはボレーに近い感覚、
よく普通のリターンとは違うといいます
ブロックするイメージでしょうか
との事でした。
その夜から私は毎晩イメージしていました。
Sさんのサーブをラケットに当てるだけ
打ち返しはしない
あの強い球を面でブロックするだけで良い
それから1週間ほどして練習にいきました。
ゲームの時間となり
ランダムにペアを組み
図らずもSさんと対戦することになりました。
やった…!イメージを実践に移せる!!
実際始まると
あの負けは何だったのかというくらい
全てのサーブを相手コートに返す事ができました。
ラリーのリターンも返せたし
相手の隙間を狙ったかのような球を打つことも
出来ていたのです…!!
Sさんは焦っていました。
私のような小娘が(といえる年齢ではないのですが相対的な比喩ですね)
何故かサーブもレシーブも返してくるように
なっている事に…。
「ダメだ、返されるようではダメだ」
と仕切りに呟きながら打っておられました。
私はイメージトレーニングの力がこんなにも
大きいものだとは思わなかったので
とても驚きつつも内心は大喜びでした。
わーい!嬉しい!やったーやったぁ!
と心の中で大はしゃぎしていました。
それからもうひとつ、していたことがあります。
3月の惨敗の後
自分が熟練者に勝つための突破口は何か
考えていました。
ズブの初心者の自分が熟練者に勝る方法は
恐らくただ一つ。
脚力しかない。
そこで
日頃からなんとなくスクワットをしたり
(「やるぞ!」と意気込むと続かないので
子供の何かを待っている時間などに何となく
するのが肝です)
足底筋を鍛えるために踵の上げ下げをしたり
爪先立ちで過ごす、などをしていたのです。
更に、鍬を使って除草作業をしていたことで
普段は鍛えられない手のひらの筋肉や
左腕の強化をする事ができました。
ついでに太腿も。
それら全てがイメージトレーニングを
助長して形となった瞬間でした。
イメージは裏切らない。
だとすれば人生も?
無意識になんとなく自分には無理だと
思い込んでしまっている分野の
幸せな未来もイメージし続ければ
良いのでは?
そうだよね。
その通り。
じゃあその為には
どんな風になったら私は
幸せを感じられるのか?
世間一般の幸せではなく
私自身が心から嬉しい、楽しい
あぁ幸せだなぁぁっ!
って思える事は何なのか。
まずはそこからだよね。
話が逸れました。
兎に角、イメージの力って
自分が思っているよりも
めちゃくちゃ大きいのですね!
そういう意味では
また修行場に行って
完璧にみえるフォームの方達のプレーを
目に焼き付けてみようと思います。
…ところで男子のフォームって
女子にも参考になるのでしょうか。
筋肉量も可動域も
全然違うな…と思ったりするのですが
それでも美しく無駄のない動きは
素敵ですものね。
久しぶりに、あの場所にも
行ってみます。