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映画をインテリアに取り入れるの意外と難しくない?っていう話

インテリアに自分の趣味を反映させたいなと思うことってありませんか?
私の趣味はインテリア以外だと映画ですが、映画は意外にインテリアに取り入れづらいと思うんです。しかしこれを読んでいる皆さんはこう思うかもしれません。

映画はポスターがあるだろう。ポスターが!

うーん、あるっちゃあるけど…ちょうど良い機会だからポスターについて色々と聞いてほしい。

映画ポスターあれこれ

まずこれ。自分の好きな映画のポスターのデザインとが良いとは限らない。

映画好きほど、出来れば好きな映画のポスターを飾りたいと思うものですよね。映画にあまり興味のない人はあっさりと見た目のみで選ぶと思う。
これで飾りたいと思うポスターの選択肢がかなり限られる。逆に言えば映画にあまり興味のない人の方が、気軽に映画をインテリアに取り入れられるというのが皮肉。

ところで良いデザインのポスターって何なのか?
これは完全に個人の趣味によると思うんですが、私は自分好みの空間に馴染みやすいかを重視しています。
個人的には俳優の顔大写しor視線がこっちをガン見はインテリアに馴染みにくい気がする。
あと画像の解像度が高くて、派手で色鮮やかなものもそうかな。情報量が多すぎるんですよね。

引用元:映画.com

↑何か主張強いんよ…
チラシやポストカードのような小さなものならそんなに気にならないかもしれない。ただ、ポスターみたいに大きいものは空間から浮くんじゃないかな。もちろん合う空間もあると思います。映画鑑賞部屋とかね。
ただ、私が言っている空間というのは、ごくごく普通のファミリーマンションのリビングルーム、子供がうろうろしてて時々客も来る、みたいな空間です。

つまり私んちのリビング。

こういった空間に馴染みやすくするには、
1.比較的シンプルなデザイン
2.抽象的なイメージ
3.俳優が映っている場合は引きで目線はずし
4.使っている色数が少ない

が理想。勿論全て満たしている必要はありません。個人の趣味や空間のテイストによって理想のポスターは微妙に異なるでしょう。ただ、思い付く条件をざっと並べるとこんなところかな。

昔の映画のポスターをインテリアに取り入れると何となくおしゃれに見えますが、それは「私はこんな渋い趣味のシネフィルですよ」とアピールできる以外にも、昔の映画のポスターは画像粗めだったり、白黒だったり、色の洪水じゃなかったり、そもそも写真ではなく絵だったりで、部屋の中に馴染みやすいからなのではと思います。

引用元:映画.com
引用元:シネマトゥデイ


あと、そんなに古い映画じゃなくても、日本版よりは海外版のポスターの方が飾りやすいと思う。

「ロブスター」日本版
引用元:映画.com
「ロブスター」海外版
引用元:allcinema


日本版はどうしても、こんなに有名な俳優出てまっせ!全世界で大ヒットしてまっせ!○○賞総なめでっせ!みたいな情報が多くなりがち。でも仕方ないよね。全ては映画をヒットさせるためなんだから…

実施例

うちのキッチンには映画「ファイトクラブ」のポスターが飾ってあるんですが、実際の宣伝に使われたデザインではなくて、劇中で言及される「ファイトクラブのルール」を羅列したものになっています。

ポスターは額に入れよう!

※ちなみにファイトクラブは私の大好きな映画です。この記事にも書きました↓

キッチン、及びリビングダイニングのカラーパレット(赤)にもあっていて、そんなに浮いていない。ちなみに実際の「ファイト・クラブ」ポスターはこんな感じ。

引用元:wikipedia

だから主張強いんよ…これリビングに飾ったらお客さんガン見よ?
今だって、ダイニングチェアに座った人は声出さずに「ファイト・クラブのルール」じっと読んでるんだから。(理想のポスターの条件をかなり満たしているけど、文字が多くシンプルとは言えないので注目されやすいんだと思う)

ポスターとダイニングの位置関係

あと今はもう飾ってないんですが、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」と「インセプション」のポスターも持っています。

インセプションのポスターずれてるな…

これらはDavid Brodskyというアーティストによりデザインされたもので、映画を象徴するイメージを表現したもの。この時は青系をとりいれたかったのでどちらも似た系統の色。

やっぱりこれくらいがインテリアには取り入れやすいと思うんですよね。パッと見では何の映画を表しているのかわからない情報量の少なさ、抽象的なイメージ、色数も少ない。他にもBrodskyによる色々な映画のポスターがあるんですが、残念ながら日本ではちょっと入手困難。前はAIIpostersというアメリカの大手ポスター専門店の通販で手に入ったのですが、まさかの日本撤退…日本ではそんなにポスターの需要がなかったの……?
こういう公式ではないポスターはもうアマゾンくらいしか入手先が思い付きません。それでも選択肢はかなり狭まるし、ポスター専門店よりも検索の効率がかなり悪い。

まとめると、映画のポスターは情報量が少ない方がインテリアに馴染むが、ポスターは本来映画を最大限宣伝するためのものなので情報量が多いものの方が一般的(少なくとも現代の日本では)。ここら辺が映画のポスターをインテリアに取り込みにくくしている一因だと思う。取り入れるのなら、古い映画、海外版、宣伝目的ではないポスターを考慮してみては??

ポスター以外の選択肢

ポスター以外にも映画をインテリアに取り入れる方法はいくつかあると思います。

グッズ

アニメはグッズ展開豊富なのがいいよね。アニメ以外だとアイキャッチ画像のような巨大フランチャイズ映画だとグッズも豊富。ただ、最近はそういったフランチャイズ映画に対する熱量がダダ下がりなので、インテリアに積極的に取り入れたいかと言われると微妙かも。

映画に出てくる雑貨を取り入れる。

例えば「アメリ」が好きな人は、アメリの部屋に飾ってある絵のポスターかキャンバスアートを取り入れるとか。

引用元:映画ナタリー

アートはドイツ人アーティスト、ミヒャエル・ゾーヴァが担当している。
ベッドの上の犬とあひるの絵がド定番。アマゾン等で普通に買える。
実はベッド左にある「ぶたのランプ」もゾーヴァによるもので、海外(多分ドイツ)で商品化されていて、輸入してメルカリで売っている人をちらほら見かけた。映画に出てくるランプと商品化されたランプは率直に言って…ギャップがある。
追記:楽天にもあった!↓

つまりは好きな映画を間接的に、自分だけがわかる形で取り入れる、って感じですかね。正直個人的には、好きな映画は自分だけがわかっていればいいかなと思う。つまりはこれも情報量の少ない取り入れ方といえるかも。
前にも紹介したんですが、イギリスのFilm and Furnitureという会社が、プロダクション・デザインについてのコラムを掲載したり、映画に出てくるインテリア雑貨を特定して紹介していたり、映画に関連したオリジナル商品を販売しています。

ただここも日本からは買えないのでオリジナル商品は買えないですね。ここは「シャイニング」関連商品に力をいれている印象。欲しいのになー。

既存の商品なら、ここで商品名やらブランド名やら調べれば、その中には日本で買えるものもあるかも。ちなみにここはサイトよりもインスタの方が見やすいかもしれない。

というわけで、(好きな)映画をインテリアに取り入れるののは難しい…
Allpostersみたいなポスター専門店が日本にまた来てくれる&Film and Furnitureが日本に商品を出荷してくれることを祈る、以外に良い方法を知っている方は是非教えて頂きたいです。

それではこのへんで。


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