
映画の中の印象的なインテリア雑貨(購入可能編)
アイキャッチ画像引用元:and so it begins
少し前に挙げた記事で、インテリアに好きな映画の要素を取り入れるの難しい、情報量の少ない取り入れ方はないものか、みたいなことを書きました。
その後、映画の中に出てくるインテリアについて2つ記事を書きまして、
書いたときは意識していなかったんですが、これはもしかして自分なりの「情報量の少ない映画の取り入れ方」の提案かもな、とふと思いました。ちなみに「情報量の少ない映画の取り入れ方」と言うのは、自分の好きな映画を来客から引かれない程度に、わかりづらく、空間に調和するかたちでインテリアに取り入れる、みたいな意味で使っています。詳しくは一番上に貼った記事を読んでいただければ。
それにしても、「壁」の記事全然読まれなかったな。皆さんあんまり「壁」って興味ないですか?
そして何で「赤いカーテンの部屋」の方がスキついてるの??デヴィッド・リンチの「ツイン・ピークス」知らない人にとっては訳わからないだろうし、インテリアについての記事としても「赤いカーテンがかけてある部屋」なんてターゲット絞りすぎでしょ。
まあどっちの記事もそんなに読まれなかったから需要ないかもとうっすら気づきつつ、私が書きたいから書きますね(いつものパターン)。
今回は「情報量の少ない映画の取り入れ方」のインテリア雑貨編です。普通に買えるものを4つ挙げていきます。
1.半透明のシャワーカーテン
登場映画:サイコ

ひたすらただの半透明のシャワーカーテン。でも映画史に残る1シーンで印象的に使われています。
自宅に取り入れる際は、少し体重をかけると下に落ちてくるようにハトメの部分を磨耗させたり、ビニールに切れ目をいれておくと完璧ですね。
2.バンカーズランプ
登場映画(ドラマ):セヴン、ツイン・ピークス リミテッド・イベント・シリーズなど

この緑色のランプはアメリカの映画、ドラマに頻繁に出てきますね。通称はバンカーズランプといいます。
映画ではなくドラマですが、最近見ていた「ツイン・ピークス リミテッド・イベント・シリーズ」にも出てきました(上画像)。大抵書斎か図書館のシーンに出てくるイメージ。
こちらに詳しい記事がありました。バンカーズランプが出てくる映画のリストもありますし、メニュー画面からランプに関するもっと詳しい情報も得られます。
上の記事を元に、バンカーズランプの歴史をかなり端折って短く紹介します。
バンカーズランプはもともとアメリカのH. G McFaddin & Co. という会社で1910年頃から製造され、もとはEmeralite(エメラルド+ライトの意味)と言う名称でした。
デザインには様々な変遷がありますが、当初シェードの色は緑だけではありませんでした。
しかしある時期から、主に金融機関(銀行、会計事務所など)が緑のシェードのランプを大量に注文するようになります。何故なら緑色は心を落ち着かせ、集中力を高めると信じられていたからです。お金を扱う仕事は神経を使うでしょうから、緑色のランプは最適だと考えたのでしょう。
そしていつしかEmeraliteはbankers lump(銀行員のランプ)と呼ばれるようになりました。特許は切れ、オリジナルの製造会社はもうなくなっていますが、今では金融機関だけでなく、図書館や研究機関などでもこの緑色のランプを見ることが出来ます。
一番印象的なバンカーズランプ登場シーンは、アイキャッチ画像や上のリンクの画像にもある、デヴィッド・フィンチャーの「セヴン」の図書館のシーンかな。緑色のランプ達が蛍みたいに見える。
バットマン ビギンズにも出てきたらしいけど、あんまり覚えてないな。こんな記事も書いたのにね。
日本で手に入るものをいろいろ見たけど、台座が何の素材かがポイントな気がする。てっきり値段が高ければ真鍮で出来ていると思ったけど、意外にもスチール製が多かった。真鍮は経年変化が楽しめるところが良いと思うけど、スチールはどうなんだろう?
これは真鍮製(多分)↓
ちなみにこれは銅でした↓
あと当然シェードはガラスであるべき。(オリジナルのEmeraliteはガラスと真鍮で出来ていたらしいから)
激安バージョンも簡単に見つかるけど、そういうものは材質が全然書かれていない。台座は見るからに安っぽいメッキだろうし、シェードはガラスではなく樹脂製かもしれない。はっきりしたことは言えません。何しろ書かれていないんで。購入したい人は材質のチェック必須ですね。
3.ベントウッド・チェア(曲げ木の椅子)
登場映画:ラスト・ナイト・イン・ソーホー、DOGMANなど

ベントウッド・チェアとは、木に蒸気をあてて曲げて作られた椅子です。日本語では曲げ木と呼ばれます。
こちらの記事がとても参考になりました↓
「ラスト・ナイト・イン・ソーホー」の、アニャ・テイラー・ジョイがキャバレーで踊るシーンに出てきた椅子。
あと最近見たリュック・ベッソンの「DOGMAN」のドラッグクイーンショーをやっているクラブにもありました。
上の記事によると安価で軽く実用的で、カフェやパブで使われていたみたいなので、この2つの映画に出てくるのも納得です。特に「ラスト・ナイト~」は女の子たちが舞台上で小道具みたいに使うので、軽い必要があるし。
ただ「ラスト・ナイト~」でのこのシーンは、華やかに見える60年代のロンドンで若い女の子が食い物にされる象徴的なシーンなので、わざわざインテリアに取り入れるって倫理的にどうよという気もする。じゃあ何でわざわざ取り上げているのか?
私がベントウッド・チェアが好きだからです。

上の記事によると、「ラスト・ナイト~」に出てくる椅子はダブルループタイプ、「DOGMAN」に出てくる椅子はカフェチェア、うちにあるのはバンブーチェアかな?
買うとなると基本的にはアンティークが良さげ(新品もあるにはあるけど)。上に貼った記事も海外のアンティークを扱うお店のもので、ショッピングページにつながっています。あと日本の飛騨産業という家具メーカーのもよく見る気がする。私はメルカリで手に入れました。
4.ブルドッグの置物
登場映画:007 スカイフォール、スペクター、ノー・タイム・トゥ・ダイ

ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)の上司M(ジュディ・デンチ)の私物であるブルドッグの置物(上の画像左下)。後にボンドに託されます。
ROYAL DULTONから商品化されています。
上のショッピングページによると、ブルドッグはイギリスを象徴する犬であるらしい。
しかも、このブルドッグは劇中壊れてしまうので、復刻版は修復跡や煤まで再現されている。
お値段は大体どこでも2万円台前半です。私はスカイフォールが結構好きなんですが、置物に2万円かぁ・・・
あ、でもうちにいるお地蔵さんとそんなに値段がかわらないかも。

いかがでしたか?書いている私はとても楽しかったですよ。
映画×インテリアはネタが思いつく限りやっていきたいです。
だいぶ昔の記事ですが、映画の中に出てくるインテリアやセットデザインについて書いている記事も貼っておきます。
それではこの辺で。