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情報商材という落とし穴

割と定期的に問題になるインターネット上の「情報商材」というもの。

「楽してお金を稼ぐ方法」
「〇〇になるためにはまずこれをしろ」
「今日からモテモテ10の秘密」

適当に考えたが概ねこのような感じだろう。
実際にこれの何が問題なのか。

お金を払って買ったのに全く役に立たない、もしくは金額分の価値がないことだろう。

そもそもこれを販売している人が「自称その道のプロ」である可能性がある。
また、肩書きが本物でも「なんとなく」で成功を繰り返し確固たる方法論を持ち合わせていないパターンもあるだろう。

では、どうやったらこれらを見抜けるのだろうか。

それはあなたがきちんとした知識を身につけることだろう。

例えば株式投資の話ならばローソク足は関数のグラフではないので、この形が出たら将来こうなるなんて規則性はない。
過ぎた期間の始値と終値、高値安値がわかるだけだ。
それよりも会社の業績を把握できて、経済ニュースに敏感であることの方が重要だ。
業績の把握ならば会社が公表している財務諸表を読む必要があるので、簿記の勉強でもするのがいいだろう。
資格取得もできて一石二鳥だ。
経済ニュースならば日経電子版等、信頼のおける有料メディアを買う方が怪しげな投資顧問にお金を払うよりもよっぽど有意義だろう。

知識がないと「あの人が言うのだから今はこの株を売ってあれを買って……」と内容ではなく人で話を聞くようになってしまう。
完全な操り人形だ。

他の内容についてもそうだ。

例えば「YouTuberになれる方法」であるとか。
比較的新しい媒体で規約の移り変わりの激しいYouTubeに専門家などいるのだろうか。
その人の登録者数が増えた時期と今では環境が異なってはいないか。
それ以前にその人は登録者数が増えた理由をきちんと分析できるのだろうか、自分に都合よくこじつけてはいないか。
よく観察して考えるべきだ。

何にしても。
そもそもお金を取れる内容なら、インターネット上で個人的に売るのではなく大手の出版社から書籍として出せるはずだ。

ちょっとでも疑わしいと思ったのならどんなに小さな金額でも買ってはいけない。
それでお金が入るという体験をさせると次の被害者を産むことになる。

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