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【MTGA ブロール】5割勝てたデッキ構築〈狩りに出るビビアン〉

 このシリーズも今回で9回目。次回の記念すべき10回目は没デッキ案の供養記事でも書こうかなぁなどとぼんやり考えていたりします。
 この記事では、mtgアリーナにおける統率者戦的なフォーマット「ブロール(旧ヒストリックブロール)」において、10戦以上行った際の勝率が50%以上だったデッキを紹介いたします。
 ブロールやったことないけど興味ある!という方は詳しい構築ルールなどについてwikiを参照してみてください。はじめたてで色んなパックもらったけど、どのカードがどのルールで使えてどのルールで使えないのかわからないよ~というそこのあなた!ブロールならアリーナ限定(アルケミー)も含めてアリーナで実装されているほとんどのカードを使えちまうんだ!しかも1枚持ってればいいから少ないWC消費で色んなカードを使えちまうんだ!!
 みんなもブロール、やろう!


統率者

 今回の統率者はこちら、狩りに出るビビアンです。

 前回のテフェリーに続き、単色を固有色とするPWの統率者です。なんか最近自分の中で単色統率者ブームが起きてますね。今まであまり触ってこなかったからちょっと頑張ってみようというのも少しありますが、MH3で出たメダルサイクルを使ってみたいというのが大きな動機です。

テフェリーデッキ構築時は青メダル持ってなかったので
入れてませんでした…

 話を統率者に戻すと、狩りに出るビビアンはニューカペナの街角にて収録された緑6マナとコスト重めのプレインズウォーカー。今回も生物の色である緑のプレインズウォーカーらしく、クリーチャーに関する忠誠値能力を持ちます。
 まず+2能力はこのビビアンの中核を担う能力で、かの出産の殻を彷彿とさせる「クリーチャー1体を生け贄にささげ、それよりもマナ総量が1大きいクリーチャーをライブラリーから探し戦場に出せる」強力なクリーチャーサーチ&踏み倒し能力となっています。盤面にクリーチャーがいないと機能しないというピーキーな能力ではありますが、マナ総量以外の制限が一切なく状況に応じて様々なクリーチャーを持ってこれるため、一度機能し始めれば大きく戦況を左右できる能力になります。さいあくの場合クリーチャー生け贄は必須ではないので単に忠誠度能力を上げるためだけに起動することもできます。
 ∔1能力はトップ6枚を切削し、その中から望む数のクリーチャーを手札に加えられる能力。クリーチャーに寄せたデッキであれば一気に手札を潤沢にできるリソース補充能力です。息切れしやすいデッキとなりやすい緑単クリーチャーデッキの弱点を補ってくれる上、これで手札に加えたクリーチャーを+2能力の種にすることもできるため、自身の能力の弱点を自ら補った自己完結性の高い能力となっています。+2能力でサーチしたかったクリーチャーを素引きしてしまうという裏目もなくはないですが、そもそも6マナのビビアンをキャストできるぐらいマナが伸びているなら素でキャストが可能な場面も多いと思うので、それほど弱点にはならない気もします。
 この中核を担うリソース・盤面強化能力のいずれもが忠誠値プラス能力なので、一度着地するとコンバットや火力呪文で落とすのがなかなか難しく、場に残り仕事してくれやすい頑丈なプレインズウォーカーといえます。
 -1能力は4/4サイトークンを生成できる能力。他2つに比べると起動する機会は少ないですが、少ない忠誠度能力でそれなりのサイズの自衛手段を用意でき、これにより返しで殴られそうな盤面でもビビアンを出しやすくしてくれています。
 総じて、いずれも6マナプレインズウォーカーに見合った強力な能力で、自身の場持ちが良いことから落とされてからの再キャストも比較的容易な統率者となっています。このビビアンの場持ちの良さを活かすためには、盤面不利になる前に早期にビビアンを出しプラス能力から入れるようにするゲーム運びが必要です。またキャスト後すぐに+2から入れるようにマナジャンプの過程で盤面にクリーチャーを展開することも重要になります。以上から今回は、狩りに出るビビアンを統率者として、クリーチャー主体の緑単ランプデッキをつくっていきます。
 なんか緑混じるとランプデッキばっかり作ってるな?まぁ強いし楽しいからヨシ!

デッキ構築

「死亡したとき」能力持ち&「死亡するたび」能力持ちクリーチャー

 狩りに出るビビアンの+2能力を起動するためにクリーチャーを生け贄にささげる必要があります。これにより生じるディスアドバンテージを補えるPIG能力持ちのなかから持っているものを突っ込んでいきます。またクリーチャーの死亡に関連して誘発する能力持ちも+2能力との相性が良いため採用を検討できます。

ETBで4枚切削、PIGで墓地から土地1枚を手札に戻せるドルイド。
このデッキでは特段墓地は利用しないが、ビビアンの種になった際の1枚分のカード損を
補える可能性があるだけで手持ちのカードの中では採用圏内。ただランプデッキに置いて
マナ加速の役割を果たせずリターンが得られるかも墓地に落ちたカード次第なのは正直微妙かも。
他のカードに置き換わる可能性のあるカード候補。
緑のデッキで大体いつも採用している気がするいつ面ドライアド。
クリーチャーを唱えるだけで+1カウンターが乗るだけでも十分強いが、
このデッキでは死亡時自身のうえにある+1カウンターをクリーチャーに乗せれるのが強力で、
生け贄の種になりつつ後続の打点を強化していける。
唱えたとき、およびPIGで落とし子トークンを生成できるエルドラージ。
3マナでマナ加速できるクリーチャーはたくさんいるが、これは本体が場に残る必要がない
マナ加速であることが重要で、しかもPIGでもマナ加速できるのが優秀。適当にチャンプブロックに回したり+2能力の生け贄の種にしたりするだけで追加で落とし子トークンを生成でき、それが
さらなるクリーチャーの展開につながると、デッキの戦略に合った相性のいい一枚。
神河の伝説のドラゴンの一体。5マナ4/4と控えめなスタッツながら接死を持ち、
ブロッカー性能に優れている。さらに死亡誘発で土地3枚をサーチするか土地の数分のP/Tを持つ
トークンを生成でき、ブロックに回した後も盤面の圧を維持したり魂力持ち土地などを
持ってこれたりするのが強力。このデッキではビビアンの生け贄能力の種になりつつ
クソデカスタッツのトークンを残せるため、盤面の圧を維持しながら6マナのより強力な
クリーチャーを展開できるためビビアンとの相性が非常にいい。
ETBで3点ゲイン、PIGで4/4サイトークン生成できるクリーチャー。
5マナあり死亡時にもそれなりのスタッツのクリーチャーを残せるのでビビアンの
生け贄の種として相性が良い。さらにこれは奇襲コストで唱えられ、これにより唱えられた
作業場の戦長を生け贄に捧げれば4/4トークン生成に1ドローとハンドアドバンテージも
得られる。同セット内で実現が可能なデザイナーズシナジー。
6マナ3/3トランプル、ETBで自身のコピートークン2体を生成できると、
ここまでですでに6マナ9/9トランプルと十分なマナレシオだが、これ自身が死亡したとき、
同じ名前を持つクリーチャーに自身のパワー分+1カウンターを乗せられる。ビビアンで1体生け贄にすれば6/62体、もう1体生け贄にすれば12/121体とどんどんデカくなっていく。さらにコピーであるトークンはマナコストもコピーするため、トークンを生け贄にすることでもマナコスト7のクリーチャーを引っ張ってこれるなど、ビビアンとの相性も非常に良好。
相手クリーチャーにブロックを強制し、死亡時に3ドローできるキマイラ。
本来は自身の高いパワーとブロック強制能力を活かし、コンバットで能動的に
死亡時能力を起動できるというデザインだが、ビビアンの生け贄の種にすれば
戦闘に入らずとも死亡させられ、8マナクリーチャーを戦場に出しつつ3ドローという、
おまけとしては破格すぎるアドバンテージを得られる。
ETB、およびパワー4以上のクリーチャーが戦場に出るたび3点ゲイン1ドロー
できる7マナの恐竜。さらにこれは死亡時自身のコピーを生成できるため、
ビビアンの生け贄コストをなかったことにしたまま8マナのクリーチャーに
アクセスできる。持ってきた8マナのクリーチャーによりまた1ドローが誘発するため、
7マナと重いが戦場に出せたときのリターンは非常に大きいクリーチャー。
ETBで2点ゲイン、戦場を離れたとき1ドローできるアドの塊。
無色であること、どれも腐らない能力であることから、真面目な身代わりと同じくらい
汎用性があるはずだが、こちらはなかなか見かけない。後半の能力はPIGではなく戦場を離れた
とき誘発なので、バウンスや追放など、ありとあらゆる行為で1ドローできる点で様々なカードと
シナジーを形成できる。
ブロール界の文字通り過労死枠。ETBでの土地加速はビビアンの早期展開に役立ち、
PIGの1ドローは生け贄分のカードアドバンテージを補えるので、このデッキでも
もちろん採用できる。というか無色のクリーチャーでETBマナ加速PIG1ドローとか、
フィットしないデッキが存在しないレベル。そりゃウェイト45に設定されますわ。
こちらもブロール界の過労死枠。色を問わない⑥マナ6/6接死絆魂と
優秀なクロック性能に死亡時3/3トークン2体を生成できると、1対1交換以上
の仕事ができる場合が多い。当然このデッキでも、ビビアンで生け贄に捧げた際の
アド損をPIG能力で緩和しつつ7マナの強力なクリーチャーにつなげられるので強力。
8マナ警戒8/8護法④と標準以上のスタッツに死亡時無色8マナを加えられる
PIG能力が付いたカード。別途緑マナが必要とは言え、ビビアンの生け贄に捧げて
9マナのクリーチャーを持ってきつつ、さらに緑マナがあれば8,9マナ相当のクソデカ
クリーチャーを追加で展開できてしまうという、うまく状況がはまれば非常に
強力な動きができるクリーチャー。
キャスト時および攻撃時に土地でないパーマネント1つを破壊できる構築物。
自身のスタッツも8マナ8/8トランプルとクソデカなため、動き出した時点で
大体ゲームが終わるフィニッシャー。なんと蘇生⑧まで持っており、ビビアンの能力で
生け贄に捧げた後もさらにもう1回能力を誘発させに行ける。
非トークンクリーチャーが死亡するたび、それを森として裏向きで戦場に戻せる、
珍しい能力を持ったドルイド。ビビアンが+2能力を起動する際横に置いておけば、
生け贄の種に使ったクリーチャーを土地として活用しマナ加速できるため強力。
今までなかなかいい使い道が思いつかなかったこのカードのいい相棒をみつけられたのが、
このデッキを組んでみてうれしかった発見。

ETB能力持ち&クリーチャーが戦場に出ることで誘発する能力持ちクリーチャー

 出た時点で仕事の半分が終わり、心置きなく生け贄の種にできるETB持ちのクリーチャーを突っ込んでいきます。特にETBで土地加速ができるクリーチャーは、ビビアンの早期展開の助けにもなりキャスト後の生け贄の種にもなるため非常に相性が良く、優先して採用していきます。また生物の色である緑らしく、クリーチャーが戦場に出ることにより誘発する能力を持つクリーチャーが多く存在し、そちらも生物を継続的に供給できるビビアンとの相性が良いため採用します。

ETBで土地を出せるビースト。よくラノエルと択になるが、今回は本人が場になくても
出た時点でマナ加速できる点を評価して採用。さすがにビビアンで1マナをサクって2マナを
持ってくるという動きはあまりしないが、それでもビビアンを守るための壁になれたりと
色々役割を担える模様。
樹上の草食獣同様1マナの土地加速。こちらはパワーがつき一応攻撃に参加できる
ようになったうえ、魂力で森2枚を創出でき一応のマナフラ受けもできるようになっている。
P/Tが自身より大きいクリーチャーが戦場に出るたび自身のうえに油カウンターを置き、
油カウンターの分だけP/Tが大きくなるファイレクシアン。序盤に展開すれば放っておくだけで
1マナとは思えない打点に成長するうえ、除去されたとしても所詮1マナなのでそれほどテンポ損
しないのが優秀。本命の生物を通すための除去の避雷針としての役割も果たせる。
出た時点で半分仕事が終わる一時的マナ加速要員。本体のライフゲイン能力も
馬鹿にならず、これ自身に除去を使ってもテンポ損がひどいが放っておくとゲームを左右する
程度にはライフを回復してくれる。緑のデッキを作る際には割と常連のクリーチャー。
ETBの1ドローで仕事の半分が終わる2マナの壁。残りの半分は名前の通り
壁としてチャンプに回るかビビアンの生け贄の種として活用すること。地味に
タフネス4という数値は壁としてまぁまぁ優秀で、これ1枚で序盤のライフ損失を
かなり抑えてくれることもある。
クリーチャーが戦場に出るたび、各モードターン中1回のみだが
宝物生成か+1カウンターを自身に置くか2点ゲインできるエルフ。宝物はタップ状態での
生成なためマナ加速としては1テンポ遅いが、それでもクリーチャーを展開するだけで得られる
リターンとしては破格。
クリーチャーが戦場に出るたび、それが自身よりも大きいパワーを持つなら
自身の上に+1カウンターを1個置き調査する探偵。何気に警戒を持っており
攻守にわたり活躍できるのも強みなうえ、手掛かりトークンにより後続の確保まで
やってのけるのが緑単としては非常にありがたい。
ETBで宝物生成により一時的マナ加速ができ、本体が3マナ3/3警戒トランプルと
優秀なスタッツを持っている、おおよそコモンとは思えない優秀なクリーチャー。
序盤は攻撃に参加し、後半はビビアンの生け贄の種にすることでより高マナのクリーチャーに
つなげる役割を持つ。
ETBでデッキから基本土地を持ってこれる傭兵。後半の砂漠の数だけサイズが
デカくなる能力はこのデッキでは飾りで、場に出た後はビビアンの能力で
生け贄に捧げるのが残りの仕事。
パワー4以上のクリーチャーが戦場に出るたび1ドローできるドルイド。
計画で0マナでキャストできるため、出たターンからドローできることが多い。
ETBで好きな色マナをだせる能力もいぶし銀で、3マナクリーチャー特有の中途半端に
ダブルアクションがとれない問題を改善してくれる。このデッキではビビアンによりどんどん
こうマナ域のクリーチャーを展開していけるため、ドローソースとして相性がいい。
ETBで3/3ゴーレムトークンを生成し、2マナとタップで各トークンの上に+1カウンンターを
置きトランプルを付与できる工匠。このデッキではETBで複数クリーチャーを展開できるのが
重要で、場に出た後本体は遠慮なくビビアンの生け贄の種にできる。またデッキを回す過程で
トークンがちょくちょく出るため、マナが伸びた後半はトークン全体強化能力の方も役に立つ。
ETBで土地加速ができるエルフ。本体のスタッツは3マナ1/1とクソ雑魚ナメクジだが、
土地加速できるクリーチャーであることが重要。場に出た後はビビアンの生け贄の種にして
さっさと4マナのクリーチャーに変換してしまおう。
ETBで土地加速できる恐竜。こちらは3マナ4/4警戒と本体のスタッツも優秀だが、
7つ以上土地がないと戦闘に参加できない。土地が伸びた後半は戦闘要員としてそこそこ
信頼できるが、序盤に出した場合にはさっさとビビアンの生け贄の種にしてしまう
運用が主。
ETBでサイコロを振り1~9なら基本土地2枚を手札に加え、10~19なら1枚出して1枚を手札に、
20なら2枚場に出せるドワーフ。効果が不安定なのがなんともかゆいところに手が届かないが、
4マナでETBで土地加速できるクリーチャーであることが重要。あまり優先して採用されるカード
ではないが、ビビアンの能力の都合マナカーブを埋めるために採用。10~20の目が出れば
次のターンほぼ確実にビビアンをキャストできるため4マナ→6マナジャンプの動きは実際重要。
キャスト時に好きな土地を持ってこれるエルドラージ。土地加速呪文の相場よりは
1マナ重いが、能力がキャスト時誘発なので打ち消されても土地加速できるうえ、基本土地に
限らずミシュランなども持ってくることができるのが強力。もちろん場に出たあとはただの
バニラなので、遠慮なくビビアンの生け贄の種にできる。ちなみにキッカーで土地破壊もできるが、このデッキでは無色マナを出せる手段があまりないのでおまけ程度。
ETBで土地を生け贄に捧げ、ミシュラの鋳造所2枚を戦場に出す工匠。
土地加速呪文の相場より1マナ重いが、ミシュランを一気に2枚場に出せるのが強力。
このデッキでは4マナETBで土地加速できるクリーチャーなのも重要で、6マナに
ジャンプしつつビビアンの生け贄の種にもなってくれる。ただし色マナカウントが減るので
色事故には注意が必要。まあ単色ではそこまで気になるデメリットではない。
ETBおよび攻撃時に3枚切削し、墓地から土地を戦場に出せる亀。
さらに土地の起動型能力のマナコストを少なくし土地クリーチャーのロード能力もあると、
全体的にミシュランとの相性がいいマナ加速生物。このデッキでは場に出てマナ加速できた時点で
仕事の半分以上は終わり。場に出た後はビビアンの生け贄の種にし5マナの強力なクリーチャーに
つなげる役割を担う。あまり墓地が肥えるデッキではないので土地加速能力が不発する可能性が
あるのだけが懸念点ではある。
5マナ6/6トランプル到達というガーガロスを思わせる優秀なスタッツに、ETBで森カード2枚を
手札に加えられる緑の法務官。さらに8マナで裏返り2枚踏み倒しと盤面強化、マナの限り格闘
などやりたい放題できる英雄譚になる。土地加速が豊富なこのデッキでは8マナまでの到達も
現実的なため起動できる際には裏側にするが、そうでなくともETBで最低限仕事はしてくれるので、6マナのクリーチャーを持ってくるための生贄の種にした際のアド損をある程度補える。
令和の緑の筋肉代表。場にいるだけでクリーチャーがムキムキになっていく。
計画で0マナキャストもできるため、手札の状況や戦況に応じて柔軟な運用ができる。
特に荒々しい三つ子との相性は抜群で、三つ子が場に出るだけで死亡時の打点上昇量を
倍にできる。
自軍クリーチャーにトランプルを付与し、他のクリーチャーが出るたびそれに
+1カウンターを置いて速攻を付与できる。通常6マナで他のクリーチャーが戦場に出たときの
能力を活かすのは難しいが、このデッキではビビアンの能力により継続的にクリーチャーを
場に出せるため、出てきたファッティに速攻とトランプルを付与して突っ込ませるという
強力な動きを実現しやすい。
MH3で収録された裏面がボルトランドになっている両面カードの1つ。
ETBでクリーチャー1体を生け贄に捧げ、そのパワーに等しい数のライフを得て
カードを引けるエルフ。6マナと重いが、このデッキではビビアンの能力を活かすため
PIG能力持ちが多く採用されており、それらの能力を活かしつつアドバンテージを得られる。
本体が6マナであるため、これ自身もビビアンの生け贄の種として優秀なのもうれしいポイント。
ETBで格闘し、攻撃するだけで置物を破壊できる類人猿最強生物。
本人のスタッツもさることながら、ETBで最低限カード1枚分のアドバンテージを
相対的に得られるのが強力。攻撃時にも盤面に触れるため、状況にもよるがビビアンの生け贄の種にした際のアド損を有る程度緩和してくれている。
ETB、および自分クリーチャーが戦場に出るたび、自身と相手クリーチャー1体で
格闘できるマンモス。ETBで最低限仕事ができるうえ、場に残ればクリーチャーの展開が
継続的なクリーチャー除去にもなる点が強力。7マナと重いがビビアンから持ってこれるので、
能力を発揮できる機会は意外と多い。
9マナ10/10と驚異的なスタッツに、攻撃するたび格闘ができる能力持ちの恐竜。
唱えていればさらに速攻と護法⑩が付き、単体除去ではほとんど対処不能な化け物になる。
9マナとクソ重なのでビビアンから出す前提となるが、そうすると速攻と護法が付かなくなる
ため、実はそんなに相性が良くない。9マナで持っている緑のクリーチャーがこれだけ
なので入れたが、正直微妙。何かWC切って代わりの9マナクリーチャー作ろうかな…。

 これまで紹介したクリーチャーの条件にはマッチしませんが、単純にデッキの戦術と相性の良い以下のクリーチャーも採用してみます。

クリーチャーとエンチャント呪文が打ち消されなっくなるクリーチャー・エンチャント。
このデッキではクリーチャーはもちろん、いくつか隠し玉として仕込んであるエンチャントを
とりあえず安全に場に出せるようにしてくれるため単純に強力。後半の土地のクリーチャー化
能力はこのデッキではまぁおまけ。
自分がコントロールしている森分のスタッツになる2マナ植物。
変装を持ち3マナで裏側で出し、5マナで裏返すことで森1枚を戦場に出せる
能力があるが、そうでなくとも緑単デッキなら序盤から高スタッツで殴りに行ける。
単純な序盤の戦闘要員として採用。
出来事側が踏み倒し呪文となっているマナクリ。当事者側で出した後は
2マナと1ディスカードで手札に戻せるので、序盤マナ加速のために使った後も
踏み倒し呪文側を唱えられるデザインとなっている。これ一枚でマナ加速・マナフラ受けの
両方の役割をこなせるため、ランプ戦術に合った単純に優秀なクリーチャー。
メインフェイズ開始時に緑2マナ加える4マナの恐竜。ややタイミングが限定されるが、
単純に2マナジャンプできるのが強力。護法②マナが付いているため、ピン除去にやや耐性があり
相手のターンを生き残りやすい点もうれしいポイント。

クリーチャー関連のエンチャントカード

 クリーチャーに関する能力を持ったエンチャントカードも突っ込んでいきます。ただしあまり多くなるとデッキの動きを阻害してしまうので、あくまで隠し味程度に数枚採用にとどめておきます。

緑の特権的エンチャントその一。緑3マナと激烈な色拘束の代わりに、
クリーチャーが戦場に出るたびパワー3以上なら1ドローでき、パワー2以下なら
+1カウンター2個置ける。不発がなくクリーチャーが出るたび必ず盤面か手札の
どちらかを強化してくれるので、クリーチャー主体のデッキならまず間違いなく
採用できるエンチャント。
ライブラリーの上からクリーチャー呪文を唱えられるようになるうえ、
すべてのクリーチャーがマナクリになる置物。クリーチャーに寄せたデッキであれば
高確率でライブラリートップを唱えられるため、実質的に手札が一枚増えたようなもの。
あまり横に並ぶデッキではないが、それでもデッキトップがリソースになるだけで強力。
緑の特権的エンチャントそのⅡ。緑マナ4つとすさまじい色拘束の代わり、
各戦闘で自軍クリーチャーのスタッツをすべて2倍にするという超大味なコンバット
サポート系置物。これを置ければ単純なスタッツ勝負ではまず負けなくなる。

いつもの便利カード達

 緑のデッキを作るときにいつもお世話になっている便利なカード達を突っ込みます。

緑の便利な格闘・ダメージ除去。野生との遭遇は色拘束から普段は採用しないが、
今回は緑単で気にならないため採用。
便利なリソース補充カード達。
便利なマナ加速達
このデッキを組む動機となった、MH3にて収録された緑呪文のマナコスト軽減ファクト。
その性能上単色デッキでの採用を検討しやすい。同じ2マナの秘儀の印鑑と比較しても
マナ軽減とマナ加速の恩恵の違いは大きく、2回以上緑の呪文を唱えるのであれば確実に
マナコスト軽減ファクトの方が強力に働く。
何時もの便利な全体保護呪文。
ヒサツ=ワザ枠の大型ソーサリー。
全☆速☆前☆進☆DA!!

出来上がったものがこちらになります。

統率者
1 狩(か)りに出(で)るビビアン (SNC) 162

デッキ
33 冠(かん)雪(せつ)の森(もり) (KHM) 284
1 荒(あら)々(あら)しい三(み)つ子(ご) (WOE) 172
1 鋳(ちゅう)造(ぞう)所(じょ)の地(ち)壊(こわ)し (Y23) 13
1 竹(ちく)林(りん)の神(かみ) (Y22) 24
1 街(まち)並(な)みの地(じ)ならし屋(や) (BRO) 233
1 樹(じゅ)上(じょう)の草(そう)食(しょく)獣(じゅう) (WAR) 149
1 果(は)て無(な)き空(そら)、空(くう)羅(ら) (NEO) 200
1 クウィリーオンの獣(けもの)呼(よ)び (DMU) 175
1 開(かい)花(か)の亀(かめ) (WOE) 163
1 装(そう)飾(しょく)庭(てい)園(えん)を踏(ふ)み歩(ある)くもの (SNC) 160
1 春(しゅん)花(か)のドルイド (MH1) 181
1 作(さ)業(ぎょう)場(ば)の戦(せん)長(ちょう) (SNC) 165
1 宝(ほう)物(もつ)庫(こ)生(う)まれの暴(ぼう)君(くん) (BIG) 20
1 真(ま)面(じ)目(め)な身(み)代(が)わり (M21) 239
1 エメラルドの大(おお)メダル (MH3) 291
1 洞(どう)窟(くつ)の番(ばん)人(にん)、スー=チー (BRO) 249
1 エルドラージの再(さい)利(り)用(よう)者(しゃ) (MH3) 150
1 まき散(ち)らす菌(きん)糸(し)生(せい)物(ぶつ) (MH3) 170
1 タラスク (AFR) 207
1 ワームとぐろエンジン (BRR) 63
1 大(たい)樹(じゅ)揺(ゆ)らしのキマイラ (THB) 297
1 北(ほっ)方(ぽう)行(こう) (CSP) 111
1 創(そう)発(はつ)的(てき)配(はい)列(れつ) (STX) 129
1 中(ちゅう)心(しん)核(かく)の瞥(べっ)見(けん) (LCI) 186
1 荒(こう)野(や)無(ぶ)頼(らい)団(だん)の緑(りょく)刃(じん) (OTJ) 172
1 宝(ほう)石(せき)泥(どろ)棒(ぼう) (SNC) 151
1 砂(すな)嵐(あらし)の回(かい)収(しゅう)者(しゃ) (BIG) 19
1 フレイアリーズの信(しん)奉(ぽう)者(しゃ) (MH3) 250
1 裕(ゆう)福(ふく)な亭(てい)主(しゅ) (HBG) 221
1 花(はな)の壁(かべ) (JMP) 442
1 A-土(と)地(ち)の円(えん)環(かん)のドルイド (HBG) 203
1 A-回(かい)路(ろ)の修(しゅう)理(り)屋(や) (NEO) 242
1 ヴォリンクレックス (MOM) 213
1 進(しん)化(か)する適(てき)応(おう)体(たい) (ONE) 167
1 霊(れい)園(えん)の庭(にわ)師(し)、イェドラ (MUL) 95
1 目(め)ざとい新(しん)人(じん) (MKM) 176
1 祝(しゅく)祭(さい)の出(で)迎(むか)え (SNC) 148
1 鉄(てつ)道(どう)の喧(けん)嘩(か)屋(や) (OTJ) 175
1 スーラクと殺(ころ)し爪(づめ) (MOM) 337
1 茨(いばら)のマンモス (ELD) 323
1 荒(こう)野(や)無(ぶ)頼(らい)団(だん)の先(せん)駆(く)者(しゃ) (OTJ) 173
1 エメラルド木(こ)立(だち)のドルイド (HBG) 207
1 巨(きょ)体(たい)の猛(もう)禽(きん) (LCI) 191
1 木(き)苺(いちご)の使(つか)い魔(ま) (WOE) 164
1 運(うん)命(めい)を紡(つむ)ぐ者(もの) (THB) 168
1 世(せ)界(かい)樹(じゅ)への貢(こう)納(のう) (MOM) 211
1 エルフの合(がっ)唱(しょう) (LTR) 160
1 不(ふ)自(し)然(ぜん)な成(せい)長(ちょう) (WOT) 62
1 楽(らく)園(えん)の拡(かく)散(さん) (WOT) 63
1 狼(おおかみ)柳(やなぎ)の安(あん)息(そく)所(じょ) (THB) 205
1 調(ちょう)和(わ) (STA) 52
1 吹雪(ふぶき)の乱(らん)闘(とう) (KHM) 162
1 豊(ほう)穣(じょう)な収(しゅう)穫(かく) (STA) 48
1 英(えい)雄(ゆう)的(てき)介(かい)入(にゅう) (KLR) 161
1 豊(ほう)穣(じょう)の碑(ひ)文(ぶん) (ZNR) 186
1 巨(きょ)大(だい)猿(ざる)、コグラ (IKO) 162
1 花(はな)ざかりの開(かい)花(か)族(ぞく) (MKM) 160
1 全(ぜん)速(そく)前(ぜん)進(しん) (OTJ) 164
1 新(しん)緑(りょく)の蘇(よみがえ)り (HBG) 69
1 野(や)生(せい)との遭(そう)遇(ぐう) (WOE) 169
1 耐(た)え抜(ぬ)くもの、母(ぼ)聖(せい)樹(じゅ) (NEO) 266
1 ハイドラの巣(す) (AFR) 259
1 マナーボーン地(ち)区(く)への門(もん) (HBG) 78
1 隠(かく)された生(せい)育(いく)場(じょう) (LCI) 276
1 狩(しゅ)猟(りょう)迷(めい)宮(きゅう) (ONE) 253
1 乾(かん)燥(そう)地(ち)帯(たい)のアーチ道(どう) (OTJ) 252
1 不(ふ)詳(しょう)の安(あん)息(そく)地(ち) (KHM) 255

 インポート用に英語版のリストも載せておきます。
Commander
1 Vivien on the Hunt (SNC) 162

Deck
33 Snow-Covered Forest (KHM) 284
1 Gruff Triplets (WOE) 172
1 Foundry Groundbreaker (Y23) 13
1 Kami of Bamboo Groves (Y22) 24
1 Cityscape Leveler (BRO) 233
1 Arboreal Grazer (WAR) 149
1 Kura, the Boundless Sky (NEO) 200
1 Quirion Beastcaller (DMU) 175
1 Blossoming Tortoise (WOE) 163
1 Topiary Stomper (SNC) 160
1 Springbloom Druid (MH1) 181
1 Workshop Warchief (SNC) 165
1 Vaultborn Tyrant (BIG) 20
1 Solemn Simulacrum (M21) 239
1 Emerald Medallion (MH3) 291
1 Su-Chi Cave Guard (BRO) 249
1 Eldrazi Repurposer (MH3) 150
1 Sowing Mycospawn (MH3) 170
1 The Tarrasque (AFR) 207
1 Wurmcoil Engine (BRR) 63
1 Treeshaker Chimera (THB) 297
1 Into the North (CSP) 111
1 Emergent Sequence (STX) 129
1 Glimpse the Core (LCI) 186
1 Outcaster Greenblade (OTJ) 172
1 Jewel Thief (SNC) 151
1 Sandstorm Salvager (BIG) 19
1 Disciple of Freyalise (MH3) 250
1 Prosperous Innkeeper (HBG) 221
1 Wall of Blossoms (JMP) 442
1 A-Circle of the Land Druid (HBG) 203
1 A-Circuit Mender (NEO) 242
1 Vorinclex (MOM) 213
1 Evolving Adaptive (ONE) 167
1 Yedora, Grave Gardener (MUL) 95
1 Sharp-Eyed Rookie (MKM) 176
1 Gala Greeters (SNC) 148
1 Railway Brawler (OTJ) 175
1 Surrak and Goreclaw (MOM) 337
1 Thorn Mammoth (ELD) 323
1 Outcaster Trailblazer (OTJ) 173
1 Druid of the Emerald Grove (HBG) 207
1 Hulking Raptor (LCI) 191
1 Bramble Familiar (WOE) 164
1 Destiny Spinner (THB) 168
1 Tribute to the World Tree (MOM) 211
1 Elven Chorus (LTR) 160
1 Unnatural Growth (WOT) 62
1 Utopia Sprawl (WOT) 63
1 Wolfwillow Haven (THB) 205
1 Harmonize (STA) 52
1 Blizzard Brawl (KHM) 162
1 Abundant Harvest (STA) 48
1 Heroic Intervention (KLR) 161
1 Inscription of Abundance (ZNR) 186
1 Kogla, the Titan Ape (IKO) 162
1 Flourishing Bloom-Kin (MKM) 160
1 Full Steam Ahead (OTJ) 164
1 Verdant Rejuvenation (HBG) 69
1 Feral Encounter (WOE) 169
1 Boseiju, Who Endures (NEO) 266
1 Lair of the Hydra (AFR) 259
1 Gate to Manorborn (HBG) 78
1 Hidden Nursery (LCI) 276
1 The Hunter Maze (ONE) 253
1 Arid Archway (OTJ) 252
1 Faceless Haven (KHM) 255

10戦くらいやった後の勝率

Untapped. ggより

 勝率は10戦やって70%。先攻と後攻のどちらも5回ずつ当たりましたが、どちらも勝率50%を超えていて勝ち越していました。使用感ですが、やっぱり使っていて楽しい!!本質はランプデッキなのですが、ビビアンのおかげで通常のランプデッキよりもワンテンポ早い動き、具体的には一つマナ域が高いクリーチャーを出せたり1体多くクリーチャーを出せたりできる感じのデッキなので、相手よりも早く自分の動きを押し付けて勝てるゲームがかなり多かったですね。またランプデッキの弱点である引きムラをビビアン自身がカバーしてくれているため、一連のデッキの動きに安定感があったのも回していてストレスが少なくいい感じでした。
 デッキの回し方についてですが、序盤はまず土地加速を連打して、とにかく早いターンにビビアンの着地を目指します。ビビアン着地後は-1能力はなるべく使わず、盤面にいるクリーチャーを生け贄に高マナ帯のクリーチャーを出すか、+1能力で手札補充を行います。特に3マナ域→4マナ域ではそれほど強力なクリーチャーは呼び出せないため、場に3マナ以下のクリーチャーしかいない場合には+1能力で直接ファッティを持ってくる方が強力なことが多いです。4マナ以上のクリーチャーが場にいれば、どんどん+2能力を起動して強力なクリーチャーを展開していきましょう。特に霊園の庭師、イェドラが場に出ていれば、ビビアンの能力でクリーチャーを持ってきつつマナ加速もできるため、優先して場に出します。また持ってくるクリーチャーは相手のデッキによって多少変えます。例えば相手が除去豊富そうなデッキならば果てなき空、空羅やワームとぐろエンジンなど死亡時誘発のあるクリーチャー、相手が自分の動きを全力で準備しているときには鉄道の喧嘩屋やスーラクと殺し爪など攻勢を強化できるクリーチャー、すでに相手の盤面が完成しているときには巨大猿、コグラや茨のマンモスなど盤面に触れるクリーチャーといった具合に、相手に合わせて持ってくるカードを選んであげましょう。ビビアン自身は+能力起動時点でかなり忠誠値が高くなっているので、ビビアンを守る動きよりは相手のライフを詰める動きを優先した方が勝ちやすいですね。
 やっぱりランプデッキは使っていて楽しいですねぇ…ただ今の自分の資産ではまだランプ先となる強力なクリーチャーが少ないので、その辺り色々増やしていきたいところです。

 現在のリストは改善途中であり、今後も適宜変更していくものになります。気になった方はぜひ自分好みにカスタマイズして使用してみてください。

 それでは、またどこかで。

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