【MTGA ブロール】5割勝てたデッキ構築〈狩りに出るビビアン〉
このシリーズも今回で9回目。次回の記念すべき10回目は没デッキ案の供養記事でも書こうかなぁなどとぼんやり考えていたりします。
この記事では、mtgアリーナにおける統率者戦的なフォーマット「ブロール(旧ヒストリックブロール)」において、10戦以上行った際の勝率が50%以上だったデッキを紹介いたします。
ブロールやったことないけど興味ある!という方は詳しい構築ルールなどについてwikiを参照してみてください。はじめたてで色んなパックもらったけど、どのカードがどのルールで使えてどのルールで使えないのかわからないよ~というそこのあなた!ブロールならアリーナ限定(アルケミー)も含めてアリーナで実装されているほとんどのカードを使えちまうんだ!しかも1枚持ってればいいから少ないWC消費で色んなカードを使えちまうんだ!!
みんなもブロール、やろう!
統率者
今回の統率者はこちら、狩りに出るビビアンです。
前回のテフェリーに続き、単色を固有色とするPWの統率者です。なんか最近自分の中で単色統率者ブームが起きてますね。今まであまり触ってこなかったからちょっと頑張ってみようというのも少しありますが、MH3で出たメダルサイクルを使ってみたいというのが大きな動機です。
話を統率者に戻すと、狩りに出るビビアンはニューカペナの街角にて収録された緑6マナとコスト重めのプレインズウォーカー。今回も生物の色である緑のプレインズウォーカーらしく、クリーチャーに関する忠誠値能力を持ちます。
まず+2能力はこのビビアンの中核を担う能力で、かの出産の殻を彷彿とさせる「クリーチャー1体を生け贄にささげ、それよりもマナ総量が1大きいクリーチャーをライブラリーから探し戦場に出せる」強力なクリーチャーサーチ&踏み倒し能力となっています。盤面にクリーチャーがいないと機能しないというピーキーな能力ではありますが、マナ総量以外の制限が一切なく状況に応じて様々なクリーチャーを持ってこれるため、一度機能し始めれば大きく戦況を左右できる能力になります。さいあくの場合クリーチャー生け贄は必須ではないので単に忠誠度能力を上げるためだけに起動することもできます。
∔1能力はトップ6枚を切削し、その中から望む数のクリーチャーを手札に加えられる能力。クリーチャーに寄せたデッキであれば一気に手札を潤沢にできるリソース補充能力です。息切れしやすいデッキとなりやすい緑単クリーチャーデッキの弱点を補ってくれる上、これで手札に加えたクリーチャーを+2能力の種にすることもできるため、自身の能力の弱点を自ら補った自己完結性の高い能力となっています。+2能力でサーチしたかったクリーチャーを素引きしてしまうという裏目もなくはないですが、そもそも6マナのビビアンをキャストできるぐらいマナが伸びているなら素でキャストが可能な場面も多いと思うので、それほど弱点にはならない気もします。
この中核を担うリソース・盤面強化能力のいずれもが忠誠値プラス能力なので、一度着地するとコンバットや火力呪文で落とすのがなかなか難しく、場に残り仕事してくれやすい頑丈なプレインズウォーカーといえます。
-1能力は4/4サイトークンを生成できる能力。他2つに比べると起動する機会は少ないですが、少ない忠誠度能力でそれなりのサイズの自衛手段を用意でき、これにより返しで殴られそうな盤面でもビビアンを出しやすくしてくれています。
総じて、いずれも6マナプレインズウォーカーに見合った強力な能力で、自身の場持ちが良いことから落とされてからの再キャストも比較的容易な統率者となっています。このビビアンの場持ちの良さを活かすためには、盤面不利になる前に早期にビビアンを出しプラス能力から入れるようにするゲーム運びが必要です。またキャスト後すぐに+2から入れるようにマナジャンプの過程で盤面にクリーチャーを展開することも重要になります。以上から今回は、狩りに出るビビアンを統率者として、クリーチャー主体の緑単ランプデッキをつくっていきます。
なんか緑混じるとランプデッキばっかり作ってるな?まぁ強いし楽しいからヨシ!
デッキ構築
「死亡したとき」能力持ち&「死亡するたび」能力持ちクリーチャー
狩りに出るビビアンの+2能力を起動するためにクリーチャーを生け贄にささげる必要があります。これにより生じるディスアドバンテージを補えるPIG能力持ちのなかから持っているものを突っ込んでいきます。またクリーチャーの死亡に関連して誘発する能力持ちも+2能力との相性が良いため採用を検討できます。
ETB能力持ち&クリーチャーが戦場に出ることで誘発する能力持ちクリーチャー
出た時点で仕事の半分が終わり、心置きなく生け贄の種にできるETB持ちのクリーチャーを突っ込んでいきます。特にETBで土地加速ができるクリーチャーは、ビビアンの早期展開の助けにもなりキャスト後の生け贄の種にもなるため非常に相性が良く、優先して採用していきます。また生物の色である緑らしく、クリーチャーが戦場に出ることにより誘発する能力を持つクリーチャーが多く存在し、そちらも生物を継続的に供給できるビビアンとの相性が良いため採用します。
これまで紹介したクリーチャーの条件にはマッチしませんが、単純にデッキの戦術と相性の良い以下のクリーチャーも採用してみます。
クリーチャー関連のエンチャントカード
クリーチャーに関する能力を持ったエンチャントカードも突っ込んでいきます。ただしあまり多くなるとデッキの動きを阻害してしまうので、あくまで隠し味程度に数枚採用にとどめておきます。
いつもの便利カード達
緑のデッキを作るときにいつもお世話になっている便利なカード達を突っ込みます。
出来上がったものがこちらになります。
統率者
1 狩(か)りに出(で)るビビアン (SNC) 162
デッキ
33 冠(かん)雪(せつ)の森(もり) (KHM) 284
1 荒(あら)々(あら)しい三(み)つ子(ご) (WOE) 172
1 鋳(ちゅう)造(ぞう)所(じょ)の地(ち)壊(こわ)し (Y23) 13
1 竹(ちく)林(りん)の神(かみ) (Y22) 24
1 街(まち)並(な)みの地(じ)ならし屋(や) (BRO) 233
1 樹(じゅ)上(じょう)の草(そう)食(しょく)獣(じゅう) (WAR) 149
1 果(は)て無(な)き空(そら)、空(くう)羅(ら) (NEO) 200
1 クウィリーオンの獣(けもの)呼(よ)び (DMU) 175
1 開(かい)花(か)の亀(かめ) (WOE) 163
1 装(そう)飾(しょく)庭(てい)園(えん)を踏(ふ)み歩(ある)くもの (SNC) 160
1 春(しゅん)花(か)のドルイド (MH1) 181
1 作(さ)業(ぎょう)場(ば)の戦(せん)長(ちょう) (SNC) 165
1 宝(ほう)物(もつ)庫(こ)生(う)まれの暴(ぼう)君(くん) (BIG) 20
1 真(ま)面(じ)目(め)な身(み)代(が)わり (M21) 239
1 エメラルドの大(おお)メダル (MH3) 291
1 洞(どう)窟(くつ)の番(ばん)人(にん)、スー=チー (BRO) 249
1 エルドラージの再(さい)利(り)用(よう)者(しゃ) (MH3) 150
1 まき散(ち)らす菌(きん)糸(し)生(せい)物(ぶつ) (MH3) 170
1 タラスク (AFR) 207
1 ワームとぐろエンジン (BRR) 63
1 大(たい)樹(じゅ)揺(ゆ)らしのキマイラ (THB) 297
1 北(ほっ)方(ぽう)行(こう) (CSP) 111
1 創(そう)発(はつ)的(てき)配(はい)列(れつ) (STX) 129
1 中(ちゅう)心(しん)核(かく)の瞥(べっ)見(けん) (LCI) 186
1 荒(こう)野(や)無(ぶ)頼(らい)団(だん)の緑(りょく)刃(じん) (OTJ) 172
1 宝(ほう)石(せき)泥(どろ)棒(ぼう) (SNC) 151
1 砂(すな)嵐(あらし)の回(かい)収(しゅう)者(しゃ) (BIG) 19
1 フレイアリーズの信(しん)奉(ぽう)者(しゃ) (MH3) 250
1 裕(ゆう)福(ふく)な亭(てい)主(しゅ) (HBG) 221
1 花(はな)の壁(かべ) (JMP) 442
1 A-土(と)地(ち)の円(えん)環(かん)のドルイド (HBG) 203
1 A-回(かい)路(ろ)の修(しゅう)理(り)屋(や) (NEO) 242
1 ヴォリンクレックス (MOM) 213
1 進(しん)化(か)する適(てき)応(おう)体(たい) (ONE) 167
1 霊(れい)園(えん)の庭(にわ)師(し)、イェドラ (MUL) 95
1 目(め)ざとい新(しん)人(じん) (MKM) 176
1 祝(しゅく)祭(さい)の出(で)迎(むか)え (SNC) 148
1 鉄(てつ)道(どう)の喧(けん)嘩(か)屋(や) (OTJ) 175
1 スーラクと殺(ころ)し爪(づめ) (MOM) 337
1 茨(いばら)のマンモス (ELD) 323
1 荒(こう)野(や)無(ぶ)頼(らい)団(だん)の先(せん)駆(く)者(しゃ) (OTJ) 173
1 エメラルド木(こ)立(だち)のドルイド (HBG) 207
1 巨(きょ)体(たい)の猛(もう)禽(きん) (LCI) 191
1 木(き)苺(いちご)の使(つか)い魔(ま) (WOE) 164
1 運(うん)命(めい)を紡(つむ)ぐ者(もの) (THB) 168
1 世(せ)界(かい)樹(じゅ)への貢(こう)納(のう) (MOM) 211
1 エルフの合(がっ)唱(しょう) (LTR) 160
1 不(ふ)自(し)然(ぜん)な成(せい)長(ちょう) (WOT) 62
1 楽(らく)園(えん)の拡(かく)散(さん) (WOT) 63
1 狼(おおかみ)柳(やなぎ)の安(あん)息(そく)所(じょ) (THB) 205
1 調(ちょう)和(わ) (STA) 52
1 吹雪(ふぶき)の乱(らん)闘(とう) (KHM) 162
1 豊(ほう)穣(じょう)な収(しゅう)穫(かく) (STA) 48
1 英(えい)雄(ゆう)的(てき)介(かい)入(にゅう) (KLR) 161
1 豊(ほう)穣(じょう)の碑(ひ)文(ぶん) (ZNR) 186
1 巨(きょ)大(だい)猿(ざる)、コグラ (IKO) 162
1 花(はな)ざかりの開(かい)花(か)族(ぞく) (MKM) 160
1 全(ぜん)速(そく)前(ぜん)進(しん) (OTJ) 164
1 新(しん)緑(りょく)の蘇(よみがえ)り (HBG) 69
1 野(や)生(せい)との遭(そう)遇(ぐう) (WOE) 169
1 耐(た)え抜(ぬ)くもの、母(ぼ)聖(せい)樹(じゅ) (NEO) 266
1 ハイドラの巣(す) (AFR) 259
1 マナーボーン地(ち)区(く)への門(もん) (HBG) 78
1 隠(かく)された生(せい)育(いく)場(じょう) (LCI) 276
1 狩(しゅ)猟(りょう)迷(めい)宮(きゅう) (ONE) 253
1 乾(かん)燥(そう)地(ち)帯(たい)のアーチ道(どう) (OTJ) 252
1 不(ふ)詳(しょう)の安(あん)息(そく)地(ち) (KHM) 255
インポート用に英語版のリストも載せておきます。
Commander
1 Vivien on the Hunt (SNC) 162
Deck
33 Snow-Covered Forest (KHM) 284
1 Gruff Triplets (WOE) 172
1 Foundry Groundbreaker (Y23) 13
1 Kami of Bamboo Groves (Y22) 24
1 Cityscape Leveler (BRO) 233
1 Arboreal Grazer (WAR) 149
1 Kura, the Boundless Sky (NEO) 200
1 Quirion Beastcaller (DMU) 175
1 Blossoming Tortoise (WOE) 163
1 Topiary Stomper (SNC) 160
1 Springbloom Druid (MH1) 181
1 Workshop Warchief (SNC) 165
1 Vaultborn Tyrant (BIG) 20
1 Solemn Simulacrum (M21) 239
1 Emerald Medallion (MH3) 291
1 Su-Chi Cave Guard (BRO) 249
1 Eldrazi Repurposer (MH3) 150
1 Sowing Mycospawn (MH3) 170
1 The Tarrasque (AFR) 207
1 Wurmcoil Engine (BRR) 63
1 Treeshaker Chimera (THB) 297
1 Into the North (CSP) 111
1 Emergent Sequence (STX) 129
1 Glimpse the Core (LCI) 186
1 Outcaster Greenblade (OTJ) 172
1 Jewel Thief (SNC) 151
1 Sandstorm Salvager (BIG) 19
1 Disciple of Freyalise (MH3) 250
1 Prosperous Innkeeper (HBG) 221
1 Wall of Blossoms (JMP) 442
1 A-Circle of the Land Druid (HBG) 203
1 A-Circuit Mender (NEO) 242
1 Vorinclex (MOM) 213
1 Evolving Adaptive (ONE) 167
1 Yedora, Grave Gardener (MUL) 95
1 Sharp-Eyed Rookie (MKM) 176
1 Gala Greeters (SNC) 148
1 Railway Brawler (OTJ) 175
1 Surrak and Goreclaw (MOM) 337
1 Thorn Mammoth (ELD) 323
1 Outcaster Trailblazer (OTJ) 173
1 Druid of the Emerald Grove (HBG) 207
1 Hulking Raptor (LCI) 191
1 Bramble Familiar (WOE) 164
1 Destiny Spinner (THB) 168
1 Tribute to the World Tree (MOM) 211
1 Elven Chorus (LTR) 160
1 Unnatural Growth (WOT) 62
1 Utopia Sprawl (WOT) 63
1 Wolfwillow Haven (THB) 205
1 Harmonize (STA) 52
1 Blizzard Brawl (KHM) 162
1 Abundant Harvest (STA) 48
1 Heroic Intervention (KLR) 161
1 Inscription of Abundance (ZNR) 186
1 Kogla, the Titan Ape (IKO) 162
1 Flourishing Bloom-Kin (MKM) 160
1 Full Steam Ahead (OTJ) 164
1 Verdant Rejuvenation (HBG) 69
1 Feral Encounter (WOE) 169
1 Boseiju, Who Endures (NEO) 266
1 Lair of the Hydra (AFR) 259
1 Gate to Manorborn (HBG) 78
1 Hidden Nursery (LCI) 276
1 The Hunter Maze (ONE) 253
1 Arid Archway (OTJ) 252
1 Faceless Haven (KHM) 255
10戦くらいやった後の勝率
勝率は10戦やって70%。先攻と後攻のどちらも5回ずつ当たりましたが、どちらも勝率50%を超えていて勝ち越していました。使用感ですが、やっぱり使っていて楽しい!!本質はランプデッキなのですが、ビビアンのおかげで通常のランプデッキよりもワンテンポ早い動き、具体的には一つマナ域が高いクリーチャーを出せたり1体多くクリーチャーを出せたりできる感じのデッキなので、相手よりも早く自分の動きを押し付けて勝てるゲームがかなり多かったですね。またランプデッキの弱点である引きムラをビビアン自身がカバーしてくれているため、一連のデッキの動きに安定感があったのも回していてストレスが少なくいい感じでした。
デッキの回し方についてですが、序盤はまず土地加速を連打して、とにかく早いターンにビビアンの着地を目指します。ビビアン着地後は-1能力はなるべく使わず、盤面にいるクリーチャーを生け贄に高マナ帯のクリーチャーを出すか、+1能力で手札補充を行います。特に3マナ域→4マナ域ではそれほど強力なクリーチャーは呼び出せないため、場に3マナ以下のクリーチャーしかいない場合には+1能力で直接ファッティを持ってくる方が強力なことが多いです。4マナ以上のクリーチャーが場にいれば、どんどん+2能力を起動して強力なクリーチャーを展開していきましょう。特に霊園の庭師、イェドラが場に出ていれば、ビビアンの能力でクリーチャーを持ってきつつマナ加速もできるため、優先して場に出します。また持ってくるクリーチャーは相手のデッキによって多少変えます。例えば相手が除去豊富そうなデッキならば果てなき空、空羅やワームとぐろエンジンなど死亡時誘発のあるクリーチャー、相手が自分の動きを全力で準備しているときには鉄道の喧嘩屋やスーラクと殺し爪など攻勢を強化できるクリーチャー、すでに相手の盤面が完成しているときには巨大猿、コグラや茨のマンモスなど盤面に触れるクリーチャーといった具合に、相手に合わせて持ってくるカードを選んであげましょう。ビビアン自身は+能力起動時点でかなり忠誠値が高くなっているので、ビビアンを守る動きよりは相手のライフを詰める動きを優先した方が勝ちやすいですね。
やっぱりランプデッキは使っていて楽しいですねぇ…ただ今の自分の資産ではまだランプ先となる強力なクリーチャーが少ないので、その辺り色々増やしていきたいところです。
現在のリストは改善途中であり、今後も適宜変更していくものになります。気になった方はぜひ自分好みにカスタマイズして使用してみてください。
それでは、またどこかで。
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