たこ焼きが食べられないのはインフラのせい?
ダンナがたこ焼きを食べたいといいます。
わが家には、私が忘年会のビンゴ大会(いまや死語?)でゲットした電気式たこ焼き器があります。
九州では一家に一台たこ焼き器はありません。
家で作れるものという概念はありません。
ドライブインで買うものでした。
誰が、忘年会の賞品にたこ焼き器を持って来たのか。
そいつも九州で持て余していたに違いない。
うちに来た忘年会たこ焼き器は吊り戸棚の中でその存在を忘れられていきました。
何がきっかけだったか。
覚えているのはケンミンショーで久本さんがパーティーといえばタコパーと大阪に転勤した夫婦にさとしている場面。
熱々のたこ焼きを家で思う存分食べられたらいいなあ、なんて。
「そう言えば、うちにもたこ焼き器あるよ、ビンゴ大会でゲットしたやつ」
その一言で、レッツトライとやってみました、タコパー🐙
憧れの手作りたこ焼き。
関西の方にはおおよその予想がつくでしょう。
グダグダ。
ひっつく、崩れる、丸くない。
固い、もそもそする。
小麦粉とタコを別々に食するパーティ。
タコなしのキャベツ焼きをソースとマヨネーズにまみれさせて飲み込みました。
そして、また忘年会たこ焼き器は、定位置の吊り戸棚で日の目を見ることはなく忘れられていきました。
たこ焼きは買ってきて食べるもの。
あんな串一本でひっくり返す技術は、修練のたまもの。
九州人が手を出すもんじゃない、ヤケドするよ!
ところが、最近もう一度挑戦すると決めたのです。
たこ焼き好きの情熱の火は消えてなかった。
YouTubeも普及し始めていました。
動画で何回もコツを予習して、やってみました。
ひっつくのは油が足りない。
円盤みたいになるのは、タネが足りない。
これでもかと、油を注ぎ、あふれんばかりにタネを充填しました。
関西の方々?
正解ですか?
できましたよ。
まん丸のたこ焼きが。
どこから見ても球体。
鈴カステラみたいに平たくない。
その日から、わが家の定番テーブルメニューとなったたこ焼きです。
忘年会たこ焼き器は休む間もなく引っ張り出され、大車輪の活躍をしています。
さて、そろそろたこ焼きが食べたい口になってきたね。
昨日、ドラッグストアの出入り口にたこ焼きの屋台が出ていたよ。
だからか!
と、和気あいあいと買い出しの旅に出発です。
そう、ランチに間に合わないほどの旅。
何件、まわったかしら。
地だこがない。
あっても目が飛び出るほど高価。
そんなセレブなたこ焼きあるもんか。
庶民の味方だろう!
どこへ行ってもモロッコ産。
モーリシャス産も見つけた。
どこ?
どこなの?
そんな遠い海からやってきたのではなく、九州近海に育ったなじみのやつが口にあうのよ。
時期が悪いのか、祝日で市場がお休みなのか、とうとう地元のタコを見つけることができませんでした。
せめて国内産と、北海道産の解凍品を求めて帰宅しました。
運がいいことにやわらかくて美味なタコでした。
ますますたこ焼きの技術は上がり、外はカリッと中はトロトロに焼き上がり大満足のタコパーでした。
しかし、暗い影が目の前に立ちこめます。
これからどこで地ダコを手に入れたらいいのか。
マイキッチンだった、御用達スーパーが年末に閉店してしまったのが痛い。
そこに行けばいつでも九州の海を泳ぎ回ったタコたち🐙と会えたのに。
これも円高の影響?値上げの余波?
多少は仕方ないとあきらめていたのが、がぜん怒りが込み上げてきました。
私たちに地元のタコを返せ〜!
庶民にたこ焼きを返せ〜!
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