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ときをためる暮らし
つばた英子さん、つばたしゅういちさん
ープロローグより抜粋ー
「だんだん美しくなる人生」
僕らはだんだん美しくなる人生をめざしてやってきたんですよ。英訳するとエイジレスビューティーなんですって。いわゆる年齢をかんじさせない。
英子さんは84歳ですけど、声がぜんぜんわかいでしよ。講演で僕がはなすよりも、英子さんが話した方が、みなさん、喜んでききたがるんですよ。可愛らしいとかいわれて、歳をとってそんなことを言われるのは、幸せですよ。やりたいことをやって、気持ち良くいきているからなんでしょうね。 修一
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2012年初版の本。
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こんな暮らしを私も憧れていた。
「ときをためる暮らし」
このタイトル、凄い‼️
英子さんと修一さんの思いがぎっしりと詰まっているように、私には思えた。
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「ふたりからひとり」
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ご主人を亡くされ、1人の暮らしに!
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ー以下本文より抜粋ー
いまは昔の暮らしがないですね。なんでも都合のいいように合理化されどんどん便利になって、私は子供の頃四季折々の暮らしをやってきたから、面倒でもそういうことに魅かれるんだと思うんです。
日常のことって、なおざりになりがちですけど、そこに心を込めることがじつはとても大事なことだと思っていて、毎日は同じことの繰り返しで地味ですよ。だけど暮らしってそういうものです。だからその時季、庭に咲いた花を活けたり、器を替えたり。そういうのをやりたいと自分は思っていました。
〜中略〜
昨日と同じことをやっていても、こうしたほうがいいかなって、何かの拍子に思いついてそれをやってみて、その通りにうまくいくとうれしいし、楽しいの。それがどんなささいなことでもね。自分で思いつくから楽しいんだと思う。ほんと台所にいるのが好きなの。だからいつも心はルンルンよ。
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1人になってもこんなふうに生きていけるって最高だなと思う。