「今年も慰霊の夏がやってきました。2」/空の神兵:先の大戦劈頭、南方資源地帯の核心、パレンバン油田及び飛行場を空挺部隊で奪取した”空の神兵”
今年も慰霊の夏がやってきました、という題、第二弾です。先の大戦
劈頭、南方資源地帯の核心、スマトラのパレンバン油田及び飛行場を空挺部隊で奪取したのが、いわゆる「空の神兵」と言われる陸軍落下傘部隊です。
空からの騎兵用兵である、空挺部隊の中でこれほど鮮やかな成功を収めたのは、世界的にもこの部隊くらいだと言われているようです。
ウィキペディアには、
「1942年2月14日に陸軍の第1挺進団(挺進第2連隊)がスマトラ島パレンバン(パレンバン空挺作戦)に対し敵前にて奇襲落下傘降下を敢行。作戦は成功しオランダ軍他が守備する飛行場(メナド・パレンバン)や、大油田・製油所(ともにパレンバン)を制圧した。これらの活躍から日本軍落下傘部隊に対し「空の神兵」の愛称が付けられた。」
と掲載されております。
しかしその戦いはもちろん容易なものではありませんでした。予想を超える戦力出現というのが騎兵用兵の醍醐味ですが、落下傘による降下、即戦闘という非常に難しい戦いを余儀なくされた中で、敵基地を撃破し、パレンバン油田、飛行場を落とし、日本軍の戦略的成功に結び付けたというのは、まさに「空の神兵」という名にふさわしい活躍でした。
詳細は、空の神兵であるご本人(奥本実大尉)とご子息が書かれた成書が有りますのでそちらをご覧いただければと思います。
ここには、今も日本人が愛する軍歌一位に挙げられることの多い軍歌の方の「空の神兵」の歌詞を掲載させていただきます。
1.藍より蒼き 大空に大空に
たちまち開く 百千の
真白きばらの 花模様
見よ落下傘 空を降り
見よ落下傘 空を征く
見よ落下傘 空を征く
2.世紀の華よ 落下傘落下傘
その純白に 赤き血を
捧げて悔いぬ 奇襲隊
この青空も 敵の空
この山河も 敵の陣
この山河も 敵の陣
3.敵撃砕と 舞降る舞降る
まなじり高き つわものの
いずくか見ゆる 幼顔
ああ純白の 花負いて
ああ青雲の 花負いて
ああ青雲の 花負いて
4.讃えよ空の 神兵を神兵を
肉弾粉と 砕くとも
撃ちてし止まぬ 大和魂
わがますらおは 天降る
わが皇軍は 天降る
わが皇軍は 天降る
また上記youtubeにてもお聞きいただけます。
明るく、のびのびとその志を高らかに歌いあげる、本当に素晴らしい軍歌と思います。
本当の慰霊というのは、栄光にも苦難にも思いをいたし、当時を生きた日本人の心に寄り添うことだと思っています。