「マネックス証券広木隆氏の記事に一理ある」/日本株への見解は同意
日経の11/19付けマネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏の記事には一理あると思う。
金利について、12月の利上げについては、スローダウンの方向は確実で、0.50%の可能性が高く、パウエル議長は最高到達点は高めになるだろうと言っているが、景気後退は確実である。
雇用も、かなり抑えられてきているのは間違いない。
あとはこの景気後退が相当大きなものかどうかだが、過去のITバブル、リーマンショックに比べて大きなものとはならないだろう。
以上のことから、景気後退の谷が半年後くらいだとすれば、10月の株価ボトムは今回の景気の谷の底を打ったと理解できる。
以上の論旨を展開している。
かなりの楽観論に聞こえるが、もうはまだ、まだはもう、という本日日経「波乱の株式相場、格言で乗り切る 季節や干支に経験則も」との記事をもじってそれもまたあり得る、ということも言える。
私自身は、まださほど楽観できる状況ではないと思っている。
確かに広木氏の分析には一理あると思っている。なぜなら、判断した根拠についてはその通りだからである。
そういう意味で、大きく下落するということは、FRBがタカ派発言をすればするほど可能性は低いと言えると思う。
広木氏の前回の日本株に関する記事については、私も同意だ。
日本株についての情勢分析だが、景気及び金融状況、さらに9月期の企業業績と今後の見通しについては日本企業はかなり良く、株価指数的に上がっても良い。しかし、世界の投資家の投資ポートフォリオ的に上がりにくい状況があるが、業績が引っ張る形があるので好業績個別日本株に投資すべきである、と。
これについては、本コラムで私が言い続けてきていることと同じで、日本バリュー株への投資のチャンスが続いているということだ。
分析やデータそのものは参考になるので、今後とも広木氏には注目していきたいと思っている。
広木隆氏の記事は、以下のURLに連載されているので紹介しておきます。
日経マネー連載セレクト :日本経済新聞 (nikkei.com)