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「家庭の運営という概念 その79」/医師四年目小児科医次男の状況はまさにこれ、”東洋経済”『後期研修医が大学病院にとって「都合がいい」理由 勤務時間減では解決しない「医師の働き方」改革を考える』
後期研修医2年目の次男
さきに、「家庭の運営という概念 その78」/医師四年目小児科医次男の状況(外来、宿直、給与、宿舎など)ということで記事として掲載しました。
東洋経済の記事『後期研修医が大学病院にとって「都合がいい」理由 勤務時間減では解決しない「医師の働き方」改革を考える』
まさに、この記事が現在の後期研修医2年目の次男の状況を現わしていると思います。
これは医師の働き改革として、2024年4月からの制度について言及しているものですが、最も過酷な後期研修医の現状に合わせて制度設計しているでしょうから、いまの後期研修医の実態をほぼ現わしているものとみて間違いないでしょう。
つまり、年時間外労働1860時間くらいまで働いているということです。年1860時間というと、月当たりでは155時間です。
月給の話をしましたが、月手取りで80万円くらいということで仮に額面で100万円としても、月155時間の時間外労働をする場合、サラリーマンの一部上場企業で同様の残業をした場合、少し年齢は上ですが30代半ばとすればあまり大差はないと思います。
また、その過度の残業から抜け出すことの難しい理由として、後期研修は3年の過程でこれを終え試験をパスすることが必要ですが、専門医の資格を得るために必須の過程だということなのです。
なるほど、それは抜け出すには勇気がいるでしょう。
ただ、昔から手に職をつけるには厳しい修業が必要、ということは変わっていない
もちろん、こういうことはきちっと合理的にみていくべきことであるには違いないのですが、なにか特別な職を身につけるには昔から厳しい修業が必要であるということには変わりがないのではないか、と私などは思っています。
おそらく、この月155時間の時間外労働を含めた総労働時間の中には、スキルアップのための学習時間が含まれています。むしろそうでなければ実務そのものもやっていけるものではないと思います。高度な職というものはどんなものでもそういう構造になっているものです。
むしろ、前向きに頑張れる環境が用意されているか、という点、健康管理体制が出来ているか、という点が大事なポイントであることは間違いありません。
次男という後期研修医を息子に持つ親の立場としては、健康にはくれぐれも気を付けて元気にやっていくように、ということであり、ほったらかしにするのではなく、ときどき定期的に様子を伺って元気にやっていることを確認する、ということです。
ただ、これは、どんな職業について居ようと、子供たちに対する親としての普遍的態度でしょうが、、、、、