「『中国株復活も、来年最大のハイリスク・ハイリターン取引か』(ロイター)との記事ですが、内容読んでみて、とてもChina経済が復活するとは思えません」
今年はChina経済、株式市場が明瞭に落ちていった年だったと思います。典型的な株価指数である香港ハンセン指数は、この十年来高値の半分以下に落ち込みました。
と思っていたら、下記のようなサプライズかのような記事がロイターで掲載されました。
表題からは、Chinaの来年復活をイメージさせるものですが、中身を読みますと、とてもそのようには読めず、逆にネガティブな要素ばかりが並べられています。
Chinaには、
近年日本以上に進む少子化によって既に生産年齢層の減少が起きていて、労働コストの廉価を売り物にした生産投資と輸出ドライブがもう成り立たなくなっています。また、それは米中冷戦により決定的となったという因子も強く働いています。
さらに、そういう構造的な問題に対して、習近平独裁と経済政策が噛み合っていないという致命的結果が露わになっています。不動産不況が構造的なうえに対策が噛み合わず、と泣きっ面に蜂状態です。
中国株のハイリスク・ハイリターンは有るかもしれませんが、以上述べてきたトレンドが裏返ることはなさそうに思います。