『馬渕睦夫が読み解く 2023年世界の真実』(WAC社)の紹介
「馬渕睦夫が読み解く 2023年世界の真実」(WAC社)馬渕睦夫著を紹介します。
毎年の年末、その年の世界情勢、出来事を振り返って、次の年の潮流を提示する、練達の保守論壇人元ウクライナ大使である馬渕睦夫さんの著作です。
今回の著作も、2022年の世界情勢に関して、マスメディアに取り上げられない情報や10年20年レベルから世紀単位の歴史事実に裏付けられた広範な見識をベースにぶった切っています。
世の中の事象は国益視点で見なければ非常に多いのですが、常に日本の国益を主軸に置いて議論を進めてくれる数少ない論壇人による、世界情勢認識と来年の潮流予想です。
少し私が興味深く読んだ視点を紹介します。
1)Chinaの中華民族復興なる世界制覇の野望は、今後日本がしっかり安全保障、経済再生に取り組めばという条件が付くとは思いますが、事実上「終わりが始まった」ということです。
2)ウクライナ戦争については、事実上収束が見えて来ており、次の戦争ターゲットが模索され始めている。またそれは、東アジアでは1)と同様日本がしっかりと対応すれば、台湾ではない。むしろ朝鮮半島の方が危ない。中東、中欧も危ない。
この2点だけ紹介しておきます。
また従来から馬渕さんが言っておられることとして、重要なことはChinaは国ではなく、市場である、したがって中共が倒れても市場は残る、という点は日本人は複雑で重層的な情勢を覚悟した上で認識をし直しておく必要があるでしょう。
また、トランプについてもマスメディアとは全く異なる視点で今後の先行きに対する読みを披歴されています。
この点は、中間選挙でも不正が行われたとする記述と共にわたしも少なからず同意します。
もちろん、予想の潮流通りに世界が進むか、どうかは我々日本人を含む、米国、欧州、ロシアの人々や政府によるところが大きいと思います。
年末先ほど読了して、来年も心して生きていかねばと改めて胸に誓った次第です。
皆さんもこの休みにご一読されますよう、お奨めします。
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