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「年末に際して、来年の株式市場について」/日経の記事から概観しておきます

株式市場について改めて

為替については、前報(下記)で記したので、年末に際して、来年の株式市場について日経の記事がある程度まともだったので概観しておきます。

NY初の日経記事

NY(ニューヨーク)特急便というコラムでウォール街派遣記者のコラムと思われる記事から見てみます。

昨日12/30の記事は主に金融政策と雇用に関する観点のものです。
・IT米新規失業保険申請件数はなお低水準であり、継続給付数は増加してきてはいる中でITや金融でレイオフが増加してきているものの、なお新規申請は低水準である。
・エコノミストや調査会社が労働力需給のタイトさを語り、現場の小売りからの声も人手不足を語っている。
・FRBは構造的人出不足と賃上げによるサービス価格の高止まりを懸念し、利上げを継続する可能性がある。

という趣旨を記している。
これは、本コラムでもたびたび言及している労働需給の高圧化を言っているということです。

本日12/31の記事は、来年2023年の株式市場の先行きについての記事です。
・22年の3月に始まり、急激に三倍速利上げを繰り返したFRBの金融政策を上げ、ハイテク株、グロース株中心の大きな下げ相場を概観している。
・一方でデフェンシブ株の堅調なことを上げつつ、23年第4四半期の企業業績への懸念に言及している。
・さらに賃金インフレの収まりにくい状況と長短金利の逆転が景気後退のサインで23年はネガティブなニュアンスで予断を許さないと言っている。

との言及をしています。

このあたりのことは東京にいるよりニューヨークの日本人の方が現実感覚があるのかもしれません。

2023年はやはり少し悲観的な展望になるかもしれませんが、チャンスはチャンス

以上、見てくるとこれまで私も言及してきたように少し悲観的な展望になるかもしれません。
ただ、インフレ基調が今後も中期的に続きそうということは日本にとってはやはりチャンスであることに違いなく、中長期的に見てこれまでと比べはるかに良好な金融経済環境であるとの理解は変わっていないと思います。
これまで申し上げてきたとおり、2023年も割安のバリュー株投資のチャンスであるということになると思います。

個人投資家の皆さんには、世界に視野を広げ、ミクロに銘柄選択をしっかりして投資を継続されるようお祈りしております。


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