「家庭の運営という概念 その15」/旅行は家族のベルエポック
ここ三回ほど、夫婦間の性交渉、祖父母の存在、仕事という比較的シビアな話題について記してきましたので今回は多少柔かい家族旅行について述べてみたいと思います。
これまでも記してきましたように、家庭を持ちその運営のための日常はもうこれはコツコツという言葉が表しているように、もちろん特に小さい子供のいる生活は楽しくはありますがやはりエポック的な骨休めというものは必要になってくるものでもあります。
そういう意味でそれぞれの家庭はそれぞれなりに家族旅行というものをする習慣をお持ちなのではないかと思います。私の場合もやはり家族旅行というものは、子供たちが独り立ちしもう旅行についてくることがなくなってみて思い返してみると、本当に楽しい、妻とも折々に思い返して懐かしむ家庭人生におけるベルエポックに相当するようなものだったなあ、と思います。
我が家の場合、夏休みが仕事の都合上も休暇がまとめて取りやすかったためそのbestシーズンでした。北海道が好きというのが妻との大きな共通点であったので決まって北海道に2週間近くを過ごすのが恒例となっていました。「え!、2週間も!、お金いくらかかるの?」と思われる方もいるかもしれませんが、確かに休みをまとまって取れる技術開発を職種としていたことは運が良かったと思っています。お金の方ですが、これはかなり工夫をしたことをお伝えしなければなりません。
北海道に2週間、それもピークに近いシーズンですから、まともにツアーなり、ホテルと飛行機を取って行ったりしたならば、小さい子ども2人づれの4人旅とは言え、50万円はくだらないでしょう。我が家も普通のサラリーマン家庭ですのでそこまで余裕があるわけではありません。ですので、ハイスペックのいいところに泊まろうというような観念は一切捨てて、しかもともにズボラでキャンプとか手間がかかって安上がりなことが苦手な夫婦でしたので、妻が許容できる範囲で最も廉価にあげるということでは、それはそれは研究に研究を重ねて辿り着いたのが以下のスキームになります。
まず、交通費ですが、自家用車で首都圏から新潟まで行き、割安の新日本海フェリー(新日本海フェリー | 舞鶴・敦賀・新潟・秋田と北海道を結ぶフェリー航路。 (snf.jp))を使うという手は非常に有効でした。今はもう少し費用がかさむと思いますが、10年以上前までは家族4人で往復10万円で十分で、しかも非常に楽しい道行きになりました。何回かは日本海フェリーも使わず、青函フェリー(【公式】青函フェリー |乗用車5m未満13,000円コスパNo.1(HOKKAIDO LOVE!マイカーで行くべさ~!そだね~キャンペーン) (seikan-ferry.co.jp))を使い、道行き途中は安宿を経巡って北海道往復をするということもしました。この場合、休みが長く取れれば、今でも家族4人で往復10万円くらいで行けるのではないでしょうか。
次に宿泊ですが、我が家の場合、大自然と戯れるキャンピングより、札幌のような都会で、涼しく、おいしい外食をしてだらだら過ごすということが好きでしたので、時に数日道内に遠出をすることはあってもほとんど札幌一択でした。その際利用したのが、ウィークリーマンション(例えばhttps://www.porokari-monthly.com/)です。このウィークリーマンションには予算面で多いに効果を発揮しました。家族4人で2週間過ごして10万円未満で済みました。ウィークリーマンションはむしろ今現在の方がより利用しやすく、コストパフォーマンスも良いのではないでしょうか。
以上、交通費と宿泊費のベースとなる費用が2週間で20万円、一人頭5万円です。これに滞在中のお小遣いがだいたい10万円(これはほとんどおいしいものを食べる食費で、海の幸、ラーメン他札幌には安くてうまいものがいっぱいです。例えばグルメ | ようこそさっぽろ (sapporo.travel))、合計で30万円で2週間、暑い夏を北海道で避暑するということを毎年やっていたわけです。延べ10年くらいはこの旅行を繰り返していましたが、子供たちが最も可愛い時期の夏休み10年をそんなふうに過ごさせてもらったことは、先ほども申し上げたように人生のベルエポックだったと思います。写真がおそらく1000枚(もちろんデジタルですが)以上残っていますが、妻と見返すたびにほっこりします。
皆さんも皆さん成りの家族旅行の素敵な思い出作りをしていただきたいなと心からお祈りしております。
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