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「昨日少し戻ったが、やはり短期的には株式市場は軟調では。FRBの量的引き締め(QT)の影響が出て来てそう。シンプルに利上げから利下げへの緩和が見えてリスクオンになるのかもしれない」
短期的に株式相場は軟調か
一昨日10/4に記事にしましたが、株式相場はやはり短期的には軟調ではないかと思います。
昨日は、日本市場はかなり戻しましたが、一時的なものという気がします。
FRB当局の金融政策へのスタンスは、基本的に昨年来から変わっていません。引き締めを継続し、インフレを抑制するまで利下げには動かないということで一貫しています。それは下記ロイター記事でも繰り返されています。
やはりFRBの量的引き締め(QT)がじわじわ
金融政策が変わっていなく、米銀の破綻によるリスク対応つまり実質的な量的緩和が落ち着いてきたなら、量的引き締め(QT)の影響がじわじわ相場への影響を与えているような気がします。
量的引き締めの実態
量的引き締めの実態ですが、以下の引用記事をご覧ください。
https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/fund/report/fund_shiryou_market_230707_04.pdf
昨年春から実施してきた量的引き締め(QT)ですが、今年の3月の米銀破綻に伴う金融のリスクが高まったとき、マネーの供給をどっと増やしQTを半年前の状況までもどしたと同様の状況にしています。
その後しばらくの情勢については、下記記事にも掲載されているように引き締め(QT)を強化しています。
この調子でQTを継続している蓋然性が高いと思いますが、そうであればマネーの縮小は昨年約0.5兆ドル、今年約0.5兆ドルと積み下るということになります。
この影響は、量的緩和の逆ですのでコロナから膨れ上がった量的緩和マネーが相場を押し上げたことの逆のことに思いを致せば自ずから理解できるのではないでしょうか。
シンプルに見て短期的に株式相場は軟調、利下げが見えてきてから上がる!?
本来銀行破綻が無かったとすればシンプルに株価は軟調、利下げ即ち金融緩和局面が見えてきた段階で景気と共に株価が上がっていくというのが原則的流れでしょうから、この先について大きく見るとやはりFRBの利上げ終了利下げ開始という合図によって株式相場の上昇が生まれてくると見るのが普通の予想だと思います。
またそれは少なくとも来年後半以降という情勢です。
もちろん、そう単純には事は運ばないとも言えるのが相場ですから、確定的なことは言えませんが、マクロなトレンドを抑えておくことは何といっても重要です。
今回示したのは、そういうマクロなトレンドについて少し述べてみました。
そういう意味で一昨日の記事で言いましたように、仕込み時がやって来ているということかもしれません。
マクロトレンドの重要性
個人投資家の皆さんには、ここで私がしたようなマクロトレンドの理解を個人個人でしっかりしながら、活動していただくことが重要だと思います。
マクロトレンドは、投資の唯一の鉄則の積み立て投資&分散投資の基本になるものだからです。