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「家庭の運営という概念 その40」/母の介護、やはり第三者のヘルプをお願いして進めることがいろんな意味で合理的であり、道理だと思う。

前報で、母の介護、訪問看護週一、訪問介護週一、訪問診療二週に一回 という一応の介護体制を整えたというお話をしました。

その後、一週間が経ちましたが、かなり母の精神的状況も落ち着いてきました。
一昨日の訪問介護の様子を聞きましたが、訪問したKさんと仲良く小一時間話をして、母の方から、コーヒーでも飲みなさいと言うことでコーヒーを出してもらって美味しく飲みました、と言うことでした。
ホッとしました。

これは、先週から毎週訪問看護の看護師さんが来てくれたのと、訪問診療のお医者様も来た次の週だったことも影響しているのかもしれません。

子と言う肉親でない第三者に交わるということは、高齢者にとってやはり精神的な面で良い影響があるということだと思います。もちろんその人を母が気に入ってくれるという前提での話ですが。

実際、親子関係というのは、認知症まで発して体も衰えた高齢者を世話するうえでは、近すぎる面があるということが有るような気がします。

そう感じていたのですが、最近和田秀樹氏の本で下記があります。

これの中に、親の介護に関連して、
・高齢者の自殺者は、子の同居家庭が多く独居の自殺は5%に過ぎない、
・介護虐待は、家庭内虐待が施設虐待の8倍以上、
というデータと共に、
介護施設と言う第三者に頼って介護することの方が、親子の濃厚な関係だけで行うより合理的で効率的だと言っています。

なるほど、そうだな、と合点が行きました。

実際、親子という濃厚な関係はエゴが出やすく、高齢者の親の方が認知症であればなおさら強く子に対してエゴが出てしまう面があります。
今日の人の寿命を考えると、介護する子の方も60歳とか、老々介護に近いものがあり、高齢者の方がエゴの整った人である場合はいざ知らず、そうでない場合の方が普通は多いでしょうから、忍耐力の並外れた人でもないと子として介護を一身に背負って行うことにはやはり無理があるというものです。

実状的に、介護離職などでもしない限りできないし、そうであればなおさら精神的に持たないケースが多く生まれる可能性が有ります。

やはり、第三者の助けをうまく借りながら、より健康な精神状態で親に介護で尽くしてあげることが大事なのではないでしょうか。

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