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「連ドラ『ブギウギ』趣里の好演、笠置シヅ子の思い出」/日曜昼の歌合戦の審査員を想い出し、明るい根っからのユーモリストだった笠置シヅ子さんを偲びながら、、、

連ドラ『ブギウギ』趣里の好演

連ドラを録画して、夕食後妻と見るのが日課となっています。
少年の日に良く見ていた歌合戦の審査員、「東京ブギウギ」のおばさん(失礼!)笠置シヅ子さんの、コミカルで明るく気丈な姿を主演の趣里に重ねながら観ています。

なかなかに趣里が好演していますね。人間性の深いところに演技が届いている感じがします。最近、東京ブギウギが唄われたときの週なんかは、笠置シヅ子という歌姫の人生と重ねて趣里の歌に泪してしまいました。
コミカルで豊かな人柄を趣里は堪らない魅力で本当に好演しています。素晴らしいと思います。
ワキの役者さんたちもみんな素晴らしいです。エノケンを演じる生瀬勝久氏なんか、もう活き活きとし過ぎて、、、、、、これも泪モノです。

かつて昭和40年代から50年代(1965-1980くらいまで)の日曜昼、TBSの家族そろって歌合戦という番組の審査員として、笠置シヅ子さんが出演していました。

昭和36年生まれの私は、この番組を良く観ていたことを記憶しています。その中で、明るいキャラクターのおばさんが陽気に優しい審査講評をされていたのを覚えています。その人は笠置シヅ子という、かつて「東京ブギウギ」などのヒット曲を歌っていた歌手だったと聞いていました。

明るい根っからのユーモリストだった笠置シヅ子さんを偲びながら、、、

いつもとっても明るい雰囲気を醸して、偉ぶるでもなく親しみのあるキャラクターでいらっしゃいました。
また、なにかのCMにも出演されていて、大阪弁で、
「おともだちに、なりたいわあー」というセリフをあっけらかんという、これもまた、親しみの湧く大阪のおばちゃんとの記憶があります。
私から見ると、その性格の一つは、ユーモリストだったという気がしていましたが、趣里の熱演、好演でそのことが確認できたようにも思っています。

その後、40年以上が経ち、私も還暦を超え、日本の戦前戦後の風俗なども知るにつけ、笠置シヅ子さんの実相をそれなりに知りました。
ただ、今回の連ドラ「ブギウギ」で、笠置シヅ子さんの生涯を知るにつけ、改めて胸熱くなって来たりしています。
その生い立ちにいわくがあることも、笠置さんのキャラクター形成の根を感じさせます。
私の個人的な思いの中には、およそ洋楽に無縁で嫌ってさえもいた死んだ親父が笠置シヅ子さんは好きだったらしいのは、その生まれが親父と同じ讃岐香川だったためか、と今はじめて、合点がいったことが有ります。そういうことも思わせてくれたのが、この連ドラ「ブギウギ」でした。

連ドラはあと一カ月ほど続きますが、ユーモリストだった笠置シヅ子さんを偲びつつ、恐らくは泣きながら妻とともにじっくりと観ていきたいと思います。


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