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「司馬遼太郎について」/青春の頃大変お世話になり大好きな国民作家です。若い方々にこのやたらに面白い作家の作品を手に取ることを強くお勧めします。

司馬遼太郎生誕100年

昨日元旦の産経新聞新春別冊第三部に、司馬遼太郎生誕100年対談が掲載されています。
大正12(1923)年生まれの司馬遼太郎の生誕100年を記念して、作家のお二人、玉岡かおるさん、門井慶喜さんによる対談です。

二人が選んだ司馬作品

玉岡さん
1.播磨灘物語 2.項羽と劉邦 3.菜の花の沖 4.夏草の賦 5.竜馬がゆく
門井さん
1.風塵抄 2.国盗り物語 3.ロシアについて 4.日本人と日本文化 5.司馬遼太郎からの手紙

私が付けるとすると、順不同ですが、
播磨灘物語、空海の風景、菜の花の沖、坂の上の雲、竜馬がゆく
になるでしょうか。

乃木さん

これまで本ブログで私は、この国民作家の司馬遼太郎を批判した記事を書いてきました。

それは上記に詳しく記したのでここでは申し上げませんが乃木さんに対する認識です。そこだけはどうしても批判せずにいられない理由が有ったからです。

しかし、、、

しかし、文字通り司馬遼太郎は国民作家です。こんなに面白い歴史物語を書いてくれた人は他に居ません。
日本の歴史教育がいまだ米占領軍によるくびきを逃れられずにいる現在、司馬遼太郎の作品群は日本にとって、日本人にとって非常に貴重な財産でもあります。

私自身、青春であった二〇代の頃までにその作品のほとんどを読みましたし、主要なもの、好きなものはそれこそ音楽を聴くように10回以上読み返しました。

司馬遼太郎の書いた歴史物語によって、人間とは、男とは、志とはという問いが複雑で重層的な社会構造の中でこそ輝くものであることを学ぶことができました。
それは青春において、何にも勝るプレゼントだったと思います。

司馬遼太郎の作品は生き続ける

混迷を深める世界の中で、日本文明を問うことがこれまでになく頻繁にかつ強くなっています。
その中で、世界の歴史は、かつて起きたことの韻を踏むようなことを繰り返すはずです。
日本が将来に亘ってこの厳しい世界を生き抜いていくには、一人一人の日本人が経験に学ぶと同時に歴史に学ぶ姿勢を強く持つ必要があります。
そうした中で、老若男女だれしもが司馬遼太郎によって齎された知恵を醸成しているとしたらこんなに日本にとって心強いことはないでしょう。
司馬作品を読了した人たちは皆そういう感覚をお持ちなのだと思います。

一人でも多くの若い日本人が今後とも司馬遼太郎作品を読み紡いでいってくれるよう願っています。
それは、福澤諭吉言うように、個人個人のためであり、日本のためであると思います。





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