「『逃げ恥』は第一話がいい、何回見ても導入部の第一話のテンポと内容がいいねえ」
2016年10月ー12月に放映されたTBSの『逃げるが恥だが役に立つ』は、本当に良いドラマでした。
年甲斐もなく、私のような還暦男が完全にハマってしまって、その後もアマゾンプライムで無料になると繰り返し視聴しています。
今も無料期間になっており、現段階でほとんどを観終わりました。
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B01M4IBJQU/ref=atv_hm_hom_c_TEdR0r_2_1
『逃げ恥』の第一話
もともとリアルタイムでは、第三話くらいでしょうか、途中から観るようになりました。もちろん、リアルタイム期間中の再放送で第一話から見直してますが、テンポと掛け合いの面白さ、そしてみくりが抱える「近代」という途方もないものへの恐れと悩みが新垣結衣の魅力に溶け込んで設定を飛び越えて、還暦男までもが入り込んでいく舞台装置になっています。
そう言う意味では、イノセントな魅力たっぷりの新垣結衣だからこその、ドラマと言えます。
あとの第五話、第七話、第九話といった優れものの回は、他の回が取り回し役的に全体の筋立てあってのものということが有りますので、どうしても単独で語れないところがあります。
まあ、それがドラマと言えばドラマなのですが、第一話については、最初からよほど構成を練ってここで視聴者を引き付けようとの意図があったということなのでしょう。実にテンポよく観ているものを飽きさせず、新垣結衣の魅力と取り巻くワキの個性をうま~く定着させていきます。
就職に失敗した一人の若き女性の真摯な悩みを明るく定着させ、しかし切実さをも十分に感じさせつつ、恋の予感をほのかに漂わせる、ガッキーだからこそ枠を飛び越えて観る者をその世界に誘っていく、石田ゆり子が大人の美しさとボケキャラを両立させてたまらない魅力を発散し出しいる、この二人の女優の美しい姿を実にうまく魅せているドラマ仕立てだ。
さらに第一話で既に、ワキ役陣の、大谷、古田、藤井、宇梶、富田がしっかりと期待させるべく役を押し出している、設定と展開がフィードバックしあいながら、現代のラブコメディを形作っていく興味深いさまは圧巻だ。
第二話以降
そして、第二話以降で、さまざまな仕掛けを視聴者がそこそこ納得いく形でしかも人間性に合った形で入れ込んで、若い二人のこころにいろんな経験をぶつけ揺らしながら、胸締め付ける恋というものの出来ていく様を魅せていきます。
『逃げ恥』を通して、新垣結衣はそれこそいろんなチャーミングな表情を魅せてくれます。
衣装やメイクなども意識して変えています。
『逃げ恥』を通してる”ボブ”のヘアスタイルも、この時期の彼女にぴったりはまって透き通った可愛さが溢れています。
星野源もそういうガッキーにぴったりと寄り添って、二人をワキの俳優女優陣がボケたり突っ込んだりやさしく包んだりと、名人の漫才師よろしくドラマを形作っていく、、、、、
別の機会に、第二話以降については記してみたいと思っています。
とにかく、『逃げ恥』の第一話は、その後の10話分をたっぷり期待させます。またその後の10話も期待を裏切りません。
そして蛇足以上の楽しみの恋ダンスが毎回最後の癒しを提供しています。
全話を観終わっても、また観たくなるドラマです。