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「日本株短期では少数与党政治リスク大でショート(これまでの見解変えず)。長期ではロングとの見立ては変えず、どこで流れが変わるかが問題」/米大統領選、日本の政権変更などを良く観るべき

政治リスクに対して意外に高値を維持する日本株だったが、、

9月末の自民党総裁選の結果から、その直後に私は日本株はショート(売り)との予想を記しました(例えば下記参照)。

9月末総選挙直後に私は、石破政権が総選挙で議席を減少し、自民党単独過半数割れもしくは公明党を合わせた与党過半数割れを予想し、結果的に予想が当たったということです。
一方、日本株についてはもう少し下落するとみていましたが、意外に持ちこたえています。米国の景気持続という面で米国株の好調に引きずられていたと思います。

私自身は、この予想に基づいて株を15%ほど売却しました

ただ、私自身はこの予想はある程度確かだろうと思い、持ち株の15%ほどを売却しました。
この後の日本株の下落に備えているという状況です。

日本の政治リスクはかなりあると思うのは変わりません

意外に日本株は高値を維持しています。日経平均は、昨週末1000円ほど下落しましたが、38053円でかなり高値維持しています。
もちろん今後どうなるかはわかりません。
しかし、与党が少数与党に転落し石破総理は政権を維持しようとしているとは言え、そんなに簡単に政権運営をまともに出来るとは私には思えません。

国民民主党の、金融緩和、減税路線が日本経済にポジティブと見て日本株が高値を維持しているという論調も見られます。
そういう意味では、金融緩和(利上げせず)、減税=財政拡張路線は、自民党高市早苗氏と同じ方向であり、日本経済にとってはプラスであることは間違いありません。
ただ、経済の前提となる政治の安定は、経済政策だけではありません。安全保障とりわけ経済安全保障まで広がった安全保障領域を安定して運営することは少数与党、しかもしっかりした考え方の無い石破政権では非常に難しくなります(石破政権の基本政策への批判は例えば下記を参照ください)。

米大統領選の影響は必至

特に今後喫緊のイベントは、明日11/5に迫った米大統領選です。
おそらくトランプが返り咲くでしょう。
そのとき、岸田政権でリベラル民主党より政策が続き、そのままイナーシャの働いている石破政権では、大きな揺れが現出するのは目に見えています。

日本の株式市場もその意味で大きく揺れるでしょう。

今現在は石破政権がこのまま維持されていて、もしこのまましばらく続くとしても、米大統領選の政治的、経済的影響は、政権基盤を根本から揺さぶりおそらく政権が変わると思われます。

いずれにしても来夏の参院選まで石破政権がもつと思う人はいないでしょう。
大統領選から受ける影響をうまく対応する政治能力が少数与党では欠けているということです。
それは経済に打撃を与えないわけはなく、短期的に日本株がショートと主張する所以です。

短期的に日本株ショート、長期的にはロング

短期的には、そういう理由で日本株ショートは変えていません。一方長期ですが、これは本欄でこれまで主張し続けてきた通り、政治の安定が中期的に期待できるという前提でロングと見ていることも変わりません。
(政治的シナリオについても冒頭引用した記事中に記載しました)


さて、前記しましたように私自身も個人投資家としてこの予想のもとに運用していますので、時々刻々変化する情勢に応じて投資活動を継続していくつもりです。いちいち記事にすることは致しませんが、またしばらく時の経過を経たうえで状況報告をするつもりです。
そういう意味で、自分の情勢分析に基づいて自分の投資活動をしているのでその範囲で責任もって本欄でも発言を継続していくつもりです。

それでは、
個人投資家の皆さんには、個人個人の判断でより充実した投資活動をすすめられるよう、祈念しています。





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