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「現今の金融情勢について」/神経質な展開が続くのでは
1.やはりジャクソンホール会議に注目
昨日8/15のこのコラムでも記したように、8/25~27のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演内容が注目だというお話をしました。
今朝も、その関連の興味深い記事がロイターから出てましたので紹介してコメントします。
2.利上げとともにQT(量的引き締め)に注目
この記事では、金利引き上げに関する議論ではなくて、QTつまりこれまで大量に量的緩和で吐き出してきたマネーの回収=量的引き締めについて議論を進めています。
QTを急激に行えば、急激な利上げと同様、市場の下落方向へのインパクトを与えます。
既に春先から、この量的引き締めQTは開始していますが、どの程度で行っているかは利上げに比べてあまり明らかではなりません。
FRBとしては金利のほかに、この手段で金融市場をコントロールできるわけですから、利上げとこの手を上手に使い分けしながらコントロールしているに違いありません。
そういうことがありますので、ロイター記事の執筆者も注目しているわけです。
実際、利上げの方は6月の頃に比べるとある程度、読めるようになってきています。0.5%か0.75%が今の市場のコンセンサスではないでしょうか。
なので、QTのほうにパウエル議長が何かコメントすれば先行きの市場の見通しを指し示すことになるだろうということだと思います。実際、QTは金利やイールドカーブ(超短金利差)などへ大きな影響がありますから注目すべきでしょう。
3.近々の市場も神経質な展開
昨日の東京市場も、日経平均は大幅に上がりましたが、全銘柄の動きを表すトピックスは日経平均の上昇幅の半分以下で、この半年で下がり過ぎた一部の銘柄が上がったに過ぎない、という印象です。
非常に神経質な、上げ下げの均衡した状況だと思います。それは今朝のニューヨークの結果も同じだと思います。
4.まとめ
以上の述べてきましたように、国際金融筋の動向をよくよく注目して投資活動をしていくことが大事だと思います。
いまは、8/25~27のジャクソンホール会議でパウエルFRB議長が何をいうのか、利上げだけでなく、QT(量的引き締め)についても何を示唆するのか、にじっくり注目していく必要が有りそうです。
前にも言いましたように、それまでは市場は神経質な展開をする可能性が高いと思いますが、逆に上下に大きく振れれば、パウエルさんとしては、インフレを抑える道行きが見えないわけですからそれを抑えようとするコメントを発する可能性が有ります。
こうやって、自分なりに予測しながら、市場を見ていくことは楽しいですし、個人投資家としては必要なことでもあると思います。
是非、真剣に、楽しく、投資を進めていってくださいね。
(いつも言っていますが、以上は、個人的見解を含みます。投資は個人個人がご自分で判断して行ってください。)
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「次はこうなる/グラフで読み解く相場の過去、現在、未来」ICI.出版 市岡繁男著・・・書評|りょうさん|note