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「66歳、動物行動学研究家。ようやく『自分』という動物のことがわかってきた」竹内久美子(ワニブックス)ご購読のおすすめ

先だって、竹内久美子さんと白川司さんの対談youtubeについておすすめしました。

そこで紹介されていた、竹内久美子さんの新刊図書「66歳、動物行動学研究家。ようやく『自分』という動物のことがわかってきた」(ワニブックス)を読みました。

竹内さんの青春以来の、精神遍歴を吐露したような著作ですが、とても素直で心にしっくりとくる読み物でした。
そしていつものようにとても読みやすい!!

これも、先般ご紹介した渡部昇一さんの「人間らしさの構造」に重要ポイントとして指摘している、『内なる声に耳を澄ませ!!』ということを、竹内さんが繰り返し繰り返し人生の重要な局面で実践してきたことなのだと思いました。

人間は、人間らしく心豊かな人生を送っていくためには、どんな不愉快なことに巡り合おうとも、この『内なる声に耳を澄ます』こと、そしてそれに気づいて考え方や行動に転化していくこと、これが最も大切なことなのだと、この書を読んで改めて思い直しました。

よく言われる、『気付き』の大切さです。

先の対談で、白川司さんもおっしゃっていましたが、是非若い方々にこの本をおすすめしたいと思います。
近代という時代は、現代に繋がって今の価値観を支配していると思いますが、それが求める『個の確立』というのは、非常に厳しい個々人の人生に迫る課題です。現代の若者は、金銭的自立という世俗的にも本当に厳しい課題とともに、その個性をも際だたせることを要求しているようのかもしれません。
しかし、そういう外からくる要求、要請に対して応えようとすることは、逆に結局個人の人生を豊かにはしてくれません。

渡部昇一さんや、ここで紹介した竹内久美子さんのように、内なる声に徹底的に耳を澄ますことでしか、やはり満足いく人生を過ごすことはできないのではないでしょうか?

若者よ!、外からくる要求や要請、外からくる大きな声に惑わされ過ぎるな!と言っておきたいと思います。

そのためにも、竹内久美子さんのこの本を是非お手元において繰り返し読まれたら良いのではないか、と思います。


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