「台湾の蔡英文さん、覚悟のほどが伝わってきます、やるべきことをやっています、日本は自身の防衛力強化と台湾の安全に積極的に関与していくべき」
本日10/10付けロイター電は、台湾の蔡英文さんの演説要旨を以下の記事で伝えている。
10/10は「中華民国建国」を記念する双十節(建国記念日)で蔡英文台湾総統の演説の要旨として、
1)ペロシ下院議長訪台を機に、中国が威嚇をエスカレートさせ、台湾海峡と地域の平和と安定を脅かしていることは「遺憾」と表明、武力衝突は双方にとって絶対に選択肢にない。
2)台湾の主権、民主、自由へのコミットメントを尊重してこそ、台湾海峡を挟んだ建設的交流を再開する基盤ができる、私たちに妥協の余地はない。
3)防衛力強化を政権の中核に据えており、台湾は自らの防衛に責任を持つことを世界に示すことになる。そして具体的軍備増強をしており、脅威に対する備えは万全である。
4)半導体の安保リスクについても、台湾への集積はリスクでなく、半導体の国際サプライチェーンの再構築を最適化を支援し、台湾の半導体企業がさらに重要な役割を果たす。
ちょっと変な話だが、岸田総理の演説より中身と迫力が全く優れていると感じる。
日本のマスメディアの偏向報道はあるが、やはり日本人全体がChinaに対してもっと切実な危機意識を持つ必要があると思われる。本来その世論の後押しを受け、断固として国益に沿った力強い政策を実現できるものだと思う。
しかし、このような台湾に対し、日本は明瞭に台湾の安全保障に関与していくと示すべきである。そしてそれは日本自身の防衛力基盤の格段の増強と共に行っていくことを広く示していくべきと思う。
このことについては、故安倍総理が「台湾有事は日本有事」と明瞭に日本の立場と姿勢を発信していたことは優れて国益に沿った際立つ発言だったと思う。
以前から言われているように、ウクライナ戦争は、すぐそこにある台湾、日本の危機なのだと思う。
我々は心して国策運営をしなければならない状況にある。