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「家庭の運営という概念 その11」/貯蓄癖がついたら資産形成ノウハウを身に着けていきましょう

 さて、子供たちの将来のためにも早め早めに貯蓄ぐせを付けていく必要性については既に述べました。貯蓄というのはそれ自身していくことが楽しみの面もありますが、目標や夢と合わせて実行していくことがより実効性を高めます。

 当然、子供たちの将来性への期待や夢と合わせて貯蓄に励むことが最も重要です。このとき、期待が子供たちへのプレッシャーにならないよう、子供たちに伸び伸びと遊びに勉強に一所懸命にさせてあげることを忘れないでください。子供たちがプレッシャーに感じるくらいになると親自身も相当ストレスを抱え込むことになります。そうなると何のために日々努力しているのか、わからなくなりますから、これまでも申し上げてきた通り家庭は何より安心できる安らぎの場所、安らぎ、安心の場所があってこそと思い直し良い雰囲気づくりを最優先してください。それがあってこそ人間は外に向かって挑戦していけるものだからです。

 さて、貯蓄の方法についてですが、天引きが良い、積み立てが良いということは申し上げました。そのようなことが習慣になってきますと結構な額がたまってくるな、という感じが持てるだろうと思います。百万単位のお金がたまってくるころです。そのとき、是非検討していただきたいのが、株式への投資です。銀行や証券会社に相談しますと必ずと言っていいほど、投資信託への積み立て投資を薦められます。しかし、投資信託の実態は、一般の金融に通じていない人たちのお金を集めて、買付けや売り付けのときだけでなく毎年毎年多額の手数料(年1~5%も)を自分たちのものにする、という悪く言えば非常にアコギなものです。

 実際、うまくいっている投資信託でも日経平均やTopics連動の、ファンドマネージャーが何にも考えなくても良いパッシブ型ファンドと大差ないものです。つまり、何も考えずに日経平均銘柄をあなた自身で投資しても大差ないということです。自分で日経平均銘柄を買って投資すればファンドマネージャーが手数料として上前をはねる配当金がそのままあなたの懐に入ってくるのにです。本当にここのところはよく考えて貯蓄の運用をするようにしてください。

 実際子育て世代の貯蓄運用の場合、まずは安心できる割合として30%程度を株等のリスク資産に振り向けるべきです。例えば30%を株に投資するとして、投資信託でなく、自分で企業の経営とその将来性を十分に調査して納得いく銘柄の株へ投資するのが最も良い資産運用方法だと私は思います。

 重要なことは、ご自身で十分な調査をして、優良企業で割安ないわゆるバリュー株に投資していくことで経済感覚が磨かれていき、生涯を通しての資産形成、運用の基盤力をつけることに繋がっていくということです。ただ投資信託を売る銀行や証券会社に頭の方は任せて放っておくより、はるかにメリットがあると思いませんか。

 さらに詳しい方法については、私の株式投資に関するブログをご覧いただければと思いますが、本欄でも別の機会に紹介したいと思います。

 以上今回は、家庭の教育費貯蓄、資産形成に関しての考え方を述べさせていただきました。


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