「NISA積み立て投資 アクティブ投資信託より指数連動型パッシブ投資信託を!」/清原達郎氏も『わが投資術』でアクティブより指数連動型パッシブが最も合理的と記載
NISAで投資信託で積立ては王道
今年から始まった新NISAでの投資ですが、投資の王道はもちろん定額継続積立て投資(ドルコスト平均法)であることは以前にも投資の鉄則である、と申し上げました(下記記事参照)。
現物株でそれができるのは額が大きければ別ですが、実際に活用できる方法は会社勤めの人がその会社の持株会に参加する方法以外には現実には有りません。
したがって、投資信託への定額継続積立てを行うのがオーソドックスで唯一の手段=王道ということになります。
証券会社はじめ金融機関はアクティブを奨めたがる
投資信託への定額継続積立てを行う場合、証券会社もしくは金融機関にNISA口座を作り、なにがしかの投資信託に積立てを行うのですが、その際金融機関はアクティブ型の投資信託を勧めたがります。
それは、アクティブ型はより選りすぐりのファンドマネージャが運用を行いそのため利益を狙いやすくリターンが期待できる、もしくは損をしにくいなどと理屈を並べます。
が、しかし、そんな甘言に騙されてはなりません。私も何度か騙され損をいくつも出しました。
確かに大手の名だたる投資信託はやり手で実力派のファンドマネージャを取り揃えていることは確かでしょう。そういう意味で一時的に成績の良い投資信託も無いことはありません。
しかし、です。
指数連動型のパッシブ型の投資信託への定額積立て投資が最も合理的
伝説のヘッジファンドマネージャである、あの清原達郎氏はその名著『わが投資術』で、
アクティブ運用は、無数の情報による合理的判断である市場をめったに上回れるものではない、と言い切っています。
そして、最も妥当なのは、手数料も安い指数連動型のパッシブ型の投資信託(TOPIXのETF)に定額継続積立て投資をすることだ、と言い切っています。
これについての理由は、『わが投資術』のP39あたりからP50を参照ください。清原さんが極めてわかりやすく説明してくれています。
また、この『わが投資術』には、清原さん自身のヘッジファンドマネージャとしての経験を余すところなく伝えてくれていて、
投資ファンドが人気が出てその保有資産が大きくなる(つまり実績が上がり評判が出て投資する人が増えるということ)と、逆に投資効率が振るわなくなってくるというジレンマを生じるワケなども極めて如実に伝えてくれています。
つまり、人気のアクティブファンドは利益を上げにくい、ということ、です。
是非、これから投資を始めようとする方々は、証券会社はじめ金融機関の勧めには十分注意してアクティブ運用の投資信託に安易に投資するというようなことはしないようにしてください。