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「浅丘ルリ子 リリーを語り、渥美さんを語る」/寅さんサミット2024・・・この恋を虚像という人に恋はわからないと思う

11/3「寅さんサミット2024」

去る11/3に東京は葛飾柴又で「寅さんサミット2024」というのが開催されたらしい。私の最もお気に入りのマドンナ「リリー」の浅丘ルリ子さんも出演されて山田洋治監督と対談をしていることが報道されている。

心伝わる浅丘さんのコメント、その寅さんへの恋

浅丘さんは、リリーは自分自身に最も近いキャラクターですんなりリリーさんに成れましたと言っている。
一作目の「寅次郎忘れな草」で浅丘さん自身が、当初の脚本の農婦を売れないレコード歌手リリーに変更を願い出たという由縁は有名だが、
山田監督は、
「あなたがリリー役をつくっていくのを、最初はハラハラしながら見ていた。まいた種から芽が出て幹、枝になり花を咲かせた。この人の力でリリーが出来上がっ」たと対談の中で言っている。

如何に浅丘さんが役に入ってリリーと心が一つになっていたのかがわかってファンとしては堪らなく嬉しい。
浅丘さんとしては、映画の中では寅さんに本当の恋をしていたということなんだろうと思う。そしてその恋心はいまも浅丘さんの心の中にキラキラと輝いている、、、、そういうことなんだろうと思う。

浅丘さんのこの恋は、虚像と言えばそうなんだろうけれども、恐らく浅丘さん自身も「本当の恋よ」と言うに違いない。
この対談はそういうことを物語っている。

本当の恋はいつまでも心の中に暖かくとどまる

本当の恋は、どういう形だろうと、いつまでも人の心の中に暖かくとどまる、ということなんだろう。
また、このリリーの恋は、渥美さんの名演技と共に、私たちの心にも暖かくとどまり続ける。
そして私は、亡くなった渥美さん個人の心の中にもとどまり続けているんだろうと思っている。そうでなければあのような感動的な演技ができるはずがないではないか、、、、、

私たちの心に暖かくとどまる「リリーと寅の恋」、それは私たち自身の焦がれて已まぬ恋とともに

渥美さんによって表現されたリリーへの恋、浅丘さんによって表現された寅さんへの恋、それは観た人の心に永遠にとどまって離れない。
それは、観た人の、焦がれて已まぬ恋とともにあるんだと思う。
私にとっても、あの田中美智子さんへの胸焦がれた恋と共に永遠に胸の奥にときめいて消えない。

梅田の高層喫茶で白地に黒の水玉のワンピースを着た、たとえようもなく美しかった美智子さん。水玉に、僕が大好きだった「雨に唄えば」の雨を意味を込めてあらわれてくれた、この上なく清楚で美しいこころの美智子さん。

美智子さん、あなたの仕合せを祈り続け、そしてあなたへの思いがわたしの重要な芯をつくってくれたのだけれど、わたしは、「寅次郎相合傘」での寅のアリアのような心映えを少しでも持つことが出来ていますか?


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