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返報性の原理を学校で生かす ~プレゼントを渡すことのメリット~

皆さんは、返報性の原理をご存知でしょうか?

返報性の原理は、人が他人から何かしらの恩恵を受けた場合、その恩恵に対して何らかの形でお返しをしたくなる傾向があるという心理学の理論です。 この概念は、社会心理学者によって詳細に研究され、人間の社会的行動の根本的な動機の一つとして認識されています。

返報性の原理についての説明

私は、この原理をよく使います。

例えば、小学校の学期末には手作りのフェルトの人形やお守りをプレゼントとして渡します。

「1学期、よく頑張ったね!」

と肯定的なメッセージと共に渡し、喜んで夏休みを迎え、2学期に良いスタートを切れることを願って…!手作りのフェルトの小物を渡すことで、何らかの形でお返しをしたくなる傾向を利用します。

また、2学期には、私の勤務する市町村の小学校毎にチームを作り、各種目に分かれて競技する体育大会が実施されます。その1つのチームの指導を任されています。

試合が間近に迫る中、手書きのカードとフェルトの自作お守りをプレゼントとして渡しました。

「絶対いい結果が出るからね!頑張ろうね!最後まで応援するよ!」

私の率直な思いを伝えながら渡しました。本番で頑張ってくれれば、それでいいという思いからです。

このように、あえて教師からサプライズという形で恩恵を与えると、子どもたちは喜びます。しかも、既製品を買って渡すよりも、手間がかかって作成したフェルトのお守りやカード等の方が喜びます。

私の拙いミシン作業で製作したもので、お世辞にも綺麗とは言えない仕上がりです。でも、「可愛い!」「大切にしよう!」と笑顔でもらってくれると、嬉しいものです。やはり、手作りの力は偉大だなと感じているところです。

先義後利の考え方がありますが、先義としてカードやお守りを渡すことが、後利を生むのです。

一方、後利の思惑が丸出しで、

「やったんだから、それ相応の働きはしてもらうからな!」

とあからさまな態度を見せては子供はついていきません。やはり

「子どもの笑顔のため」
「日頃の頑張りを報いるための何かをプレゼントしたい」

という素直な思いが、子どもの心を揺さぶるのではないかと思うのです。

そもそも

「何かを作って、子どもに渡したい!プレゼントしたい!」

という自己中心的な利他の精神がある私ですので、好きでやっています。完全に趣味です(笑)。まったくもって後利がなくてもいいと思っています。元々そのような考えだからこそ、できるものなのです。

だって、プライベートの時間を削っているのですから。働き方改革から逆行していますよね💦

趣味として、楽しみとして渡すくらいならいいかと思ってやっています。

「後利が出ればいいな〜」

くらいの軽い気持ちです。渡した時の子どもたちの顔を見ると、嬉しいものです。「また、何か渡してやりたいな😄」とワクワクするものです。皆さんも、趣味感覚・楽しみ半分で、やってみてはいかがでしょうか。

想像以上の、思いもよらない効果が生まれることがあるかもしれないということだけ、伝えておきたいと思います。

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださりありがとうございました。

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