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読書とかしてみたり~ケーススタディに挑戦
知人にコンサルで働く人が何人かいるのだが、頭の動かし方が(もっと言っちゃうとフィーリングが)違うと思うこともしばしば。
少しでも理解するために、本書を手に取ってみた。
どんな本?
メインターゲットは、戦略コンサルを受験する就活生。ケーススタディを受験する前に読んでみましょうねという本。
「東大ケーススタディ研究会」という、いかにも頭がよさそうな団体が書いた本で、その影響もあってか「参考書」っぽい作りになっている。基本となる考え方が提示されたうえで、9パターンのコア問題を解いていく流れ。(厳選フレームワーク50と、問題解決ケース210選のおまけつき)
え、それ無理じゃね?
少し読み進めていく中で、正直に感じたこと。
そんな定義を自分で生み出せる?
そんな風に因数分解できる?
となってしまい、筆者との頭の作りの違いをまざまざと見せつけられることになった。
たとえば、「東京の朝の通勤ラッシュを軽減するには」というお題で、
・「乗客の「需要」数>電車が「供給」できる乗客数」である通勤ラッシュと呼ぶ(定義化/「需要」vs「供給」の部分がフレームワーク)
・需要=通勤需要率×電車選択率×ラッシュ時間選択率…(因数分解)…
と解き進めていく(ここに書いた部分はさわりの部分)のだが、そんな立式ができるかと。。
数学でいうところの「なんでそこに補助線を引くのかわからない」とか「最初の一手でなぜそのアプローチをするのかわからない」のように、なんでそうするのかがわからない部分が多くある。ここは慣れでどうにかなるのか、また(自分のような)初心者向けにもっと定石化できるのか…
モヤモヤするので向き合ってみたい。
なんにせよ参考書なので、1回読んだだけでマスターできるのではなく、時間をかけて繰り返しやるのが大事かなと!
ちなみにAmazonレビューを見ると、この本でケーススタディができるようになりましたとか、GD(グループディスカッション)にも役立ちましたという就活生の声が多くみられるのだ。正直、就活生がこの本を読んですぐ実践に落とし込むのは難しいのでは(今の筆者のように)と思うのだが、戦略コンサルを受験する大学生の層はそんなに優秀なのか...大学生の時点でこんなに差がついているのか…と愕然とした。
モヤる。
さらにモヤモヤするのは、「英語を話せるようになるには」→「英会話教室に行く」のような、「高級な」フレームワークを用いて分析した割には、その解決法は当たり前すぎん?みたいなものが多くみられるのだ。
ただ、これに対しては、当たり前すぎる解決法も含めて、モレなく可能性を探っていくためにフレームワークという手法があるのだ、というのも一つ仮説として考えられる。このあたりも本業の方と話してみたいな。