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iPhoneで始める露光時間の冒険

1. はじめに

 写真を撮るということは、光を捉えるということ。そして、その光をどれくらいの時間受け取るかを決めるのは「露光時間」。難しそうに聞こえるかもしれないが、心配はいらない。今回は、iPhoneを使って露光時間の基本を学んでいく。

露光時間って何だろう?

 露光時間とは、カメラのセンサーが光を受け取る時間のことである。簡単に言えば、シャッターが開いている時間のこと。この時間が長ければ多くの光が入り、短ければ少ない光しか入らない。

2. iPhoneのカメラで遊んでみよう

標準カメラアプリの基本操作

1. iPhoneのカメラアプリを開く。
2. 画面をタップすると、黄色い四角が表示される。これがフォーカスポイント(焦点を合わせるところ)となる。
3. フォーカスポイントの横に太陽のマークが表示される。これが露光時間を調整する、露出調整バーである。

タップして露出を調整してみる

1. 太陽マークを上下にスライドしてみよう。
2. 上にスライドすると画面が明るくなり、下にスライドすると暗くなる。
3. これが基本的な露出調整となる。露光時間もこの調整に含まれている。

露出バーを上にスライドさせて、多くの光を取り込んだ場合
露出バーを下にスライドさせて、露出を抑えた場合

3. 露光時間の効果を体験

明るさが変わる不思議

 簡単な練習をして、露出の感覚を実体験してみよう。わかりやすい例として、自分の部屋を暗くして、窓の外の撮影を試してほしい。上の比較写真に示しているように部屋の中でフィギュアを撮影してみても構わない。
 露出調整バーを動かすと、窓の外の風景や、部屋内の明るさが変わる。これは、簡単に言えば、露光調整バーによって取り込む光の量を調整することで実現している。

動くものを撮ってみよう:ブレる?止まる?

1. 友達に手を振ってもらいながら撮影してみよう。
2. 露出を明るくすると(露光時間が長くなる)、手がブレて撮影される。
3. 露出を暗くすると(露光時間が短くなる)、手の動きが止まって見える。

そのまま撮影
露出を抑えて撮影

上の写真のように、露出を抑えて撮影するとブレが抑えられる。早速、試してみてほしい。
ただ、iPhone側で調整されている部分があるため、とても早い動きを捉えられるとは限らないことに注意すること。
 ちなみに、露出を抑えたいが、明るく撮りたい!という場合には別途、照明をつけることをおすすめする。

4. 簡単テクニック

夜の街をキレイに撮る方法

1. 夜、街灯や建物の明かりを撮影しよう。
2. 露出調整バーを少し明るめに設定すふ。
3. カメラをしっかり固定して撮影すると、綺麗な夜景が撮ることができる。
フォーカスポイントをどこに置くか、で景色はずいぶん変わってくるため、試行錯誤してみよう。

夜の東京タワー

水を滑らかに撮るコツ

1. 噴水や小川など、流れる水を撮影してみよう。
2. 露出を少し明るめに設定する。
3. カメラを固定して撮影すると、水が絹のように滑らかに撮ることができる。

逆に言えば、露出を暗くして落ちる水を撮影すれば、はっきりと輪郭のある水滴を撮影することができるだろう。

5. ライブフォトを活用しよう

ライブフォトって何?

ライブフォトは、写真を撮影する前後の短い動画も一緒に記録する機能のこと。

ライブフォトで露光時間を変えてみる

1. ライブフォトで撮影した後、「編集」をタップする。
2. 画面下部の「ライブ」をタップし、「長時間露光」を選ぶ。
3. iPhoneが自動的に露光時間を調整し、動きのある部分を滑らかに表現する。
この機能を用いて、滑らかな水流を撮影した方が簡単であったことは気づいてもらえると思う。

6. 失敗しても大丈夫

よくある失敗とその直し方

- 暗すぎる写真:露出調整バーを上にスライドして明るくする。
- 明るすぎる写真:露出調整バーを下にスライドして暗くする。
- ブレた写真:カメラをしっかり固定するか、露出を暗めにして撮影する。

7. まとめ

露光時間マスターへの第一歩

おめでとう。これであなたも露光時間の基本を理解し、実践する第一歩を踏み出したことになる。iPhoneのカメラは非常に優秀であるが、あなたの創造性と工夫次第で、さらに素晴らしい写真が撮れることがわかってもらえたはずだ。

露光時間は写真撮影の基本の一つである。これをマスターすることで、あなたの写真はより印象的になり、自分の意図を反映したものになっていくだろう。見てもらいたい絵を表現するために露光時間を調節することに時間を割くことはとても有用である。

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