今日は80代の男性利用者さんに
『桜の花を見に行きましょう!』とお誘いしてみました。
入居されたとき『好きなものはなんですか?』とお聞きしたら
『酒と肉と女』と答えてくださったチャーミングな方です。
お誘いしたら『そんな風流なものはもう僕には似合いません』
とおっしゃいましたが、とにかくお連れしました。
部屋の中から隣の幼稚園の桜が見える場所があるのです。
着いた途端に『ヒャア〜〜〜』とオクターブ高い歓声
『キレイやなーキレイやなー』と、それはそれは喜んでくださったので
『歌うたいましょうか?』と提案。
この方が好きな”上海帰りのリル”をかけてみました。
すると大きな声で朗々と歌い出し、気分よさそう
なかなか普段は特別扱いをして差し上げられないので
たまには『大切にされている』と感じてほしいなあと、
フロアに戻ってからT字カミソリで髭を剃り
顔にクリームを塗ったのでした。
”上海帰りのリル”
昭和26年発売 うた津村謙
記録的な大ヒットとなり翌年には同名映画が公開された