最近した大学通りでの土壌水分測定と降雨量のまとめをして感じたこと
この投稿をご覧いただきましてありがとうございます。
私は、東京都国立市の大学通りで都市域での雨水流出の抑制と
桜などの公園樹木の維持更新との両立を図るための研究を
しています。
この投稿では今年の7月11日から9月12日にかけて
しました大学通りでの土壌水分測定と降水量の関係を
何らかの形で図式化できるかを試みた結果をお伝えしたいと
思います。
樹木の周りの環境に関する調査項目はいくつかあるのですが
ここでは土の中の水分をPFメータをという器具のお話をしたいと
思います。
実は私事ですが今年の2月から4月にかけて掛け持ちしていた
3つの仕事をほぼ同時に失ってしまったので就職活動をしながら
フィールドワークを行うという状況下での研究活動をしています。
現状は手持ちの器具を使ってごく限られた項目での調査を
細々としているのが実態です。
調査のお話に戻ると土壌水分の調査はハローワークに
出かける前に国立へ一度行って測定する箇所に深さ30センチまで
塩ビのパイプを打ち込んで引き抜いて空いている穴にPFメーターを
差し込んでその後に紹介状をいただきに行って帰宅する際に現場に
戻ってその数値を読み取る方法でしています。
グラフの青線は調査日までの雨量で最初の値は累計の起点ですので0です。
グラフの赤線は負圧メータの値(単位:ーKPa)です。
向かって左側の目盛りが降水量、右側の目盛りが負圧メータの値です。
Y=-0.186x+8231.1というのが近似曲線(一次式)なのですが
計算しても全く数字が合わずあれこれを試して見たのが次のグラフです。
文字が小さくて読みにくいので再度書くと次のような式です。
y=3E-0.5x4(4乗)-4.9673x3(3乗)+333723x2(2乗)-1E+10x+1E+14
計算結果はかなり近くなった感じがしますが長期間調べていないので
データが不十分で極端なグラフの表示になっていると思います。
出来るだけ毎日測定できれば降雨と大学通りの樹木の直下の
土壌水分の傾向などが仮説とどう違うのか、近いのかを判別できる
と思いますが現状ではどうしても日がまちまちになるので
2つの要素との関係性がきちんと把握できないのが悩みです。
都市域での雨水流出とその対策を進めていくためには
それぞれの場所の特性に応じた対策が必要ですがまだ研究が
不十分なのは否めないと思っています。