Snowman舘さまから学ぶ「中間管理職が組織を支える」件

40年あまりの会社キャリアの多くを管理職として過ごしてきて、つくづく実感しているのは、「よい組織は中間管理職でもっている」ということです。

多くの企業においてこの層は、「実務とマネジメントの両方をこなす」というRoleかと思います。
経験と知識を積んできているので、現場での裁量をある程度任されて決断する・できる立場でもあり、マネジメントの面では比較的少人数で・玉石混交の部下の育成にあたる。

上からの「経営の要求」と、下からの「現場の要求」という、上下双方の利害を調整する難しい立場でもあります。

でもここがしっかりしていないと、お城の石垣が真ん中から崩れるようなもので、うまくまわらないどころか組織は内部から崩壊します。

自分自身の経験をふりかえってみても、中間管理職って、意外と会社全体の上から下までを俯瞰で眺めることができるもので、優秀な人ほど、そこで自分の組織だけでなく、「会社組織全体の最適化」の視点をもって行動していたように思います。

さらに不思議なことに、優秀な人ほどどちらかというと控えめで出しゃばらない、という傾向もあったような。
ちなみにこれ、他の国はそうでもないので、日本だけの特徴のような気もしますが。

ということで、私が思う優秀な中間管理職の条件を平たくまとめると、以下のようになります。

1.スキルと経験が下支えする抜群の安定感
2.周りがみえていて、俯瞰と全体最適の視点で決断・行動できる
3.でしゃばらない(日本だけ)


さてさてそこで、満を持してSnowmanの舘さま登場です。

彼は私が考える上記条件をパーフェクトに満たしています。
彼の言動を見ていて、「そうそう。こういうことなのよね」と感じ入ることが何度もあります。

たとえば、Snowmanはメンバー同士の仲がとても良いことで有名ですが、それでも(というかむしろ距離の近さゆえに)ときどき一瞬ピリッとする場面があります。

そんなときに必ずといっていいほど、舘さまが

「・・・おもしろいなあ」
「・・・いいねえこれ」
「・・・そういうことか」

などと笑顔で介入。
しかも絶妙な間合いと声のトーン。表情もまたいいのよ~

で、ふだんグループ1寡黙な舘さまのその発言に、場が一気にゆるんでなごむ、という図式です。

ダンスや歌においても、おそらく彼の抜群の安定感が、Snowmanのあの高いレベルの一体感・統一感に大きく貢献しているんじゃないでしょうか。

こちらは専門的なことはまったくわからないので「ど素人」丸出しコメントで恐縮ですが、舘さまが、はしっことか後ろで常に体幹とメリハリをびしっと決めているおかげで、9人という大人数ながら・大人数ならではのダンスフォーメーションの一体感・統一感、厚み、迫力と豪華さ、が出ているように見えます。

ハモリにおいても、しばしば「言われてみればこの曲のあそこの高音パート、めっちゃ効いてるけどあれって舘さまだったのか!」ということが。

ダンスも歌も、目立たないけれど彼が全体の出来栄えをしっかり支えている。
というか、Snowmanのダンスや歌を、さらに一歩進化させたものにしているように思えてならないのですよねえ。

「紛糾している会議の論点を、いつもおだやかな語り口できれいに整理して、方向性まで出してくれる法務部の部長」

「ただ数字をまとめるだけでなく、今後の方向性を示唆するようなストーリーのある資料をいつも作ってくれる、寡黙な財務部の課長」

いずれも私が一緒にお仕事をしてそのありがたさに合掌した、「いまだに感謝している中間管理職の方々」ですが、Snowmanにおける舘さまって、たぶんこういう存在なのではないかしら。

やれありがたやありがたや。だてさま永遠なれ。


<最後にひとこと言いわけ>

「あべちゃん」こと阿部亮平くんも、Snowmanにおける中間管理職の役割りを担うキーマンですが、一般企業に置き換えた場合、彼は間違いなくTop20%のエリートに属する人だと思うので、今回は除外させていただきました。
彼から学ぶことはこれまたた~くさんありそうなので、また別のときに掘り下げたいと思います!


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