見出し画像

【ゴスロリ厨二少女と戯れろ!】ライアー・ライアー 小説4巻 感想 

はじめまして、シノと申します。ライアー・ライアー4巻の感想を書いていきます。アストラル後半戦の感想、はりきって書いていきます!よろしくお願いいたします。



あらすじ

チートまみれの百面相(カメレオン)の策略で大混乱に陥った五月期交流戦≪アストラル≫。
俺、篠原緋呂斗率いる英明学園はこの状況を利用する敵チームの強襲にも対処し、空中分解寸前でなんとか踏みとどまった。
だけど、百面相は他校チームを傘下に加えて凶悪な連合軍を結成するなどやりたい放題は変わらない。
一方の俺たち英明学園は生存チームの中で最下位と厳しい状況のままだ。

だけど、ここから先は――逆転の時間だ。

盤外戦術もなんでもアリの百面相を倒せるのは俺たちしかいない。
それじゃあ、みんなお待ちかねの徹底的な逆襲劇の始まりだ。


ざっくり登場人物紹介

篠原緋呂斗(しのはら ひろと)【学園島最強】
等級:7ッ星。
英明学園2年生。幼馴染と再会するために学園島に編入。とりたてて取柄はない能力は最低クラスのラノベの王道主人公。編入直後に当時学園島最強の更紗との決闘に運のみで勝利してしまう。能力最低であることを隠し偽りの学園島最強として、唯一持った演技力ととっさの機転を頼りにイカサマを使い勝ち抜いていく。

姫路白雪(ひめじ しらゆき)
等級:4ツ星巨乳で銀髪で家事万能でスーパー美少女。緋呂斗が通う学園の学園長から派遣され同棲住み込みで働く。イカサマ組織「カンパニー」のリーダーで緋呂斗をサポートする。

彩園寺更紗(さいおんじ さらさ)【女帝】
等級:6ツ星
。赤髪ロングのいじっぱり系ヒロイン。学園島の元最強。転校初日の緋呂斗に決闘で敗れる。実は彩園寺更紗の影武者であり、正体がばれないように緋呂斗と共闘するようになる。

椎名紬(しいな つむぎ)
緋呂斗がホテルで遭遇した中二系ゴスロリ少女。MTCG運営側の人間。

ざっくり要約(ネタばれあり)

緋呂斗がアストラルを降りた理由。
それはアストラルを運営補助する組織「ライブラ」と接触を図るため
ライブラは学園島内SNSやアイチューブを運営する組織で、今回アストラルの運営にも携わっています。
ライブラが行っている公式放送内で百面相が不自然に庇われたり、百面相の暗躍に対してライブラのスタッフが慌てた様子になっている音声がカットして編集されたりと不自然な所があったよう。

ライブラはアストラル参加者と接触できない決まりのため、緋呂斗はアストラルから脱落しライブラに接触を試みようとしました。また、同時に行われるMTCGはいわば敗者復活戦のようなもので、そこで勝利すればアストラルに参加できることになっています。つまり、緋呂斗はライブラに接触し、百面相の秘密を暴き、同時にMTCGで勝利してアストラルへの復帰を目論んでいたのです

緋呂斗はさっそくライブラと接触。話の流れとは全く無関係ですが白雪が更紗とイチャコラしている場面が描かれます(こういうのでいいんだよ)。そこで百面相は前巻で退場したと思われた倉橋御門の差し金と判明。また、すべてのステータスが最高値で、ライフポイントも999(ほかの生徒はライフポイント5)。各スペルも使い放題という超チート設定であることも分かった。
運営はこの完璧な不正の塊である存在を扱いきれず、アストラルの運営を放棄。すべての責任を運営補助のライブラになすりつけました。ライブラとしてもどうすることもできず、なんとかアストラルを運営するだけで精いっぱいの状況でした。
そこで緋呂斗はライブラに協力を申し出ます。

MTCGの方のラスボスは椎名紬であり、彼女がホテルに居たのは運営側の人間であったから。しかし、こちらもなぜか絶対勝てない仕様となっているらしく、ライブラ側も理由が把握できていないかったが、なんと紬がプログラムを書き換えていました。実は紬は天才的なプログラマーで書き換えたプログラムはライブラでは干渉できないようになっていました。しかし、緋呂斗にはカンパニーがついています。無事にMTCGを勝ち抜き、紬までたどり着いた緋呂斗はプログラムをさらに上書きしてもらい、正攻法で紬に勝利しました。
そして、ここで百面相の正体も椎名紬であると判明。「次はアストラルで遊ぼう?」と無邪気に笑う紬。

無事にアストラルに復帰した緋呂斗。しかし、百面相は桐谷、久我崎、枢木など他校のチームを傘下にして「連合軍」を結成していました。緋呂斗は残る学校と結託し「同盟軍」を組織。アストラルの構図は連合軍vs同盟軍の様相となりました。

LP999の百面相を倒すには一撃必殺のアビリティをもつ枢木の協力が不可欠と考えた緋呂斗。現在、連合軍の傘下に居る彼女をなんとかして寝返らせるのが最初のミッションとなりました。
そして、枢木を要する数名の連合軍チームと相対した英明チーム。枢木と対するのは榎本と浅宮の犬猿の仲コンビ。枢木は二人の不仲を知っていたため、相手にならないと侮っていたが、予想に反して二人は息の合ったコンビネーションを披露(推しカプが尊い)。枢木のLPを瀕死まで削り拘束することに成功。枢木は学校を強くするために自分が頑張らなければと必死になっており、実際に枢木の所属する栗花落女子は枢木のワンマンチームと評価されていました。実はMTCGの最中、緋呂斗は枢木の栗花落女子学園の生徒から「枢木の力になれなくて悔しい、今連合軍に所属しているのも学校のため仕方なくしているんじゃないか」という想いを聞いていました。緋呂斗は枢木に学校のため、チームのメンバーのため協力をしてほしいと要請。枢木は彼女の仲間たちのためにもう一度立ち上がるのでした。

枢木を加えた英明チームの前に、霧谷、久我崎、聖ロザリア学園所属の皆実雫(4ツ星。かわいい女の子が好きなクールガール)が立ちはだかります。枢木を百面相の元に先行させ、緋呂斗たちは霧谷たちに相対します。霧谷は6ツ星かつ色付き星所有者の実力を見せつけ、榎本、浅宮、乃愛を打ち倒します。緋呂斗も霧谷から奪ったアビリティ(白雪の入れ替えアビリティですね)を使い雫を倒すが、霧谷&久我崎のコンビの前に万事休す、、、と思われたが、なんと久我崎の攻撃により霧谷が脱落。実はアストラル前から緋呂斗と久我崎は手を組んでいたのです。女帝を崇拝する彼が偽女帝の連合軍にはいるわけがなかったということですね。詳しいことは割愛しますが、学校の順位のために久我崎はここで自ら脱落する道を選びます。

ほぼ同時刻、百面相に挑んでいた更紗の元に枢木が駆け付けます。一撃必殺のアビリティをもつ彼女の攻撃が百面相に届いたかに思えましたが、一切のダメージを与えられませんでした。そして、百面相の返り討ちに合った枢木は脱落、、、。更紗の表情は絶望に変わりますが、運よく第4日目終了アラームが鳴り響きました。

四日目夜。恒例となった緋呂斗と紬のホテルでのゲーム対決(ただのTVゲームです)で紬の過去を聞きます。紬は小学校1年生からの生粋の引きこもり、勉強や人づきあいが苦手な彼女でしたが、ゲームは大好きでプログラミングの分野ではとてつもない才能がありました。高校になると学園島では「星獲りゲーム」が行われますが、進学を希望しない彼女はゲームに参加できません。しかし、彼女にとって星獲りゲームは非常に魅力的でした。プログラミング能力でアカウントを自力で作成、ちょうどこの時倉橋御門から悪の誘いを受けます。紬はただただゲームを楽しみたかっただけでしたが、そこを倉橋に利用されたというわけです。

そして、最終日。アストラルのルールに則る戦いではチーターである紬には絶対に勝てません。そこで緋呂斗は「緋呂斗、更紗、紬の3人による別のゲームを使った決闘」を持ち掛けます。その決闘のお誘いは紬が待ち望んでいた星獲りゲームそのもの。しかも相手は学園島最強と6ツ星の天才お嬢様。ゲームを誰よりも渇望してきた紬が断るはずもありません。

黒幕である倉橋御門はこの決闘を妨害しようと試みます。ですが、緋呂斗はアビリティを使って倉橋の位置を逆探知します。そこに白雪以下アストラル参加者の精鋭が乗り込み、拠点を乗っ取りチート設定を書き換えることに成功しました。前回から続いた倉橋の謀略は今度こそ潰えたのでした。ついでに榎×浅コンビの尊すぎる共闘も描かれます。そして、緋呂斗は紬との決闘にも勝利し、アストラルで紬がチートによって獲得した陣地も全て英明のものに書き換わりました。これによって、アストラルの勝者は英明学園となったのです。

しかし、最後にひとつ問題がのこりました。椎名紬の処遇です。彼女はただゲームを楽しんでいただけで悪意などは一切なかったのですが、アストラルを大混乱に陥れたのは事実。さすがに大変なことをしでかしたという実感がわいてきたようでした。そして緋呂斗はライブラに裁量を任せます。今回裏で最も苦労していた彼女たちが紬をどうしたいのか。ライブラの代表・風見鈴蘭は紬にアストラルを楽しめたか問いかけます。もちろん初めて参加した決闘は紬にとってとても楽しいものであり、その回答に風見はうれしそうに笑います。風見は紬を含めてアストラルに参加した全員が楽しんでくれることを一番に考えていましたし、百面相によってアストラルが盛り上がったのも事実。こうして色々あったアストラルは平和的に幕を閉じましたとさ。

感想

初の2巻にわたる長編のお話でした。味方キャラ、敵キャラともにそろってきたので今後もにぎやかになりそうです。
ちょっとだけ登場した皆実雫ちゃんもかなりいいキャラだったので活躍に期待したいです。

こういうゲームの設定を考えるのってすごく大変だろうなと思いますが、私がゲーム自体を最大限楽しめていないのがもったいないところです。まぁキャラ目当てで読んでいますので楽しめりゃ何でもいいじゃんというスタンスで今後も読んて行こうと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?