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先日初めて「げんこつハンバーグ」を食してきたので、二番煎じ甚だしいですが満を持して食レポしたいと思う。

皆さんお久しぶりです。

私の自己紹介風怪文書を公共の場に晒してから、だいたい一世紀が経過しました。

その間私はというと、何一つとして有意義な活動をしておりませんでした。
妻を喜ばせるような行動もしておりません。実家に帰って親孝行もしておりません。会社での評価が上がるような活動なんてもってのほかです。

強いて上げるのであれば「下呂温泉に行った」くらいです。
が、そこで何をしたかというと、身体が溶ける寸前まで温泉に入って、腹が割ける一歩手前までホテルビュッフェを食いまくっていただけです。
ここまでダラけきった活動を決行したのであれば、もういっそのこと温泉で身体を完全に溶かし切って、温泉水に未来永劫漂う選択をしたほうが良かったのかと、今更ながら反省しております。
(下呂温泉でのエピソードは気が乗ったら記事に起こしたいと思います)

因みに、皆様は有意義な100年を過ごされましたか?
もし「有意義な活動をしたよ~♪」って方がいらっしゃいましたら、コメント欄で教えて頂けると、今後の私おにくの活動にリユースしようと思いましたが、私がもっと惨めになるだけだと気づいたので、コメント欄には何も書かなくて結構です。

さて、
今回このようにnoteにしたためることになった経緯についてですが、タイトルに書かせていただいたとおりです。
それ以上でもそれ以下でもありません。

げんこつハンバーグ(炭焼きレストランさわやか)を食べてきたので食レポしまぁぁす!!♪♡?#☭༼;´༎ຶ ۝ ༎ຶ༽@oniku.co.jp



1.「炭焼きレストランさわやか」とは

「炭焼きレストランさわやか」ってご存知だろうか?
いや、むしろ知らない方のほうが少数派かと思われる。
とはいえ、マジで知らない方がいらっしゃったら申し訳ないので軽ーく説明ささせて頂きたい。

一文で書かせていただくと、
静岡県内のみに存在するチェーン店で、看板メニューの「げんこつハンバーグ」を注文すると、アツアツの鉄板に鎮座したげんこつサイズのハンバーグがチュドーーーン!!と現れ、それを目の前で店員さんが専用のフォークとナイフをつかってパッッッカァァン!!と開き、そのハンバーグの断面を鉄板に押し付け肉汁&脳汁をジョワワワァ~~♡と垂れ流し、仕上げにソースをジョワワワァ~~♡♡とかけて、食べた瞬間に脳汁&オシッコがジョワワワァ~~♡(ホカホカ)
そんな感じです、はい。

さらに説明を加えると、そのハンバーグは徹底した衛生管理環境の下で製造されているため、生食も可能であるとのこと。
「あれだけうまみが詰まっている牛肉を生で!?」
そう思っていない方はいないだろうか。
いや、いない。
ぶっちゃけうまいに決まっている……

さて、食べに行くと決めたら早速準備に取り掛かろうではないか。善は急げ。
と言っても準備が必要なことは、店舗までの道のりくらいか?
とりあえずなんとなく家から近そうで、かつ比較的空いているであろう店舗に目星をつけルート検索をしてみた。

2時間9分……
2時間超えるのかぁ……
長時間運転は慣れねぇよなぁ……

高速道路を利用すれば1時間半程度で到着するらしいのだけど、1400円の食事を摂りに片道1500円の有料道路料金を払うのもなぁ、といった思いもあり、今回は一般道路で向かうこととしたい。

いや、2時間ってそんなに長いか?
たった2時間だよ?
埼玉の実家に帰るのなんてもっとかかるし、近鉄で名古屋から大阪難波に向かうのだって、特急「ひのとり」を利用すれば大体2時間10分。

いやー、チョーちっけぇすわ♪
ほぼ近所みたいなもんすわ🐡
この距離だったら、アクセルを一度も踏まずに行けますよ。
なんならハンドルだって握らないでいいし、目を閉じても行ける距離だよーん!

※上記は妄想です。
炭焼きレストランさわやかに車で行きたい方は、ちゃんと目を開いて、ハンドルも握って、アクセルを踏んで向かうことを厳守してください。


2.いざ到着&待機

2時間以上かけて到着。
到着に至るまでのエピソードを赤裸々としたためることこそが、ブログの良さであることは理解している。
が、如何せん発見といった発見がなかったのでそこはご理解いただきたい。

強いて申し上げると、①山を越え、②海岸線沿いを走り、③黒塗りの高級車アルファードにムチャクチャ煽られた、ぐらいだろうか。

いや、マジでアルファード怖かった。
誰かを特定して攻撃する気なんてサラサラありません。ただシンプルに純粋に生粋にピュアピュアに怖かった。

私が…この私が……いったい貴方に何をしたというんですかぁ
あなたの家の庭にミントの種をまいたというのですかぁ…?
から揚げにレモンをかけたとでもいうのですかぁ…?
ふぇぇ……ヒック…ヒック………ヒックカメラ……ズビズビズビ……あ、ここ制限速度60km/hっすよwww

あとは天気が良かった。
暴風吹き荒れる海岸線沿いの道を、愛車のオンボロ軽自動車で走る様子を想像すると恐ろしい。
アルファードのみならず強風にも煽られたらたまったもんじゃないだろう。
そのまま吹き飛ばされてグシャッとなり、見事人生に終止符が打たれる。
スピードもそこそこ出ているので、たぶん死体なんてキレイに残るはずがない。
それこそまさに、ハンバーグ摂りがハンバーグになる瞬間である。

開店して1分後くらいに到着し、いざげんこつハンバーグを注文!!
と、意気揚々と入店するも、もうすでに満員である。
いや~、これはおったまげたな~。
なんて調子ぶってる私に店員さんが気が付き、聞き捨てならないことを言い渡してきた。

👩「現在待ち時間が45分となっておりますがどうなさいますか?」

45分かぁ……
「2時間9分かぁ……」に引き続き「45分かぁ……」である。
バカの一つ覚え甚だしいこの表現だが、素直な感想なのでそこは目を瞑ってほしい。

ってか、誰だって「待ち時間45分です」って言われたら、「45分かぁ……」ってなりません?
イエーイ!45分だぜ!!Foooooo!!!(チャカポコチャカポコ)」ってなってる人、見たことありますか?
私はないですし、見たいとも思いません。

無論、どんな待ち時間を提示されても食べる気でいる私は、受付のお姉さんに対して「食べます」といい放ち、整理券を発券してもらった。

言うまでもないことだと思われるが、ここで言った「食べます」は「(ハンバーグを)食べます」であって、決して「(お姉さんを)食べます」といった意味ではないことをあらかじめ弁明しておきたい。

他の飲食店にもあるシステムなのかもしれたいが、渡された整理券にはQRコードが印字されており、スマートフォンで読み込むとリアルタイムに「予想待ち時間」と「自分の前に何組待機しているか」を表示してくれるとのこと。
また、自分の前の待機組数が5組ぐらいになると、スマートフォンに「店舗に来てね」といった旨のメッセージが届くのだ。
これはシンプルに助かる。

だが、しかし、45分である。
45分だよ?45分?
「45454545」と書きすぎて少しHIWAIな記事になってしまっているのは申し訳ないのだが、この45分はまぁまぁしんどいので許しでほしい。

そこで私は、この危機的状況を打開するべく、一つの作戦を決行した。
そうそれこそが……

これだ。

今の状況とは比べ物にならないレベルのサンプルと比較し、自分が置かれている状況を、誤差レベルまで引き下げる手法である。

御殿場プレミアム・アウトレット店 466分

466分ですよ?466分
いやはや、時間にして8時間待ちに到達しようとしているではないか。
もはやここまで来たら「466分かぁ……」では済まされない。
イエーイ!466分だぜ!!Foooooo!!!(チャカポコチャカポコ)
の領域であろう。
マジパネェっすわ、御殿場プレミアム・アウトレット店

ちなみにこの手法は日常生活でも応用可能だ。
具体例を挙げると、
ものすごく辛く悲しい思いをしたときに、インターネットで「Fx 失敗談」で検索すると、エグイエピソードがゴロゴロと出てきて、それを読むと「あー、自分なんて全然ましだな笑」と思える。
といったこともある。

もし皆さんもしんどい状況になったら、Fxの失敗談を検索し読みふけることをお勧めしたい。


3.実食、げんこつハンバーグ

45分という非常に短い待ち時間を経て、無事着席。
入店時見渡した時に家族連れで入店されてる方がほとんどだったので、私もファミリー用のでっかい席に一人座らされるのではと不安視していたが、そこは問題なくこじんまりとしたちょうどいい席へと通された。

まずメニューを見て少し驚いたことがある。
てっきりハンバーグ専門店かと予想していたのだが、ステーキであったりエビフライまでレパートリーとして存在しており、想像よりファミレス感があったことだ。
今まさに私の下調べのガバさが白昼のもとに晒されているのは火を見るよりも明らかなことだろう。

少し時間がたつと、店員のお姉さんが注文を取りに来てくれた。

👩「ご注文はおきまr」
私「げんこつハンバーグでお願いします」

👩「お飲み物とかh」
私「大丈夫です」

👩「焼き加減はこちらのおすすめの度合いでよろs」
私「はいお願いします」

「早く食わせろ」「いいから食わせろ」そんな目つきだったと思う。店員のお姉さんごめんなさい、お腹が空いていただけなんです。

また、言うまでもないことだと思われるが、ここで言った「食わせろ」は「(ハンバーグを)食わせろ」であって、決して「(お姉さんを)食わせろ」といった意味ではないことをあらかじめ弁明しておきたい。

恐怖のオーダータイムを終え少しすると洋風のスープが出てきた。

一般的によく見るコンソメスープといったところだろうか?
細かく切られたニンジンや玉ねぎが入っており、スープ表面には青ネギが散らされている。

細かい食レポをしたいのだけれども、この時はまぁそこそこお腹がペコペコだったので、口に流しいれるように食べたことしか覚えていない。

また、もう一つ、覚えていない理由として、スープが来るまでの間、この机に敷いてある子供向けの間違い探しを真剣にやっていたところにスープが提供されたので、ちょっと恥ずかしくなってしまった。それも相まって味覚への意識が遠のいてしまったのだと思う。

そして、

いや、ついに、

奴が……あの奴が……姿を現す………!!

これがげんこつハンバーグじゃぁぁぁい!!

他の店からでは考えられないほどマルマルとしたハンバーグが、自分の目の前にがチュドーーーン!!と現れた。

そして店員さんは、二回りも大きいであろうフォークとナイフでパッッッカァァン!!と豪快に切った。

そしてそしてっ、ハンバーグをこれでもかって力で鉄板に押さえつけて肉汁&脳汁がジョワワワァ~~♡と出たことを確認したら、仕上げにソース(オニオンソース)をジョワワワァ~~♡♡とかけ始めたのである!!

その時私は確信した。
これは食事ではない。
アトラクションだ。

そして私は運命の一口目を体験することになる。

食べた瞬間に脳汁がジョワワワァ~~♡、とあふれ出してきた。
一方、オシッコはジョワワワァ~~♡(ホカホカ)とはならなかった。

いやジョワワワァ~~♡(ホカホカ)とならなくて本当に良かったと思う。

というか、何故私は満を持して食レポしているのに、オシッコの話を始めてしまっているのか……
わざわざ掘り下げなくてもいいのに、皆様が見なかったことにしていたはずなのに……
何故、国内屈指の食肉店で失禁をしてしまう話をしているのか……
冷静に考えて、常識の範疇を逸脱していると実感しております。

超怖い。ドチャクソ怖い。自分が。

自分なりにではあるがもう少し感想の解像度を上げると、とにかく「ジューシー」だった。しっかりと火を通したひき肉に感じられる、あのボソボソとした食感がまるでない。

どこを食べても「ジューシー」、肉汁も「ジューシー」、香りも「ジュージー」、添えられたブロッコリーも「ジューシー」、見た目も「ジューシー」、雰囲気も「ジュージー」。
で、おそらく鉄板とフォークと机も「ジューシー」だったんだと思う、食べてはいないけど……

しかし、私おにくは肉料理に対しての知見が薄いので「肉の鮮度が~」とか「肉自体のクオリティが~」とかは正直分からなかった。けど、どこを食べてもマイウーなハンバーグである、とダイレクトに感じたのであった。

写真を見返して気が付いたのですが、完食時にフォークとナイフを「ハ」の字に置くのはよくないですね。以降、気を付けます。

とかんとか言いつつも、10分とかからず完食。
言うまでもないがあっという間の完食であった。

今回訪問する前に、友人から「げんこつハンバーグは飲み物だよ~」と聞いいていた。
聞いた当初は「んなわけねーだろバカチンポコチンが」と思っていたが、そのように例えた理由が少しわかった気がした。

それと同時に、ここまで手間暇かけて生産され提供されるご馳走を、飲み物に例えるのはいかがなものかと、ちょっぴり複雑な気持ちになった。

レジでお会計を済ませると、レシートと一緒に「炭焼きレストランさわやか」が印刷されたアメチャンをいただいた。
ちなみにこのアメチャンの食レポは、気が向いたとしても記事にすることはないと思う。

肝心のお値段は、この記事の冒頭にも少し書いたが、大体1400円ぐらい(2024/07時点)。
ラーメン屋で例えるならば、「トッピング全乗せ濃厚魚介豚骨つけ麺大盛」くらいの価格だろうか。

てなわけで、以上「食レポ風の奇行日記」でした。
静岡にお出かけされる際のお食事として、ぜひともご検討いただければと思います。


4.帰路

「食レポなんだから、食べた感想で締めとけばいいのに」と思った方が多数いらっしゃると思いますが、「オマケ」或いは「エンドロールを見ている」程度の感覚で読んでもらえると幸いです。

前述したとおり、「炭焼きレストランさわやか」への往路は一般道路を利用したが、帰路はなんの躊躇もなく高速道路を利用した。
あれほどまでに躊躇していた高速道路を、さも当然かのように利用した。
理由は他でもない。一般道路を走り続けるのが、ただただダルイからである。

高速道路に入りしばらく車を走らせていたところ、とあるSA(サービスエリア)の案内が目に飛び込んできた。

今回遠出した一番の目的は「げんこつハンバーグを食すること」であったが、そのためだけに片道2時間以上をかけたというのももったいない気もしていたため、SAに寄り道することにした。

「EXPASA(エクスパーサ)浜名湖」

「こっ、こんなところにっ……エクスパーサが、ある…だと……っ!」
とリアクションをとりたいのも山々なのだが、如何せん私おにくは「エクスパーサ」をほとんど理解していない。

このネーミング、もしかして武器の一種なのか?
"勇者の剣"の雰囲気が、そこはかとなく感じ取れるような気もしなくもない。
エクスパーサ、エクスカリバー、エスカリボルグ
そして、ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~~♪

もしくは魔法の呪文のようにも聞こえる。
額にイカズチの形をした傷跡を持つ青年が、杖を振るいこう唱える。
ウィンガーディアム・エクスパーサ

調べたところによると、多くのテナントを入店させて、高速道路の利用者が積極的に利用したくなるような商業施設の名称だそうだ。言ってしまえば、数多のSAの中でも最大級の規模を誇るもの、と捉えていただいて問題ないかと思われる。

また、エクスパーサに対しての知見を深めたのと同時に、
「(ん?似たような施設で『ハイウェイオアシス』ってのがあった気がしたけど何が違うんだ?)」
といった疑問が脳裏を掠めた。
けど調べるのも面倒なので、気になった方は各々で調べていただきたい。

肝心のEXPASA浜名湖の感想はというと、ま~デカかった。
トイレ、自販機は勿論、大規模なお土産屋やファミリーマート、10店舗程度あるフードコートもあり、屋外には屋台村と野菜直売所も備えており、極めつけは浜名湖を一望できる展望台までついていた。

特にお土産屋は魅力的で、静岡県のお土産を買い忘れたとしても、このSAで賄い切れてしまうのではと思ってしまうくらい、品ぞろえも豊富だった。

もし、今後東名高速を利用する予定があるのであれば、寄り道してみてはいかがだろうか。

最後に、今回の遠出で購入したお土産をご紹介したいと思う。
とはいっても、下調べも何もなしにいわば直感で買ったもの(Feeling Souvenir)になるため、ご参考程度に……

左:カネタの辣油
創業明治5年の浜松市に拠点を置く製油老舗「カネタの油屋」さんが作る、スタンダードなラー油。開栓していませんが、ごま油の良い香りがにじみ出ており、期待値モリモリ森鴎外です。

右:鰻の肝のアヒージョ
静岡県産のウナギの肝とカツオの内臓の塩辛で作ったアヒージョ。ウナギの肝特有のほろ苦さとクリーミーさがあり、大人向けな味わいに仕上がっています。邪道かもしれませんが、刻み海苔を合わせてあげるとまたいい感じになると思います。生産者は「カネヨシ水産」さんです。

以上が炭焼きレストランさわやかの食レポ&ちょっとしたお土産の話です。
少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

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