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ヒカステの思い出・中編
※画像はサンシャイン劇場にて上演期間中にて撮影して加工したものです。
ヒカステ&ヒカ碁最高シャウトの日記の前編、前編の続き。
ヒカステに飢えてる人、興味のある人は読んでみてね!
※自分が読み直したいベースで書いているので、全体的に自分の好みのクセが強く出ています。
アンサンブル〜M7、ヒカルソロ〜
アンサンブルの方々の記事で一番長いです。
端的に言えば、この記事で私のフェチが色濃く出てる部分と言えましょう。
アンサンブルのみなさんのダンスといえばヒカル(佐為)vsアキラの「あの時の目、佐為に挑んできたおまえの真剣な目、それに引きずられて〜」のとこが伴奏が始まる時から既に最高に好きなんです。
あれを見た時「舞台端のダンサー二人が額縁効果をしてるな」って思ったんですよね。
(配信ではカメラの角度の都合上わかりにくいですが、生の舞台で見てたらとてもわかりやすかったのでぜひ円盤の全景映像で確認してほしい程です。)
よくよく見てると、青い光が照り返す薄暗い中で海王女子生徒二人が舞台端ですごい激しいダンスをしてる。
男同士の戦いに男子生徒じゃなくて女子生徒が激しいダンス。
なんでかなーと思ったら、女子生徒が青い光の逆光を浴びて髪とスカートを振り乱して踊る姿って、風=嵐を連想させるなと思って。
髪もスカートも、シルエットが風によって変化する衣装なので。
(髪を衣装とするかはあれですが、踊ってる女性たちは全員ショートヘアではなかったので。)
つまりこれってアキラとヒカルの心象風景なんだなーと思いながら、アンサンブル海王女子生徒のダンスを観てました。
ヒカルのソロの「オレはここまできた」のところでアキラと佐為がヒカルの前と後ろで交差する時も、後ろで女子生徒でスッと入ってくるのもヒカルの額縁効果なダンスですごい好きでした。
ヒカルのソロだ!ヒカルの決意だ!って感じで。
海王女子生徒の顔が見えないのもニクい演出ですよね。
「ここでヒカルに注目!」ってのがとてもわかりやすい演出構成でした。いやーアツかったです。
メイン男3人で歌ったり踊ったりしてるものだから、時に激しく時にバレエのような動きをするたおやかな海王女子生徒2人が背景ながらとても華がありましたね。
荒々しくて激しい場面の筈なのに、どこか繊細で壊れそうで今にもプレッシャーの糸がどうにかなりそうな危うさ、そんな美しさを添えてくれていたのは海王女子生徒役のお二人だったと思います。
まさに“優美”という言葉に相応しい場面でした。
アンサンブル〜M12「囲碁部」〜
※千秋楽カーテンコールでM12の曲名が「囲碁部」と判明しました。
そして忘れられないのは、やはりM12「囲碁部」のダンス。外せない。
学ランのアンサンブルのみなさんのダンスが激しくてかっこよすぎるんですよねぇ〜〜……。
ヒカルと三谷の心象風景のようで見てて泣けてしまう。
M12囲碁部のヒカルのソロの「今踏み出さなきゃいけないんだ」の時の、ヒカルの周りで踊るアンサンブルの時のダンスが好きすぎてもうはちゃめちゃに好きです。
「もう振り向かない」の辺りの激しいダンスも胸を打たれます。
動く台も、キャラクターたちの想いが交差し絡み合い、その中を潜り抜けて自分の成長へのひたむきに駆けていくヒカルの姿に感動しますが、あれこそ人の手が入らないと難しいでしょう。
あんな台を自動舞台装置として使ったら、かかるお金がえぐいことになるでしょうし。
舞台演出に華を添えながら、影で物語をドラマチックに盛り上げ私達に感動を与えてくれるアンサンブルの皆さんは本当にすごかったと思わざる得ません。大好きです。
アンサンブル〜M3、加賀ソロ〜
そして外せないのは加賀ソロのアンサンブルのダンス!! 華やかで好きですね!!
葉瀬中女子生徒がドヤ顔で扇とスカートをひるがえしながら前に踊り出て華やかなんですが、男子生徒は厳しい顔してビシッと決めててもう全部がイイ!!
加賀ソロのバックダンサーたちは、虎の威を借る狐ならぬ「加賀の威を借る将棋部」って感じの踊り方をするのがはちゃめちゃに好きです。
他の場面のバックダンサーは「心象風景のイメージ」という感じで徹しているのに、加賀ソロだけは「どう見たって加賀の取り巻き」というそこにいる現実感があって忘れられません。あまりにも好きです。
取り巻きたちが加賀の囲碁ブース出張にまでついてくるかはわかりませんが、普段の加賀はこういう人たちに囲まれてるよ!感がわかりやすくてテーマパークのパレード感があってとても楽しかったですね。
突然湧いた「加賀」というキャラクターを印象づけるに鮮やかな世界観が表現されていて心が躍りました。
もちろん加賀役の方が一番大事なのは絶対なのですが、加賀役の要素をより引き立たせる為の歌、ダンス、曲、この全てが素晴らしかったです。
旋律で引き出してくるドラマの情緒
歌含めて曲の話なのですが、
ヒカルのソロは恐らく全て、主旋律がずっとピアノに感じたので(音楽に明るくないので違ったらすみません)、ピアノの曲調がより強い時は若干そこはかとなく学校で歌う曲っぽさを感じました。
特に顕著なのはM12「囲碁部」。
中学の囲碁部の話だし敢えてなのかもなぁなんて思ったりしました。
中学部活の話の歌で、学校でも歌いそうなメロディがそこはかとなく感じられる。
ちょっと泣きそうです。
原作ではこれ以降、ヒカルの学生生活はほぼ描写されなくなりますからね。
ヒカルは中学生活(囲碁部)を振り返りながらら楽しかった中学生活(囲碁部)の青春と決別をしたというメッセージが、歌詞や俳優の演技だけでなく曲調にも込められていたのかもしれませんね。
他にも歌といえば三谷役の方がカーテンコールで「三谷もソロ欲しかった〜!」と仰ってたことが印象的でしょうか。
今回はヒカルと三谷の友情破局譚でしたからね……。
三谷は裏主人公といっても差し支えないので、加賀にはソロがあったから歌でも同じくらい活躍して舞台に貢献したかった!ということなのかもしれません。
加賀にソロがあるのは、アキラと一方的でも因縁があり加賀がヒカルと囲碁部を導いていく存在だから、華やかで力強い存在であることを観客に示さなくてはならないからなんですよねー……。
でないとヒカルと三谷の間に入って「部活をやるやらんは人の勝手だろうが」「勝手に出ていくおまえが何都合の良いことほざいてんだよ」なんて言っても観客には響きにくい。
そして唯一ヒカルが三面打ちで勝てない相手。そしてフォローを入れる加賀。
そのフォローの入れ方がまたカッコいいんだよな……。
これは女も男も惚れてしまう男です。
さすが連載時人気投票二位の男。
ヒカルが加賀に、三面打ちでは勝てなくても一対一なら勝てる……。
そういうリアルなニュアンスの匂わせこそヒカ碁節ですよね。
三谷のソロがあっても良かったとも思いますが、無かったのも三谷の無力感というか「ワンステップ登ったヒカルと同じ舞台に並ぶキャラクターではない」というドライなヒカ碁節が出ていて良かったように思います。
それもまた一つのヒカ碁節なので。
三谷は加賀と違ってアキラとの因縁がある訳でもないですしね。
観客側も「ああ、どうにもなんねぇ」という無常さを噛み締めさせられました。
同じステージに立てないのに立ちたいからって、他人の向上心を止めるのも、足を引っ張るも違いますからね……。
親友になれたであろう二人の友情が壊れていく様を黙ってみていることしかできない悲劇こそ、今回劇中最大にカタルシスを掻き立てられる部分なんですよね……。
三谷のソロがあればあったで良かったんでしょうが、無いなら無いで成り立つ、深みと奥行きのある世界観という感じでしょうか。
持ち歌の無いシチュエーションの活かし方が上手いと言わざる得ません。
足し算ではなく引き算の世界ですね。
こうやって優先順位をつけて最高のものを見せようとしてくれるスタイルに「こっち側なりの魅せ方で楽しませよう!」という心意気を感じられて舞台の虜にさせられます。
アドリブの思い出
舞台といえばアドリブですよね。
現場に行かないと味わえないエンタメです。
葉瀬中創立祭ダンスはヒカルの決めポーズも日替わりアドリブだったらしいのですが、見てたのに気づきませんでした。
「って来ねーじゃねーかよ、あのバカ!」のヒカル可愛いって感情しか覚えてなくて勿体ない!!うわー!!
葉瀬中創立祭ダンスといえば、嫌そうに踊るヒカルが配信では後半カメラが佐為に切り替わりましたが、ヒカルがすごい嫌そうな顔でしっかり踊ってたのがめちゃくちゃ可愛かったんですよ……。
あのヒカルをオペラグラスのドアップで見れたのは現地で見れた特権でしたね。
コメディタッチ的にも見所だと思っていたので、まさか配信で映されないとは思いませんでした。
印象的なアドリブは7/13土曜日夜だったと思うんですが、加賀に負けたあとに寝転んでジタバタするヒカルが佐為の足を掴んで佐為をすっ転ばして二人でもみくちゃになるアドリブ。
その日はオペラグラス装備でヒカルロックオン鑑賞日だったんですが、ヒカルをずっと見てると佐為の方にごろんと転がったと思ったら佐為の足に抱きついたように見えてすごく可愛かったんですよね。
捌ける時も佐為がヒカルにポカポカ手を振り上げるフリをしてたそうです。(ヒカルだけオペラグラスで見てたので私は未確認)
千秋楽配信で収録された「三谷:言ったろ負け無しだって」「ヒカル:オレもだぜ〜?」も7/13夜が初出でしたしね。
その時は千秋楽と違い、あかりのツッコミはありませんでした。
オペラグラスで見たヒカルのドヤ顔が忘れられません。
7/13土曜日夜は全体的に自由に遊んでて見てる側もとても楽しかったです。
千秋楽ではヒカルと佐為のやりとりの「ヒカルのバカ!もう私宿題手伝いませんからね!」だったシーンが、7/13夜公演では「ばかばかばかチビばか、一生背が伸びなければ良いんだ」みたいな原作ヒカルのおちび設定が活かされたアドリブでした。
(だいぶ早口だったので正確はセリフは覚えてません)
ヒカルはそんな佐為を蹴り上げようと構えたところでアキラに呼び止められて未遂に終わるという。
7/13夜公演かは覚えてないですが、ヒカルと加賀のファーストコンタクト時に加賀が「ほら打てよ」を「ほら来いよ」と言い間違えたそうで、ヒカルがめちゃくちゃ近くに加賀に寄っていき「近い!」と怒られたヒカルが見れて楽しかったハプニングもありました。可愛い。
あとヒカステのもう一つのアドリブの目玉といえば碁会所の一万円の下りでしょうか。
これはちょっとXでも情報を集めてみましたが、初動の遅さと私のサーチ能力不足ゆえに不完全です。
ですが、今回一番のコメディアドリブシーンといっても過言ではないので覚え書きをしておきます。
ヒカルが碁会所で一万円を要求された時のアドリブ集
※自分の記録とSNSで収集した情報と人から聞いた情報がごちゃ混ぜです。
(9/17…人から聞いた情報を追記しました。)
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7/7(昼):「さようなら!」と勢い良くダッシュで逃げかけて佐為に捕まる。(追記)
11日(昼):「ごめんなさい!」とダッシュで逃げかけて佐為に捕まる。
11日(夜):ヒカルが「キィーーあのジジイ……!!ジジイ……ッ!!!!」と叫び、佐為から「ジジイはおやめなさい!」と佐為に扇子でポコンと殴られる。(と記憶していたけど、Xを見たら佐為がヒカルの両肩に手を置いて諭してるという情報もXで見た。だいぶ記憶があやふや)
12日(昼):ヒカルが叫びながら佐為に抱きついて、佐為に抱えられるヒカル。
13日(昼):ヒカル「小学生にとる態度じゃねー!!このジジイィィィ!!!」
13日(夜):慄いて「ヒャー!キャー!」と逃げようとするヒカルを捕まえて「私負けません!負けませんから!」と必死(笑いを堪えきれず)に説得する佐為。
14日(昼):「キャーー!!ウワーー!ヤダー―!!!!」と佐為に思いっきりしがみつく。(追記)
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かわいいな……。(推しを見る目は盲目)
舞台は一日一日違うものが見れて本当に最高です。
可能なら全通したい……!無理……!!
他の日の情報があれば共有して頂けたら嬉しいです。
一区切り、続後編
後編はヒカステの思い出話と絡めた上で、原作語りとヒカ碁の思い出話もしていきます。
次回の更新は8/27予定です。
後編の目次は
① 生で浴びる演出の威力
② ヒカル&佐為コンビの演出フェチ
③ ヒカ碁とヒカステ、過去と現在
④ 原作最後までやってほしいという願い
です。
後編はこっち。
ヒカステBD各通販サイトがまとめられてる公式サイト↓