きれいごと
気持ちさえ通じていてればいい。
貴方を構成している気持ちが
幾らかでもこちらに向いていてくれれば幸せ。
そう思っていたんじゃなかったのか。
時には良くない感情も渦巻く。
聞き分けの悪い子でいたくないもんね。
だから私は黙っていたんだ。
だから私はほっとしたんだ。
「そんな綺麗事ばっかり
言ってられなくなってきたし」
貴方が先に、そう言ってくれたから。
目を背けていたけれど、
どちらかといえば真っ黒です。
全て信じ難いくらい真っ黒です。
真っ黒なまま恋をした私は、
本当は優しい嘘も欲しいです。
「出来もしないこと言う人は嫌い。」
確かにそう言ったことあったな。
そこだけ頑なに守ろうとしないで。
信じていいのかな、どうなのかな、とか
もう迷う隙すらないくらいにさ
酔える嘘で突き刺してくれたらいいのに。
どうせ叶わぬ恋なら。