よそごと
やたらと時間を無駄にするのが上手になった。日が暮れて、家族と机の上に置かれた料理を囲んで食べたあと、すぐさま僕は僕はベットに倒れて天井を見つめる。白一色のはずの天井は今日はなぜか虹色に見えて…なんてこともなくただひたすらに白く、そしてこの部屋の孤立感をまじまじと感じて虚しくなる。
最近は日本酒をカルピスと水で割ってクッと飲むのが実にうまい。端的にいうとカルピスの味しかしない酔える飲み物である。初めのうちは屁でもないのだが、時間が経つに連れてずいぶんとへべれけになって、なんかどうでもよくなって死んだように眠る。この睡眠が自分の生きていくための主成分なのだと思い、意気揚々と寝ているのを冷静に考えるときっと死んでしまった方が多少なりともましなんだろうと思って虚しくなる。しかし僕が死んでしまったら、日本の財政に微力ながら健闘していた存在がいなくなることは実に勿体のないことなのだ、とばかは考える。
そんなことを考えているうちはきっと偉い人にはなれないのだろうな。だからもう少し世界平和について考えるために僕は眠る。
グッバイ世界、明日もうまい酒が飲めればそれでいい。