設計のブラッシュアップ
仕事でsolidworksを使っていて、設計しているデータの編集の履歴が残る仕様だ。
どんなに綺麗に綺麗に作ろうと思っても、最終的に辺を伸ばしたり削ったりしていくと、めちゃくちゃその履歴は汚くなり、完成後に自己肯定感がマジさがる。
もっと経験を重ねていったら最初から最後まで履歴の綺麗な設計ができるんだろうか。どうしたら綺麗な履歴のまま設計を完成させられるんだろうか。と、設計のたびに悩む。
綺麗な履歴を残すためにはどの面を基準に取るのがいいか考え込んで、1時間くらい作ったり消したりしてしまった時もある。
手書きのスケッチで具体的に想像してから設計を始めたら、前よりもマシになったが、それでも、複数のパーツから成るものを設計していると、他との兼ね合いで部分的に編集せざるをえなくなって、どんどんどんどん汚くなっていく。
しまいには、自分はメカ設計なんて向いてないんじゃないかと思う瞬間すらある。(論理の飛躍)
しかし、今日は上司のこの一言でパッと私のメカ設計の未来が照らされたのである。
「だいぶ形状固まってきたから、いちからデータつくりなおしたら?」
メカ設計の大大先輩から出たこのセリフ↑を疑った。
「えっいいの?」(キョトン顔)
これまで見た目がそれっぽくて中身(履歴)の暴れたデータを、こっそり作り直したことが複数回あり、作り直すたびに、なんだかズルをしてる気分になっていた私である。
が、今日の上司の一言で、この行為はズルではなかったことが判明したのである。
(まぁ上司の発言の意図は、私が複数部品を同一ファイル内で設計していて、それこそ履歴のヤバーイものになっていたからというのはあるのだろうが)
「そうか、CAD上で設計してると常に「本番データ」と感じちゃってるけど、下書きって概念があると考えてもいいのか。気づきや」
思えば、私、絵を描く時も、下書きの上にペン入れして、さらにその上にペン入れをして...って、めちゃくちゃ完成までに下書きする。下書きのあと1回目のペン入れで完成した絵って今までない。
文章書く時も、手書きのメモから、ワードに入力したり、別のメモアプリに書いてみたり、人にライン送りながら思考したりして最終的に最終バージョンのファイルを用意して、そこに完成品をポンって置く。
メカ設計も、絵を描く時のぐちゃぐちゃいろんな線を重ねた下書きみたいに、下書き用のCADデータを暴れさせていいのか。そうして、納品の時に、自分の中でバチコンときた順序で、スケッチして押し出したりフランジつけたりして完成させていけばいいんじゃん。なーんだ!