復活祭(イースター)の黒いデザート【YUKI】
Moi !キッチン番長のYUKIです。
少し間が空いてしまいましたが、このnoteの更新を毎回楽しみにしていてくださる方がいらっしゃるとうれしいです。
黒い食べ物と言えば
フィンランドには、二大黒いお菓子があることはご存じでしょうか?
まずは世界一まずい飴!と言われ続けて無敵とされている、横綱サルミアッキ。
自分が食べてみせることはさておき、フィンランドを知らない友人におふざけ土産として渡す、してやったり感♪を味わったことがあるフィンランド好きさんもいらっしゃるはず。
もう一つの黒いお菓子は、フィンランドでイースターのデザートとして食されている「マンミ(mämmi)」という不思議なスイーツです。お隣スウェーデンでは「メンマ(memma)」と言います。この微妙な違いも面白いですね。
在日フィンランド大使館の過去tweetが正直過ぎる件( ;∀;)
マンミの詳細については、デザイン番長のひろろさんが書いてくださっていますので、こちらをどうぞ↓
今年のイースター
イースターというのは、毎年何月何日と定められているわけではなく、「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日」(何やらややこしい)と年によって違います。今年のカトリック、プロテスタント系のイースターは、4月17日ということで、今年もキッチン番長の名に懸けて気合を入れてみました~。
昨年は初挑戦ながら、ちょうど地元にフィンランドからの留学生さんがいらっしゃったので、味見をしていただきました。ドキドキしながら待った感想は「99%フィンランドのマンミの味!」とお墨付きをいただいて気を良くした私。
レシピ
入手が難しかったライ麦麦芽粉はライ麦粉100%で、ダイダイ皮粉末はオレンジピールで代用。色を濃く出すためにモラセスシロップはレシピより多めに入れています。
さあ材料が準備できたら Let's cooking!
お鍋にお湯(半分の量)を沸かして沸騰させずに60℃くらいのところで、少しずつライ麦粉(半分の量)を入れます。ダマにならないようにまんべんなくかき混ぜます。最初は泡だて器を使いましたが、案の定ダマになってしまったのでブレンダーを使用してがーっと撹拌。お鍋を火にかけながら底や周りがこびりつかないように絶えずかき混ぜます。少ししてから残しておいた半分の量のお湯とライ麦粉を少しずつ加えてかき混ぜます。
全部入れ終わったらひたすらコトコト混ぜ混ぜ・・・。
半分のかさになるまでひたすらひたすら・・・。
そのあと塩とオレンジピールも加えて撹拌。
お次はお鍋から中身を耐熱容器に移して、今度はオーブンを120℃に設定して約3~4時間低温で焼きます。
時々庫内の様子を覗きながら表面が硬くなってきたところを見計らって、オーブンから取り出してまんべんなくかき混ぜて、またオーブンに戻す。この繰り返しを何度も。こちらも半分くらいのかさになるまで続けます。
いやぁ~この骨が折れる地道な職人作業、一年前の記憶をすっかり忘れていた!この手間のかかるマンミをたぶんフィンランドでも手作りする人は少ないでしょう。(やっている私は変態か!)
こうして数時間もかけて完成したこのマンミですが、お味は?
的確に表現できているかわかりませんが、少しねっとりしたテクスチャーで、黒蜜に近い懐かしくも優しい甘さがあり、なぜか喉の奥がスーッと微かな清涼感があって最後にライ麦を舌で弄ぶ余韻・・・日本人には素朴で懐かしさを覚える受け入れやすいものだと思います。
食べ方
マンミの食べ方のお作法は、グラニュー糖とクリームやミルクをかけていただくのが基本ですが、若い方はアイスクリームと一緒に食べるのが主流。
私が今回試してみて美味しかったのは、アイスクリームにきな粉添え。
地元のこのアイスに近いんです。
マンミはもしかしたら、モラセスシロップを黒蜜で代用してもいいかもしれませんね。
今年も微妙に増員したイースターの可愛い小物たち。
~春のお祝いと共に、平和への祈りも込めて~
さあ、イースターに続くお次のイベントは、メーデー(Vappu)ですね!
ムンッキやティッパレイパ、シマを飲みながら楽しみましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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Kiitos!Moikka!
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