見出し画像

ツイッターデモは希望の光

何故、これが希望の光なのか。

コロナ禍以来「声を上げた政策が実現される」という、日本人には極めてレアな成功体験を重ねています。たとえば「和牛券」の撤回。10万円の一律給付。他にも細かく言えばたくさんあります。

そもそも皆さん、政治について、何か期待したことがありますか? あなたの望む政策が実現したり、あなたの子供が希望を持って生きることのできる社会が作られていると思えますか?
たぶん大半の人が、「どうせ言ったって何も変わらない」「無駄」と、諦めさせられているのではないでしょうか?

どんな理由、どんな状況であれ、有権者の声が政府に届き、政策として実現するというのは、民主主義の基本中の基本です。今、「諦め」に充ち満ちた日本社会に、「声を上げたら実現した!」という結果があります。
この成功体験を元に、Twitterで、 #検察庁法改正法案に抗議します に始まった、ハッシュタグでのデモが行われています。

民主主義において最も重要なことは、有権者が、日常的に、政治や政策について自分で考え、判断し、声を上げることです。選挙ではありません。「~に政治を持ち込むな」で、さんざん、政治に関して声を上げることも、反対することも、考えることですら封じてきたこれまでの日本人の歴史から考えたら、今の盛り上がりは、極めて貴重です。

これこそが民主主義だから。

繰り返します。私たち一人一人が、日常的に、能動的に情報を集め、自分の頭で考え、声を上げること、それが民主主義です。選挙もその一部ですし、重要な制度ですが、精神や本質ではありません。形だけ選挙制度はあるけれど、民主主義が機能していない国は、いくらでもあります。何故か。

政治について声を上げる習慣がないからです。

#検察庁法改正法案に抗議します に始まったデモで声を上げた著名人に対して、どういう発言がなされたでしょうか?
「歌手やってて、知らないかも知れないけど」これ、人格否定です。
デモに賛同した芸能人をリストアップ。これ、脅迫です。
法律的には言論の自由があるのに、法にない同調圧力で言論封殺をする。これが日本です。

今、盛り上がっているのには、いろいろな理由があると思いますし、もっと声を上げるべき場面は今までにもあったと思います。だけど「流れ」の力は貴重なものです。今この機会に、さらに大きな成功体験を成し遂げれば、今後の日本に希望が持てます。

声を上げ続けること。これこそが、日本の未来への希望をつなぎます。

最後に、このツイッターデモの目指すべき最終的目標を記しておきます。最も端的に記してくださっている、東京弁護士会の声明をお借りします。

あらためて検察庁法の一部改正のうち検察官の定年ないし勤務延長にかかる「特例措置」を設ける部分に反対し、「国家公務員法等の一部を改正する法律案」から当該部分を削除することを強く求める会長声明

この部分の廃案です。困難ですが、絶対です。

抗議することも、強行採決を食い止めることも、短期目標として重要です。短期目標を掲げ、一つ一つをクリアして行きつつ、最終目標を達成する。
最終的目標は間違いなく見据えておきたい。

最後に。
私はこれまでにもいろんなことを書いてきたし、ずいぶんと、否定的な発言をたくさんしてきました。だけど決して、希望を捨てたわけではないです。そして今回は、これこそが明確に、希望の光です。だからツイッターデモに参加しています。

めったに来ない、希望の光を絶やしたくない。

サポートしてくださるなら、それは奇跡としか思えません。心より、感謝申し上げます。