7年ぶりのパラグアイ 3日目 かわるもの、かわらないもの
八時におきて、朝食。グァバのジャムがおいしい。お父さんに連れられて、しばし川沿いを散歩。
帰宅してから、もってきていた資料を読む。アマゾンに住むヤノマミの人々について。ポルトガル語を学んだシャーマンが書いたもの。とても興味深い。人類学者や宣教師など、外から見た記録はわりとあるが、中からのものは珍しく貴重。日本語に翻訳されているのかな?
昼食後、派手に昼寝した。4時間くらい。クリチバはまだ涼しく、こちらの熱さに慣れずに疲れているのかもしれない。もしくは、スペイン語に頭を切り替えるのに苦労しているからかもしれない。とにかくよく寝た。
夕方、庭に椅子を出して読書。ねこたちとからむ。そのうちお母さんが帰ってきて、横にすわりぽつぽつとおしゃべり。
彼女はまったく変わらないな、と思う。医者で、忙しくて、一見無愛想に見えるけどとても愛情深い人だ。
でも、七年前は八人が住んでいたこの家も今は4人しかいない。亡くなったおじいちゃんおばあちゃんの家は違う人たちが住んでいるそうだ。
少し寂しくなると同時に、ということは私も少しは変わったのだろうか、と思う。
大学に入り、家を出て、休学し、三鷹に住んだ。
出来事はたくさんあるけれど、中身の私自身はどうかわったのだろうか。
1つ確実に言えることは、以前と比べて断言することができなくなった。いろいろな人をしり、見聞きするなかで、なにが正しく何が間違っているのか、白黒はっきりつけることがこわい。高校生のころ、留学から帰ってきて世界を知ったつもりになっていた頃は、ずいぶんとハッキリ物事を批評し判断していたなと思う。
夜は、7年前にも行ったレストランでチョリソーとマンディオカ(キャッサバ)を食べた。すっかり忘れていたのに、入った瞬間、ここ来たことある!と思い出した。どこに座ったとか、どんな構図で写真を撮ったかとか。たしか、クリスマスの近くだった。